好きなことだけやって20年!「ストレイテナー」がベスト盤

2018.11.3
バンド結成20周年、メジャーデビュー15周年の節目を精力的に駆け抜けているストレイテナー。

彼らがライブ活動を始めたのは1998年。当初はホリエアツシとナカヤマシンペイの2人からなるミニマムなバンド編成だったが、初期衝動をエモーショナルに掻き鳴らす様は当時のギターロック・シーンでも異端だった。

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「今でも当時のライブを見てくださってた方が『あの時の衝撃はすごかった!』と言ってくれることも。その頃は『やってやる!』というエネルギーに満ちていました」(ホリエ)

「でも、ずっと自分たちのやってる音楽はカッコいいって信じてました。好きなことだけをやって20年続けられている、特殊な立ち位置のバンドかもしれないですね」(ナカヤマ)

このアニバーサリー・イヤーに、ファン投票により選ばれた人気曲を収録した2枚のベストアルバムをリリース。時代ごとに移り変わる音楽性の幅広さと挑戦が詰まっている。

「昔の曲から最近の曲までバランスよくランクインしたのは、バンドとしてのピークをちゃんと更新し続けられているからかな。ファンが僕らの音楽の本質を理解してくれているような結果で嬉しいです」(ホリエ)

打ち込みを取り入れたり、ピアノの音色が美しいバラードがあったり、その時どきで多彩な曲調を奏でながら、ロックバンドとしてブレることのない存在感を発揮し続けている現在。ストレイテナーらしさとは、どんな音楽制作から生み出されるのか。

「曲のアレンジにおいては、直感信じる系なんで(笑)。一発目に出てきたものが一番だと思ってるから、あまり練らないんですよ」(日向)

そんなふうに、いたってシンプルな答えが返ってくるのは、バンドとしてのクリエイティビティを新鮮に持ち続けられる4人だからこそ。

「音楽だけじゃなく、考え方や人間性も近いところで集まってバンドをやってるから。この先に方向性の違いで解散、なんて言い出したらギャグでしかないですよ(笑)。同じ時代に日本のバンドシーンで戦ってきて、いろんな苦労も乗り越えながら培ってきたものは大きいです」(ホリエ)

「この4人で集まれば、4人でしかできないことに集中できる。だからこそ続いていくんだなっていう感じがしています」(大山)

凄まじい音圧から放たれるダイナミズムも、ロマンティックなメロディラインから聞こえてくる繊細さも。ベスト盤を聴きながら、ストレイテナーの魅力とバンドとしてのまっすぐな歩みを、あらためて味わいたい。

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ファン投票の上位25曲に各メンバーが選んだ曲と新曲「Braver」を含めた全30曲を2枚に収録。『BEST of U -side DAY-』『BEST of U -side NIGHT-』発売中。【初回限定盤CD+DVD】各¥3,700 【通常盤CD】各¥2,700(Universal Music)

「ストレイテナー」 左から、日向秀和(B)、ナカヤマシンペイ(Dr)、ホリエアツシ(Vo&G)、大山純(G)によるロックバンド。現在、12/21まで続く全国ツアー「My Name is Straightener TOUR」の真っ最中。

※『anan』2018年11月7日号より。写真・映美 取材、文・上野三樹

(by anan編集部)


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