東京は開花! 桜の写真がグ~ンとよくなるプロ技9つでインスタ投稿!|スマホ撮影テク #21

写真・文:田代わこ — 2017.3.21
とってもキレイな桜の花、でも写真に撮るとなんだか見栄えがしない……そんなカメラ素人の悩みを解決できるスゴ技をカメラマンが伝授! 使用カメラはもちろんスマホ。桜の写真がグッとよくなるテクニック、たっぷりご紹介します!

【カメラマンが教える! いいね! がつくスマホの撮影テク】vol. 21

人気カメラマンに教わります!

桜の撮り方を教えてくれるのは、プロカメラマンの佐藤朗先生!

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佐藤先生は、広告や有名雑誌、書籍用の写真を撮影されているほか、料理専門の写真教室も主宰。指導者としても活躍されている人気カメラマンです!

ちょっとの工夫で桜写真が激変!そのコツは?

そんな一流カメラマンに、スマホの撮影テクを教わってしまうという贅沢な本連載、今回のテーマは“桜の撮り方”。カメラ初心者のライター、田代のレベルに合わせ、簡単ですぐに使えるテクニックを聞いてきました!

木の下にこだわる!

まずは、全景で桜を撮るときのテクニックからスタート。桜をキレイに撮るためには、木の下に気を配ると見栄えがよくなるとのこと。桜の下で酔っ払いが踊っているような光景まで写してしまうと、桜の美しさが目立たなくなりますよね。余計なものが映らないような構図で、時間帯を選んで撮るのも大事なポイントだそうです。

人込み (800×373)

同じ桜の木を、人が多い昼間の時間帯(左)と、朝の時間帯(右)に撮ってみました。木の下に人が少ないほうが、桜が引き立ちますね!

背景にもこだわる!

また、桜の背景にも注意するとよいそうです。

背景 (800×389)

左は、桜の背景にビルが映り込んだ写真、右は青空がバック。どちらがよいかは、一目瞭然ですね!

空を青く撮るポイントも、佐藤先生から教わりました。太陽の周りは白っぽくなるので、逆光で撮ると空が真っ青に写りづらいとのこと。太陽を背にするような順光で撮ると青空になるそうです。

光桜 (800×379)

同じ日に、同じ桜を撮った写真です。左が逆光、右が太陽を背にして順光で撮りました。

絵になる場所を探す!

桜の周囲が絵になる場所であれば、背景が映り込んでもよいそうです。例えば、桜とマッチしたような美しい自然があったり、「こんなところに桜が?」という意外性があったりすると、おもしろい写真になるとのこと。

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上の写真は、松本市で撮った桜。

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こちらは、夜の繁華街をバックにした桜。

近づいて撮ってみる

また、桜の花やつぼみに近づいて撮ってみるのもよいそうです。その場合は、低い位置や撮りやすい場所にある花を探し、できるだけ近づいて撮るのがポイントとのこと。スマホカメラのレンズは小さいためボケがあまり出ませんが、被写体に近づいて背景が離れているとボケを表現することもできるそうです

はなびら (800×386)

視点を変えてみる

桜も視点を変えて撮ると、おもしろい写真になるそうです。地面に映る桜の影、ほかの花との合わせ撮り、桜吹雪や水たまりに浮かぶ桜、などなど。

視点 (800×619)

鳥とコラボさせる

また、桜を求めてやってきた鳥とコラボさせると、桜写真に変化が出てきます。

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上の写真は、腕を最大限に伸ばしてズームにして撮りました。

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ちなみに、スマホ用のクリップ式望遠レンズ(約3,000円)を付けると、鳥の顔までバッチリ撮れます!

オススメの天気&時間帯は?

桜を撮るのにオススメの天気は、ずばり晴れ。快晴の青空が一番だそうです。特に、空気が澄んだ朝の時間帯が桜撮影にはベスト。桜写真は色が大事で、青とピンク、黒とピンクの対比はメリハリがあって被写体がはっきり見えるそう。なので、背景が黒っぽくなる夜桜を撮るのもよいそうです。

くもり (800×386)

同じ桜の木を、曇りの日と晴れた日に撮り比べてみました。やはり、青空のほうがいいですね。

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こちらは夜桜。確かに桜が映えますね!

光を使い分ける

桜写真の場合、光の方向は順光でも逆光でもよいそうです。できるだけ青空で撮りたければ、先ほどの説明にもあったように太陽を背にして順光で撮影します。また、逆光であまりに暗くなるようであれば、露出補正で明るくしてから撮影するとよいそうです。

アップ桜 (800×389)

同じ桜の木を逆光(左)と順光(右)で撮影。逆光で撮ると、花びらが透けてキレイに見えることもあるそうです。

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また、木の下から逆光で撮ると桜がドラマチックに見えます。

インスタグラムで色を足す!

最後に、桜写真をグレードアップする加工テクニックを教えていただきました。桜の色がくすんだグレーになってしまったとき、インスタグラムで色を足すとよいそうです。

夜桜 (800×382)

左の写真は加工前。右の写真は、「編集」画面の「色」でピンク系の色を足し、Hefeなど赤みが出るフィルターを適用。桜がピンクに染まりました!

桜の撮影テク、終了!

桜の撮影テク、いかがでしたか? 桜の周囲や背景、天気に気をつけるだけで、私のようなカメラ素人でも、ちょっとキレイな桜写真を撮ることができました。今回は、桜シーズン前に取材撮影したので、素材は早咲きの桜がメインになりましたが、これからソメイヨシノなど多くの桜が見ごろを迎えます。ぜひお手持ちのスマホカメラで、素敵な桜写真を撮ってみてくださいね!

Information

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プロフィール

佐藤 朗(さとう あきら)
フリーランスフォトグラファー。日本大学芸術学部卒業。有名雑誌や書籍、Web媒体などで活躍。また、料理写真専門のカメラ教室フェリカスピコを主宰、毎月各地で開かれる教室は常に満席となる人気ぶり。著書に『もっとおいしく撮れる!お料理写真10のコツ』(青春出版社)。
Facebook Instagram:@felica_spico

田代 わこ(たしろ わこ)
ライター&エディター。出版社勤務を経て、フリーランスのライター・エディターに。主にエンタメ系コンテンツ記事を執筆。趣味は美術鑑賞
と絵を描くこと。ananwebでは「女子的アートナビ」を連載中です!


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