【イタリアへプチトリップ♪】巨大祭壇画に鳥肌! 『ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』展
『アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』展
【女子的アートナビ】vol. 36
日伊国交樹立150周年を記念して、2016年は『ボッティチェリ展』や『カラヴァッジョ展』、『メディチ家の至宝展』など、イタリア関連の展覧会が数多く開かれてきました。この記念イベントの最後を飾るのが、『アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち』展です。
本展では、15世紀から17世紀はじめに描かれたヴェネツィア絵画約60点を展示。ティツィアーノやティントレット、ヴェロネーゼなど巨匠たちの傑作が揃う、かなり贅沢な展覧会です。
芸術の都、ヴェネツィア
イタリアの中でも人気の観光都市ヴェネツィアは、芸術の都。地中海交易で栄えたヴェネツィアには、各地からさまざまな芸術作品が集まり、聖堂や邸宅に飾られていたそうです。
豊かな国際都市で多様なアートに触れることができたヴェネツィアの画家たちは、大胆な構図を得意とし、表現方法も自由で多彩。ヴェネツィア絵画の中には、感情を揺さぶられるような美しい作品も数多くあります。
まずはメインビジュアル!
本展でまずご紹介したいのは、メインビジュアルのひとつにも使われている《聖母子》。作者は、ヴェネツィア絵画の巨匠ジョヴァンニ・ベッリーニです。
母と子の情愛が感じられる本作品は、この画家の代表作。背景に描かれている風景も見どころのひとつで、光が感じられる色彩も見事です。
必見ティツィアーノ!
また、本展で絶対に見逃せないのが、ティツィアーノ・ヴェチェッリオの《受胎告知》。高さが4メートルもある大きな祭壇画で、その美しさと神々しさに圧倒されます!
大天使ガブリエルがマリアに懐妊を告げる瞬間をドラマチックに描いた本作品は、画家晩年の傑作。会場では、この作品だけ専用の空間に展示されています。せっかくなので、時間をかけて全体の雰囲気を味わうとともに、驚いたマリアの仕草や、まばゆい光とともに降臨する聖霊の鳩など、細部もじっくりと鑑賞してみてください。
本作品は、リアルト橋近くにあるサン・サルヴァドール聖堂に飾られているもので、本展のために特別出品されました。聖堂にある大切な祭壇画を貸してくれるなんて、さすがイタリア、太っ腹です!
プチトリップ気分♪
展覧会ではヴェネツィア絵画をたっぷり堪能できるだけでなく、サン・サルヴァドール聖堂などを映像で楽しむコーナーもあります。
また、展示室の入り口がドゥカーレ宮殿風になっていたり、ミュージアムショップでイタリア土産が売られていたりして、展覧会を見るだけでヴェネツィアにプチトリップした気分を味わえます。
見終わったあとは、本展のスペシャルタイアップメニューが食べられるイタリア料理のレストランに出かけてみませんか? さらにトリップ気分を満喫できること、間違いなしです!
Information
会期:~ 10月10日(月・祝) ※休館日は火曜日
時間:10:00 ~ 18:00(金曜日は 10:00~20:00)※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館
料金:一般 1,600円/大学生 1,200円/高校生 800円/中学生以下無料