SCANDAL「ガールズバンドは短命じゃない」 10周年に感じた思い

2017.2.18
「長く続けるカッコ良さをガールズバンドで見せたい」と話すSCANDALにインタビュー!
音楽

結成10周年のアニバーサリーイヤーを疾走中のSCANDALが、ベストアルバムをリリース。ファン投票で収録曲を決定した、その名も『SCANDAL』。10年分の思いを込めてセルフタイトルを冠した。

「ファンが選んでくれた収録曲は、すごく納得です。ライブをやっていて感じる、この曲響いてるな、という曲が上位にランクインされ、私たちの聴いてもらいたい曲が選ばれています。10年間を網羅し、SCANDALを360度楽しめるベスト盤になりました」(RINA)

ベスト選曲に新曲2曲を加えた2枚組のボリュームは、どちらから聴いても熱量がたっぷり。制服姿でデビューし、いまやワールドツアーも行うまでになったバンドのまぶしいほどの進化が伝わってくる。

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「ボーカリストとして歌について悩むこともありましたが、それを吹っ切れたのが『LOVE ME DO』。思い切って歌い方を変えたことで新たな自分に出会えた気がして、歌がまた楽しくなってきた曲です。11年目はもっともっと表現力を増やしたいですね」(HARUNA)

「全く楽器が弾けないところからのスタートだったので、結成当時は毎日新しい知識が増えるのが楽しかった。1曲目の『SCANDAL BABY』は初めて“オクターブ奏法”にチャレンジした曲。今はすっかり一番私らしいプレイスタイルになりました」(TOMOMI)

というように、メンバーそれぞれが羽ばたくきっかけになった曲も、ベスト盤に収録されている。

「4人で楽器を鳴らす楽しさに気づいてしまい、その衝動のまま続けてきた感じ。他の女の子たちが青春を謳歌している時も、バンドしかやっていなかったけど、悲しいという思いは全然ない(笑)。この10年はそれだけで突っ走ってきたけど、もっと視野も広げたいし、大人として歩んでいけたらいいな」(MAMI)

SCANDALは青春そのもの、と言う4人。多くを我慢してきた半面、彼女たちにしかできない経験を積み、誰も見ていない景色を見てきたことは、幸せなことに違いない。

「いまもバンドのことしか考えられない。ガールズバンドは短命、といわれているけど、私は長く続けるカッコ良さをすごく感じているので、できるところまでいろんなことに挑戦していきたいです」(RINA)

まもなく47都道府県全てを回るツアーが始まる。7月中旬までみっちりとライブが続く。ステージではさらに成長した4人に出会えるはずだ。

右から、MAMI(G)、RINA(D)、HARUNA(V&G)、TOMOMI(B)。‘06年にバンドを結成し、‘08年『DOLL』でデビュー。3月から「SCANDALの47都道府県ツアー」がスタート。

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※『anan』2017年2月22日号より。写真・小笠原真紀 文・北條尚子

(by anan編集部)


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