夏の終わりに「シミ」を発見…医師が教える対処法は?

2018.8.22
真夏が過ぎるころ、「なんだか肌と髪が老化した!?」と感じること、増えませんか? この時期に女性が抱える“夏ダメージ”のリアルな悩みを、プロの先生が解決します!
日焼け1

いよいよ夏も終盤戦。猛暑のピークも越え、ようやく安心できるかと思えば…。「夏に受けたダメージで、肌や髪にトラブルを抱える人が急増しています」とは、表参道皮膚科の梅田さやか先生。

「シミが急に増えたり、ニキビが治りづらくなったり。すべて夏の疲れが肌トラブルとして表れている証拠です。特に20代後半を越えると、バリア機能が低下して紫外線などのダメージが回復しにくくなるので、注意が必要です」

夏の疲れをケアせずに放置すると、老化にもつながりかねない。

「髪も肌と同じで、夏は紫外線の影響を受けたり、皮脂で毛穴がつまるなどのトラブルが多くなります。大切なのは、今の時期にいかにケアするか。そうすることで、秋冬にかけての状態も変わりますし、見た目年齢も若返らせることができるはず」(東京ビューティークリニック・倉元有木子先生)

夏のうっかり日焼けに関する疑問とその答えをご紹介します。

Q.今までなかったところにシミが! 後からの対処法は?

A.美容皮膚科の「トレチノイン」「ハイドロキノン」が効果的!
年齢とともに増えてくる、顔のシミ。夏の終わりの今の時期は、これまでに浴びた紫外線の影響が一気に表れるので、ケアを早めに徹底したいもの。

「一度現れてしまったシミをホームケアで消し去るのは難しいので、クリニックを受診してみて。トレチノインやハイドロキノンといった皮膚科処方の塗り薬は効果も抜群です。シミの種類によって治療法は異なるので、自己診断しないようにしてください」(梅田先生)

Q.少しの外出で日焼けした! すぐに美白できる?

A.「ビタミンC誘導体」が入った美白コスメを使用して。
アクティブに動きたい季節。将来のシミやシワが心配な日焼けには「ビタミンC誘導体」入りのコスメが万能。

「ビタミンC誘導体は、メラニンの働きを抑制します。すぐに白くなる、とはいきませんが、日焼け後のケアに取り入れると効果的でしょう。市販のコスメでも、ビタミンC誘導体を配合したアイテムはあります。ニキビや毛穴にもアプローチして、肌のキメを整えてくれるマルチな成分です」(梅田先生)

Q.火照りがひどくてとにかくツラい…。クールダウンさせるには?

A.まずは冷やすのが第一。それでもダメならステロイド剤の使用も。
日焼け直後の肌はとにかく敏感。なるべく刺激を与えないよう、クールダウンする工夫を。

「濡れたタオルを凍らせたものや、保冷剤をあてるなど、患部を冷やすことが大切です。ただし、貼るタイプの冷却シートは粘着面が刺激となるので、別の肌トラブルを起こしかねません。患部を冷やしてみて、ヒリヒリがまだ強いようであれば、迷わず皮膚科へ。ヤケドに近い炎症は、ステロイド剤など強めの薬が有効です」(梅田先生)

梅田さやか先生 「表参道皮膚科」院長。ニキビやアトピー性皮膚炎などの疾患から美容皮膚科まで、さまざまな肌トラブルを扱う。

倉元有木子先生 「東京ビューティークリニック」銀座院院長。女性のヘアロス(薄毛など)を専門に治療を提供する、発毛治療の専門家。

※『anan』2018年8月29日号より。イラスト・黒猫まな子 取材、文・瀬尾麻美

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