ジャルジャル・後藤淳平「品川祐さんの本性は…」こっそり暴露
【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 64
「カーテンの裏では本当にすっぽんぽんでした」
『悪夢のエレベーター』『悪夢シリーズ』などで知られる人気作家で、劇団・渋谷ニコルソンズの主宰としても活躍する木下半太氏。その自伝的小説を木下氏自身のメガホンで映画化したのが、『ロックンロール・ストリップ』です。
主人公は、映画監督を夢見る木村勇太。彼は、売れない劇団の座長をしながら、大阪で小さなバーを経営していました。そんなある日の閉店間際、見慣れぬ美女・冬音がやってきます。彼女は人気ストリッパー・旭川ローズで、勇太の劇団のファン。劇場を満員にしたいという彼女の思いをかなえるため、勇太たち劇団員4人は試行錯誤しながら、最高の前座パフォーマンスに挑みます。
勇太を演じるのは、『よしもと男前ランキング』上位ランキング常連で、『よしもとオシャレ芸人』1位に選ばれたこともある、ジャルジャルの後藤淳平さん。 勇太の恋人・栗山千春役に徳永えりさん、旭川ローズ役に智順さん、勇太の妹で人気ロックバンド『マチルダ』のボーカル・木村朋美役に三戸なつめさん。さらに、坂口涼太郎さん、ぎい子さん、深沢敦さん、やべきょうすけさん、木下ほうかさんといった個性派俳優が脇を固め、品川祐(品川庄司)さん、村田秀亮(とろサーモン)さん、堤下敦(インパルス)さん、佐田正樹(バッドボーイズ)さんが意外な役どころで出演。強烈なインパクトを残しています。
ーー映画の単独初主演オファーをいただいたときのお気持ちを教えてください。
後藤さん 初めてお話をいただいたときは、一瞬ひるみました。プレッシャーも感じましたが、このような機会は多くないだろうと考え、思い切ってやらせていただきました。とはいえ、単独初主演となると、自分次第で作品のテイストが変わっていきますから、撮影に入るともっと緊張が増してきましたね。
ーー主演と言えば、映画の座長です。劇中の役どころも座長でした。
後藤さん もともと僕はみんなに気を遣い、「どう?」と声を掛ける性格ではなくて。カメラがまわっていないところでは、全く座長ではありませんでした(笑)。
ーー役柄に共感したところは?
後藤さん 勇太の「どうしたらええねん」という気持ち、結果が出せなくてもがく姿は、駆け出しの芸人そのものだと思います。昔の自分を思い出しながら演じました。
ーー品川祐(品川庄司)さんが、勇太に土下座をさせる嫌な男を熱演しています。かなりハマっていました。
後藤さん さすがでしたね。
ーー品川さんは本当は優しい人なんですよね?
後藤さん もちろんです(笑)。品川さんは僕らのコントを観て「あれ、面白かったよ」と言ってくださったり、家族でお食事をさせていただいたこともある、数少ない先輩のひとりです。
ーー演じる際に苦労したシーンを教えてください。
後藤さん ダンスを踊るシーンです。共演した方々はみんなダンスが上手で、自分は見劣りするんじゃないかと不安がありました。ダンスの特訓を受けて、なんとか人に見ていただける段階にまで持って行き、さらにカット割りのマジックでなんとかなりました(笑)。
ーー勇太がストリップをするシーンは、台本通り?
後藤さん 台本通りです。アドリブでいきなり脱いだりはしません(笑)。
ーー舞台から一度引っ込んで、カーテンの隙間からパンツを落とすシーンも?
後藤さん はい。あのシーンでは、実際に履いていたパンツを脱いで落としているので、カーテンの裏では本当にすっぽんぽんでした。監督からOKが出たとき、僕のそばにひとりだけ女性スタッフさんがいて、めちゃくちゃ恥ずかしくて気まずかったですね(笑)。
ーー最後に、本作の見どころをお願い致します。
後藤さん まだ何者でもない若者が、がむしゃらに夢を追う姿はとても美しいと思います。もし、いまの僕が下積み時代の自分に声を掛けるとしたら、“迷わないで、そのままいったらええぞ”と言ってあげたい。多くの方に観ていただけたら嬉しいです。
インタビューのこぼれ話
作り込み過ぎない、引き算上手な着こなしに定評がある後藤さん。この日もスタイリッシュなコーデを披露してくれました。その一方で、「anan、anan……」とセクシー気味につぶやきながら、次々とポーズを決める姿に、その場にいたスタッフ一同が大爆笑。後藤さんの卓越したオシャレセンスとサービス精神を堪能できた取材でした。
Information
映画『ロックンロール・ストリップ』
8月14日(金)より、テアトル新宿ほか全国順次公開
出演:後藤淳平(ジャルジャル)、徳永えり、智順ほか
公式サイト:https://www.rocknroll-strip.com/
©木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント
衣装協力:CAVE 06・6543・0320