スイーツ好きがご指名! 憧れの“2段ショートケーキ”とは?

2019.11.28
いくつになってもときめきを感じさせてくれるホールケーキ。今回は洋菓子を愛する3人に聞いたおすすめホールケーキをご紹介。

煌めくフルーツが宝石のよう。まさに祝祭にふさわしい、憧れの2段ショート。

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子どもの頃、誰もが一度は憧れた「2段重ねのデコレーションケーキ」。平野紗季子さんが愛してやまない『アラボンヌー』の2段ショートは、まさにスイーツ好きの願望を叶える逸品だ。

「私は毎年、クリスマスには家族とすき焼きを食べるのですが、デザートのケーキにはアラボンヌーの2段ショートと決めているんです。自分の誕生日にもこのケーキが食べたいと指定したことがあるくらい、大好きなデコレーションケーキです」

愛される理由は、圧倒的なビジュアルだけではない。ショートケーキにいちばん合うように北海道産生クリームをブレンドし、シロップにはフランス・マスネ社のキルシュを使用。素材にこだわったフレッシュなケーキは驚くほど軽い口当たりだから、思わず一人でホールを完食してしまいたくなるほど。

「酸味があってやわらかすぎないフルーツと、軽やかでなめらかなクリーム、きめ細かなスポンジが完璧なバランスで調和しており、王道ショートケーキの最高峰だなあと思います。プレゼントにはもちろん、ここぞというお祝いで絶対にみんなを幸せにすることのできる祝祭ケーキです」

アラボンヌー 2段ショート
φ18cm+φ12cm ¥9,180(税込み)

φ15cm+φ9cmは¥5,940、φ21cm+φ15cmは¥11,880(共に税込み)。12月~6月はいちご、6月~12月はいちご、キウイ、オレンジをサンド。2日前までに要予約。東京都港区赤坂4‐3‐13 TEL:03・3583・7665 11:00~19:30(土曜12:00~18:00) 日・祝日休 https://alabo.jp

平野紗季子さん 小学生の頃から食日記をつけるごはん好き(pure foodie)。著書に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)がある。Instagramは@sakikohirano

気心の知れた友人たちには、素朴なアメリカンパイを。

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「友人とよく持ち寄りごはん会を開くのですが、ルールは“作ってきても、買ってきてもOK”。スイーツについては、ホールで買っていき、みんなでわいわい切り分けるのが楽しいです」

そこで、甘いものに目がない香菜子さんが友人宅へよく持っていくというのが『アンナミラーズ』のパイ。

「おしゃれなケーキは食べつくした、というグルメさんたちが集まるところでこそ、懐かしさを感じるアメリカンなパイがウケるんです。昔は都内にもたくさん店舗があったアンナミラーズですが、今あるのは品川駅前の1店舗のみ。その貴重さもありがたいですし、何よりパイの種類が豊富なところが魅力的です」

数あるパイの中でも、いちばんのお気に入りはキーライムパイ。

「ライムの酸味と甘みがしっかりしたフィリングの上にサービス満点! な生クリーム。そこにスライスしたライムのグリーンが映えて、しばらく眺めていたくなるほど。ちなみに断面も萌えポイントです(笑)。スタンダードなアップルパイなどと違って、キーライムパイならほかの人と味がかぶることもなく、自信を持って贈ることができます」

アンナミラーズ高輪店
キーライムパイ 22cm ¥3,670

1ピース¥600。約30種類ほどのパイを店内のベーカリーで毎日焼き上げている。パイをホールで注文する場合は、事前に予約がベター。東京都港区高輪4‐10‐18 京急ショッピングセンター ウィング高輪2F TEL:03・3443・3385 8:00~23:00 無休 https://www.annamillersrestaurant.jp/index.html

香菜子さん モデル、イラストレーターとして活動する傍ら、雑貨ブランド『hotelvilhelms』のプロデューサーとしても活躍している。

標高、約30cm! インパクト抜群の焼き菓子は大人数のおもてなしに重宝。

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ガトー・ピレネーは、フランス・ピレネー地方の郷土菓子。別名をガトーア ラ ブロッシュ(串刺しのお菓子)といい、棒状の薪に少しずつ生地を垂らし、回転させながら焼き上げて作られている。

「いわばバウムクーヘンの原型のようなお菓子ですが、その見た目のインパクトは普通のホールケーキ以上のものがあります」(木村拓さん)

高さは大サイズ(写真)で30cm。特大サイズだと、なんと60cmになるという。

「不特定多数で集まる時や、具体的な人数が読めない場合にも、このお菓子なら大人数をカバーできます。僕も実際、写真展を開催した時にガトー・ピレネーの特大サイズを振る舞いましたが、生ハムみたいにその場で切り分けるおもてなしが大好評でした」

包みを開けると、なんともいえないバターとオレンジのいい香りが漂う。1本を1時間以上かけて丁寧に焼き上げるため、外側はサクッと硬く、内側は噛みごたえもありつつしっとりした食感に仕上がっている。

「まさに“大人のバウムクーヘン”。紅茶との相性は抜群ですし、アルコールに合わせてみるのもおすすめです」

オーボンヴュータン
ガトー・ピレネー 大30cm¥8,750

小20cm¥4,300、特大60cm¥18,200もあり。賞味期限は21日間。ガトー・ピレネーは受注生産のため、電話にて予約がベター。尾山台店 東京都世田谷区等々力2‐1‐3 TEL:03・3703・8428 9:00~18:00 火・水曜休(12月24日、25日、31日は営業、26日休) http://aubonvieuxtemps.jp 日本橋高島屋にも店舗あり。

木村 拓さん 料理写真家。佐伯義勝氏に師事し、1997年に独立。「東京料理写真」を主宰。人気料理家の書籍も数多く手掛ける。www.tokyoryorishashin.com

※『anan』2019年12月4日号より。写真・市原慶子 スタイリスト・荻野玲子 取材、文・瀬尾麻美

(by anan編集部)

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