劇団EXILEのSWAY、品川ヒロシ作品に抜擢! 「波乱の人生でした」苦労人の素顔

写真・山本嵩 文・田嶋真理 ヘアメイク・富樫明日香(CONTINUE) — 2021.7.14
今回ご紹介するのは、映画『リスタート』。夢に破れ傷ついた女性・未央の再生を描いた作品です。未央を支える同級生の大輝を演じた、SWAYさん(DOBERMAN INFINITY、劇団EXILE)にお話をうかがいました。

【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 85

「本作がリスタートのきっかけになれば嬉しいです」


DSC_4658

映画『リスタート』の監督と脚本を手掛けたのは、品川ヒロシさん。お笑いコンビ・品川庄司として活躍しながら、映画監督としても才能を発揮し、『ドロップ』『漫才ギャング』など数々の話題作を送り出してきました。

本作では北海道・下川町を舞台に、品川ヒロシ監督作で初となる、女性を主人公に据え、どん底から“リスタート”する姿を力強く描いています。

主人公は、元地下アイドルのシンガーソングライター、杉原未央。ある日、有名アーティストとの予期せぬスキャンダルにより、世間からのバッシングを受けて帰郷。家族や友人にもうまく接することができないなか、同級生の大輝は未央を北海道の自然あふれる思い出の場所へと連れ出します。

未央役に抜擢されたのは、男女フォークデュオHONEBONEのボーカルを務めるEMILYさん。彼女がテレビ出演した際に、偶然目にした品川さんが熱烈オファー。映画初出演ながら、自然体の演技と圧巻の歌声を響かせています。

彼女を支える同級生を、劇団EXILEの一員として俳優活動を行うほか、ラッパー、クリエイターとしてもマルチな才能をみせるDOBERMAN INFINITYのSWAYさんが好演。

未央の両親を演技派俳優の中野英雄さんと黒沢あすかさんが演じるほか、自らの意志でクラウドファンディングに参加し、出演を熱望した小杉竜一さん(ブラックマヨネーズ)、西野亮廣さん(キングコング)といったバラエティ豊かなキャストが意外な役で出演。スクリーンを彩っています。


DSC_4592

ーー本作のオファーを受けたときのお気持ちは?

SWAYさん 品川さんには、僕が所属するグループDOBERMAN INIFINITYのファーストアルバムの収録曲「to YOU」のミュージックビデオやサードアルバムの世界を映像化したショートムービー『OFF ROAD THE MOVIE』を監督していただいたことがありまして。今回は僕が品川さんの作品に出演させていただくことが嬉しかったです。


DSC_4587

ーー大輝は、ネイチャーガイドで、フォトグラファーという役どころです。アーティストであるSWAYさんのハマり役に思えましたが、演じてみていかがでしたか?

SWAYさん 僕自身、北海道から東京に拠点を移して年を重ねるうちに、大自然の美しさに対して敏感になりました。いまの年齢で、この役を演じることができ、楽しかったです。

ーー品川さんは、SWAYさんの出演が決まって、大輝というキャラクターをSWAYさんに寄せていったそうですね。

SWAYさん そうしてくださったようです。大輝はとても性格が良くて、僕が普段言えないような、キザなセリフも素直に口に出せる純粋さを持っているんです。ひとつひとつのセリフが熱くてストレートで、自分もこんな人になりたいと思いました。

ーー品川さんの印象はいかがでしたか?

SWAYさん 初めてお会いする前は、怖い方なのかなと思っていました。品川さんは、人の良いところを見つけて、褒めてくださるんです。僕はあまり褒められることがないので、品川さんが監督の目線で「こういう演技ができるんだから、そこを伸ばしたほうが良いよ」とおっしゃったときには感激しました。


DSC_4673

ーーSWAYさんにとって、“リスタート”とは?

SWAYさん 僕はリスタートに慣れているんです。デザインは中学生、音楽は16歳からはじめ、地道に夢を叶える活動をしてきました。DOBERMAN INIFINITYのメンバーになって、いきなり大きなステージに立てたわけではありません。これまで上がったり下がったりの波乱の人生でしたから、良くないときも「また落ちたか」というくらいの気持ちで、常にリスタートをしてきました。

ーーあまり落ち込まないタイプなんでしょうか。

SWAYさん 僕が所属する事務所LDH JAPANの会長であるEXILE HIROさんがとても前向きな方なんです。「EXILEやLDHがダメになったら、みんなでラーメン屋をやって、食べていこうよ。大きな夢に向かって人生をかけて、ダメならそれでいいじゃない」といったことをよく僕らに言ってくださっていて。だからこそ、失敗を恐れずに前を向いていこうという気持ちになりました。本作の大輝もそういう性格じゃないかなと思います。

ーー「失敗したら、後がないぞ」ではないと。心強いですね。とはいえ、LDHの方々がラーメン屋をオープンさせたら、とても繁盛すると思います(笑)。

SWAYさん おそらく、メニューの中にはレモンサワーがあると思います(笑)。

ーー最後に、映画の見どころを教えてください。

SWAYさん 映画『リスタート』は、みなさんに支えていただいて、完成しました。2019年に撮った作品ですが、いまだからこそ、公開しがいのある内容だと思います。ぜひご覧いただき、みなさんが一歩を踏み出すリスタートのきっかけになれば嬉しいです。


DSC_4685

インタビューのこぼれ話

以前、このコラムにご登場いただいた、劇団EXILEの後輩・鈴木伸之さんについて、苦楽をともにしているSWAYさんだからこそ知る秘話を教えてくださいました!

「昔から、鈴木くんは相手の年齢に関係なく、人をイジるんです。そこが彼のかわいいところなんですが、僕が劇団EXILEの収録でMCをやっているとき、気がつけば鈴木くんにMCを奪われているときがあって。そういうときは、迷惑なやつだなと思います(笑)。

それは冗談として、鈴木くんは劇団EXILEのメンバー9人それぞれにまんべんなく話を振れるんです。彼の気配りに優しさが出ていると思います。もしかしたら、すべて計算ずくのさわやかボーイかもしれませんけどね(笑)」

鈴木伸之さんの記事はこちらをどうぞ。
https://ananweb.jp/column/ikemendorama/205542/

Information


640

映画『リスタート』
7月16日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほかにて全国公開/北海道地区にて先行公開中
監督:品川ヒロシ
出演:EMILY(HONEBONE)、SWAY(DOBERMAN INFINITY、劇団EXILE)ほか
公式サイト:https://restart.official-movie.com/

写真・山本嵩 文・田嶋真理  ヘアメイク・富樫明日香(CONTINUE)