菅野美穂「浦島太郎のような感覚(笑)」 5年ぶりの連ドラ主演で

2021.1.17
女優の菅野美穂さんが、母と娘のエキサイティングな恋模様を描く『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』で、5年ぶりに連続ドラマの主演を飾る。
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「5年というと、やっぱり間が空いてしまったなぁという気がしていて、ちょっと浦島太郎のような感覚(笑)。その間に変わってしまったこともあるかと思いますが、ステイホーム中にも人にエールを送ったり、励ましたり、ドラマが持つ力はきっと変わらないはず。これまでの経験を生かして、精一杯務めあげたいです」

菅野さんが演じるのは、シングルマザーの売れっ子恋愛小説家・水無瀬碧(みなせ あおい)。恋愛経験豊富な自分と違い、筋金入りのオタクで彼氏がなかなかできない娘・空(そら=浜辺美波)に手を焼く役どころだ。

「碧さんはパワフルで規格外の女性。一人娘を成人まで育てあげた逞しさがある半面、実はとても繊細な感性を持っていて、よく喋るのも自分の心の傷を隠したり、誤魔化したりするためだったりするんです。私より強いところもあれば、打たれ弱いところもある女性だなと感じました」

物語は、そんな碧と空が織り成す“トモダチ母娘”ならではのコミカルな掛け合いも見どころのひとつ。

「私自身は母に恋の相談なんてしたことがないので、碧さんと空ちゃんの関係性はすごく羨ましいです。私の娘はまだ2歳ですけど、空ちゃんくらいの年齢になったら恋の話を聞いてみたいですし、好きな人にも会ってみたい。なんだったらお金出すので、娘のボーイフレンドも含めて“一緒にごはん行かない?”って自分から誘っちゃうと思います(笑)」

脚本を手がけるのは、恋愛ドラマの神様と謳われる北川悦吏子さん。

「北川さんがお書きになるセリフって、本当に音符が付いているんじゃないかと思うくらいイキイキしているんですよね。これまで北川さんの作品に出演する機会がなかったので、今回ご一緒できて嬉しいです」

北川さんは、菅野さんが「ものすごく素敵」と語るドラマの主題歌「空と青」の作詞も手がけている。

「母としての思いが溢れすぎていて、ものすごく泣けるんです。聴いているうちに、私も娘に“かわいいね”とか“大好きだよ”ってことをちゃんと伝えていきたいなと思うようになりました。そんな我が子への愛が詰まった歌詞にも注目してください」

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『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』 とある理由から突如「私たち、恋をしよう!」と決意した少女のような天然母の碧(菅野)としっかり者のオタク娘・空(浜辺)の恋模様を描く。出演/菅野美穂、浜辺美波、岡田健史、沢村一樹ほか。日本テレビ系にて、1月13日(水)22:00スタート。

かんの・みほ 1977年8月22日生まれ、埼玉県出身。女優。’92年に芸能界入りし、’93年、ドラマ『ツインズ教師』で本格的に女優デビュー後、数々の映画やドラマで活躍。今年春公開の映画『明日の食卓』で主演を務める。

※『anan』2021年1月20日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・遠藤和己 ヘア&メイク・布野夕貴 インタビュー、文・菅野綾子