おりものシート、使ってる? 「手放せない」と絶賛の声相次ぐ“布おりものシート”とは

2022.9.13
ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは「おりものシート使ってる?」。生理用ナプキンと並べて販売されることの多い、おりものシート。使用率や使用時の困りごとと、その解決策について考えます。

おりものシートで毎日をもっと快適に。

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使用することで下着の汚れや傷みを防ぐことができるおりものシート。メリットも多く使用している女性が多い一方で、つけ替えの面倒さやムレ、金銭面などを理由に使用をためらうという人も。また生理時の経血と違い、おりものはそのままやり過ごせなくもないものなので、気に留めないという人も多いのでは? 使い捨ての布製おりものシートを共同開発した2人の女性に、よりQOLを上げるためのおりものシートとの付き合い方について伺いました。

Q、おりものシートを使っていますか?

使っている…48%、以前は使っていた…28%、使っていない…24%

約半数が、現在使っていると回答。「生活に欠かせないもの」という人もいる一方で、ムレなどを理由に使用をやめてしまったという人も3割近くいることが判明。

Q、自分のおりものが正常か不安に感じることはありますか?

ある…80%、ない…20%

8割が自分のおりものの状態に不安を感じていると回答。シートをつけることで、自分のおりものの量や色が分かりやすくなるので使用しているという声もありました。

Q、おりものシートの1日の交換頻度は?

1~2回…50%、3~4回…17%、交換しない…25%、トイレに行くたびに…8%

交換は1~2回、もしくは一日つけたままで過ごしているという人を合計すると全体の75%。おりものシートは生理用ナプキンに比べ、交換頻度は格段に低いよう。

Q、おりものシートを使っていないor以前は使っていた方に質問。使用しない理由はなんですか?

1位…つけ替えが面倒、2位…ムレるのが嫌、3位…お金がかかる

QOLを上げるアイテムと分かっているものの、つけ替えの面倒さやムレなど理由は様々。とくに敏感肌の人はムレによって使用を断念したという人が多くいました。

※20~30代のanan総研メンバー150名にアンケート。

そわんわんさんはどうしてる?

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おりものシートは基本毎日使用、1日に3~4回ほど交換しています。おりものシートは毎日使うものだから生理用ナプキン以上に肌にやさしいものにしたくて、オーガニックコットンのタイプを選んでいます。使用していてとくに不便はないけれど、もっと体や肌、経済的にも負担のないものがあったらいいのになぁと思います。

そわんそわん 1999年2月19日生まれ、和歌山県出身。「お友達系YouTuber」として女性の支持を集めている。最近は、プラスサイズモデルとして雑誌や広告でも活躍中。

ブラウス¥7,700(リーバイス/リーバイ・ストラウス ジャパン TEL:0120・099501) 中に着けたブラ※ショーツとセット¥11,880(ニーミー/ニーミーカスタマーセンター ec@shop-neemee.com) パンツ¥14,000(ノーク バイ ザ ライン/ノーク TEL:03・3669・5205) ピアス¥39,600(バージュエリー/ジェムプロジェクター TEL:03・6418・7910)

おすすめ解決アイテムはコレ!

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【アミーライナー】[使い捨て]布おりものシート・布ナプキン
肌にやさしい布製の使い捨ておりものシート。紙製おりものシートの176倍以上の通気性を誇り、デリケートゾーンのムレやかゆみを防ぐ。使い終わったらはがして捨てられるので、洗濯の手間もかからないのがうれしい。おりものの量や汚れ具合などにもよるが、1日3回程度を目安に交換することを推奨。1点購入するごとに、5円が途上国の少女の衛生環境や教育改善支援に取り組む団体に寄付される仕組みになっている。

より環境に配慮し、お米プラスチックを用いた新パッケージ(左)が登場。プレーンタイプ10枚入り¥704、32枚入り¥1,980。定期便を利用すると5%オフに。(アミー)https://amiee.jp/

開発者の悩みが誕生のきっかけ。抜群の通気性でデリケートゾーンを快適に。

365日、体の中で一番デリケートな部分に触れるものだからこそ、肌にやさしい素材が理想的。しかも、忙しい毎日の中で手間をかけずに便利に使えたら…。その願いを叶えてくれるのが、使い捨ての布おりものシート「アミーライナー」。誕生のきっかけになったのは、開発者自身の悩みだったという。

「私は敏感肌で、紙のおりものシートやナプキンだとかゆくなってしまって…。長年、デリケートゾーンの肌トラブルに悩まされてきました」(取締役・松原輝衣さん)

一方、代表取締役の渡部雪絵さんは知人から布ナプキンを勧められ、肌触りは魅力的だったものの、洗濯の手間がネックだと感じていた。

「布ナプキンは繰り返し使える代わりに、汚れを落とすために大量の水を消費するという点も気になりました。布ナプキンの心地よさはそのままに、もっと気軽に使えるものが欲しいと感じたんです」(渡部さん)

大学の同級生だった渡部さんと松原さんは、共通の課題を持ったことで意気投合。2人とも別の仕事をしていたが、会社を設立し、2019年春にアミーライナーの開発に着手。翌年2月に本格的な販売にこぎつけた。

「こだわったのは、肌へのやさしさ。肌に触れる部分の生地は、無漂白のコットン100%を使用。肌触りを重視して起毛生地を採用していますが、起毛量が多すぎると敏感肌の人はかぶれにつながる可能性があり、オリジナル加工を施し、起毛量を調整しています」(渡部さん)

長年、肌トラブルに悩まされてきた松原さんも、アミーライナーをつけるようになってからは、毎日が本当に快適だという。

「布一枚で吸収体や防水布がないので、紙のおりものシートの176倍以上の通気性があり、ムレやかゆみを防いでくれるんです」(松原さん)

紙製のおりものシートに比べるとやや値段は張るが、それでも肌トラブルに悩んでいたユーザーからは、「手放せない」と絶賛する声が相次いでいるそう。

「ショーツに貼り付けるテープの粘着度合いについても試行錯誤を繰り返しました。粘着度が弱いと、めくれてテープ部分がデリケートゾーンに触れ、かゆみの原因になってしまう。かといって強すぎると下着を傷めてしまったり、はがすのが大変だったり。テープが直接肌に触れないように、テープの位置にもこだわっています」(松原さん)

地球環境にやさしいのもアミーライナーの特徴の一つだ。

「綿とテープ、剥離紙というシンプルな作りなので、使用後にゴミとして焼却する際に有毒ガスを排出しません。また、綿は植物としての成長過程で二酸化炭素と水から酸素を作り出し、大気を浄化しています。そのサイクルが、二酸化炭素の排出削減につながっているといえます」(渡部さん)

おりものシートとしてだけでなく、生理用ナプキンとして使用することも可能。経血量が少ない時にはこれ一枚でもOK。

「デリケートゾーンまわりの快適さは、心身の状態に直結すること。QOL向上のために、ぜひ多くの方に使ってみてほしいと思っています」(渡部さん)

※『anan』2022年9月14日号より。写真・北尾 渉(そわんわんさん) スタイリスト・石川美久 ヘア&メイク・加藤志穂(PEACE MONKEY) イラスト・REDFISH 取材、文・音部美穂

(by anan編集部)