人生に落ち込んだときにおすすめの「ホエール呼吸」って?

2017.3.26
呼吸には、体だけではなく、精神に働きかける作用もあります。前向きな気持ちになれて、パフォーマンスだって上がっちゃう、そんな魔法のような呼吸法をシチュエーション別にお届け!

教えてくれたのは、ヨガインストラクター・平賀恭子さんと、ボディワーカー・藤本靖さんです。不安定な心やネガティブな気持ちにアプローチできる呼吸法とは?

何をしても眠れないとき。

背中をほぐして、スムーズな入眠を。

呼吸

「体が緊張すると寝つきは悪くなります。特に、こわばりがちな背中を緩める呼吸をしてリラックスさせて。目をつぶり、情報を遮断して心を落ち着けることも大切」(平賀さん)。椅子に座り、手は膝の上に置いて目をつぶる。ゆっくりと息を吐きながら、背中を丸めていく。息を吐き切ったら、今度は息を吸いながら体をゆっくりと起こす。コツを掴んだら、ベッドに横になって挑戦を。

イライラするとき、怒りっぽいとき。

頭頂部を優しく刺激して気持ちの昂りにさようなら。

呼吸

正座をし、手を前方に出しながら前転するように体を前に倒す。お尻を上げて頭頂部を床につけ、円を描くイメージでぐるぐると動かしつつ、ゆっくり刺激を。呼吸を繰り返したら腰を下ろし、ゆっくりと起き上がる。「頭に上った血が下がり、頭頂部と首のこわばりがほぐれてリラックス。昂った気持ちが落ち着きます」(平賀さん)

とても緊張してしまったとき。

肩の力がリリースされ、緊張を緩和。

呼吸

「肋骨から肩甲骨にかけてつながっている前鋸筋(ぜんきょきん)を緩めることが、緊張を解くポイント。肺の中に空気をしっかり取り入れることができ、肩の力が抜け、気持ちが楽になります」(藤本さん)。腋の下方にある下部助骨に手の甲を当てるようにしながら、呼吸する。自宅にいるときなど、状況が許せば、丸めたタオルを腋に挟んで行うとよい。

人生に落ち込んだとき。

ホエール呼吸で、横隔膜を緩めてエネルギーチャージ。

呼吸

「体に元気を取り戻すには、しっかりと深呼吸をすることが何よりも大切です。そのためには、呼吸運動の8割を担う横隔膜につく“脚(きゃく)”という部分と、脚につながる大腰筋を伸ばすことがポイントです」(藤本さん)。両手足で体を支えながら、お腹を天井に向けて机のような姿勢を作る。お腹を水平にキープしたまま、呼吸を繰り返して。

平賀恭子さん ヨガインストラクター。シャンティ201主宰。スローでマインドフルなシャンティヨガや呼吸ヨガ(R)を立案し、ヨガの普及に努める。

藤本 靖さん ボディワーカー。ロルフィング(R)技術を習得し身体論の講演を行う。著書に『「疲れない身体」をいっきに手に入れる本』(講談社)。

※『anan』2017年3月29日号より。イラスト・といだ あずさ 取材、文・重信 綾

(by anan編集部)


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