猪木「行けばわかるさ」 人生を切り拓く名言5選

2019.2.9
自分の夢や目標に向かって前進したいけど、いまいち決断できない…。そんな人のために、人生の切り拓き方を教えてくれる名言をセレクト。さまざまな分野の賢人が教えてくれました。
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転職などの決断に迷った時
【決断守り】

そうやって選んだから得られる幸せもあるわけで。簡単には比べられないのよ。どんな道を進んでも、いいところも悪いところもあるのが人生だから。

綿貫さん/白岩 玄『たてがみを捨てたライオンたち』(集英社)

独り身で、自分の趣味にお金と時間を注ぐ40代前半の女性・綿貫さんが、同僚である25歳のアイドルオタク・幸太郎に話した言葉。「何を選んでも、メリットとデメリットの両方があり、最終的に大切なのは周囲に流されるのではなく“自分で選ぶ”ということ。自ら選んだことで何かを失うのを恐れている人にこの言葉を捧げます」(フリーライター・瀧井朝世さん)

迷わず行けよ、行けばわかるさ。

アントニオ猪木/1998年4月4日の引退試合後のマイクパフォーマンスより

「32歳で、会社を辞め、上京する決断をしたのですが、いざ辞表を出すとなるとなかなか踏み切れないもの。そこで頭に浮かんだのがこの言葉です。利害を超越して男のロマンを追いかける猪木さんの生き方のように、まずは行動に移し、後から考えるべきだと気づきました。理路整然と策を講じるより、行動することも大事です」(フリーアナウンサー・清野茂樹さん)

これが僕の生き方ですから。

宇野昌磨/2018年12月のフィギュアスケート全日本選手権で

ショートプログラム前の練習で右足首を負傷し、周囲からは棄権も進言されたが、反対を押し切り続行。コーチから「なぜそこまで出たいのか」と聞かれたのに対し、こう返答したという。「周りに何を言われても、自分らしさという軸さえ持っていれば、ブレずに決断できることを教えてくれる言葉です」(スポーツライター・矢内由美子さん)

その世界に飛び込んで 自分に才能がないって 突きつけられて落ち込むより その道に進めない理由探す方が 楽だったんだな ビビってる以外に 理由なんてなかったんだ

乾 和臣/咲坂伊緒『思い、思われ、ふり、ふられ』(集英社マーガレットコミックス)

夢を諦めていた男子高校生・和臣が、友人の言葉から自分が「ビビってる」ことに気づき、行動を決断するシーン。「本当はやりたいことがあっても、もっともらしい理由で現状維持を選ぶのは大人の世界でもよくあることですが、こんな高校生ならではのストレートな言葉を突き付けられたら、迷いが吹っ切れるかもしれません」(フリーライター・門倉紫麻さん)

人は慎重であるよりはむしろ果断に進む方がよい。なぜなら、運命は女神だから、彼女を征服しようとすれば、打ちのめし突き飛ばす必要がある。

マキャベリ/イタリアの哲学者

1532 年に書かれた、マキャベリの政治学に関する著作『君主論』より。「運命を屈服させて自らが主導権を握るためには、大胆に行動するほうがいい。遠慮がちでは、自分で人生のハンドルを握れなくなってしまいます。組織やチームの中で、思い切って行動することが苦手だと感じている人に贈りたい名文です」(作家、哲学ナビゲーター・原田まりるさん)

原田まりるさん 作家、哲学ナビゲーター。著書に『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』(ダイヤモンド社)など。2月28日に小説『ぴぷる』(KADOKAWA)が刊行。

清野茂樹さん フリーアナウンサー。プロレス実況の第一人者であり、バラエティ番組やラジオなどでも活躍。著書に『コブラツイストに愛をこめて実況アナが見たプロレスの不思議な世界』(立東舎)。

瀧井朝世さん フリーライター。小誌をはじめ数々の雑誌でインタビュー、書評、対談企画などを担当。著書に『偏愛読書トライアングル』(新潮社)など。「WEB本の雑誌」で「作家の読書道」を執筆。

矢内由美子さん スポーツライター。サッカー日本代表、浦和レッズ、体操やスピードスケートなど幅広く取材。雑誌『スポーツグラフィックナンバー』でコラム「オリンピックロード」を連載中。

門倉紫麻さん フリーライター。雑誌や新聞などで、主に漫画に関する記事の企画・執筆を行う。新刊『2.5次元のトップランナーたち 松田 誠、茅野イサム、和田俊輔、佐藤流司』(集英社)が発売中。

※『anan』2019年2月13日号より。イラスト・黒猫まな子 文・瀬尾麻美

(by anan編集部)

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