どんなお雑煮を食べる? 女性約200人に聞いた「我が家のお雑煮自慢」

文・田中亜子 グラフ制作・王悠夏 — 2022.1.1
20代~30代の女性が集まるanan総研メンバー約200人に「お雑煮」についてさまざまな質問をしました。どんなお雑煮を食べてるの? そもそも今年は食べるの? 好きなの? 加えて、「我が家のお雑煮自慢」もご紹介! 参考にしてくださいね。

女性約200人に聞いた「我が家のお雑煮自慢」

お雑煮 我が家 自慢 レシピ お正月 年始

お正月といえば、お雑煮を食べる人は多いでしょう。地域や家庭によって、さまざまな味付けと具材のお雑煮があると思います。そこで、20代~30代の女性が集まるanan総研メンバー約200人に「我が家のお雑煮」をリサーチしました。

まずはこの質問から。

Q. 今年はお雑煮を食べますか?


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約8割の女性が「食べる」と回答しました。 また、次のような質問もしてみました。

Q. お雑煮に対する、一番近い気持ちを教えてください。


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最初の質問結果を裏付けるかのように、「毎年必要だと思う」は8割超え、これに「毎年必要ではないがなくなってほしくない」も合わせると、驚異の9割超え! 総研メンバーのほとんどがお雑煮文化の必要性を感じているようです。

その理由は、おいしいから、なんて答えは言わずもがな。リサーチを進めていくとある傾向が見えてきました。もしかしたら、それがお雑煮人気を支えている要因なのかもしれません。それは最後にお伝えするとして、では、みなさんはどのようなお雑煮を食べているのでしょうか。具体的にご紹介します!

醤油味の関東風

「毎年数日間、醤油味の関東風を食べています。三つ葉が大好きなので多めに入れます。簡単に作れて美味しいので、お正月に必ず食べたい料理です」(34歳・会社員)

「醤油味の出汁に、焼いたお餅が入っているシンプルなもの」(34歳・自営業)

「醤油味で、大根、にんじん、ごぼう、三つ葉、ネギ、しいたけや鶏肉が入っている」(33歳・会社員)

「私は、関東風で大根と人参と三つ葉が入っていれば良いので、あとは婚約者にまかせます」(27歳・会社員)

「薄めの関東風。おもちは必須です!」(28歳・会社員)

「夫にこだわりがないので、私の地元の醤油味のお雑煮。三つ葉は欠かせません!」(35歳・会社員)

「鶏肉の出汁をベースに、塩と醤油で味付け。具は小松菜とかまぼこ、うずらのシンプルなお雑煮です」(28歳・会社員)

関東風以外

「お吸い物の素を使って作るとお手軽で美味しいので毎年それです」(33歳・会社員)

「父親が京都出身なので、白味噌のお雑煮が実家の定番でした。京人参、大根、丸餅、百合根…とけっこうシンプルですけど、ほんのり甘くて美味しいんです」(35歳・自営業)

「お出汁をしっかり取って、ベースは関西風。お餅は焼かずに、お汁の中でやや溶けて汁が濁るくらいで。具材はネギ、鶏肉、かまぼこ、三つ葉。最後におかかをたっぷりのせていただきます」(29歳・専門職)

「出汁ベースで、にんじん、さといも、大根が入ってて、別添えでほうれん草とゆずと焼いた四角い餅をのせます」(32歳・デザイン)

関東在住の総研メンバーがほとんどなので、関東風の味付けが多い結果となりました。筆者も関東なので、白味噌や出汁を重視した関西風のお雑煮に惹かれます。

また、「どこで誰と食べるか」という質問をしたところ、断トツに多かったのが「実家で家族と一緒に」でした。そして、次のようなコメントも印象的でした。

「母が作ってくれる関西風のお雑煮です」(32歳・専門職)

「母が作ったお雑煮を食べます! お餅、ほうれん草、タケノコ、白滝、ナルト、鶏肉が多いです」(29歳・会社員)

「三つ葉、鶏肉、人参、大根、お餅を入れて醤油だしで母が作ってくれます。母の作るお雑煮は今だにまねできない味です」(34歳・会社員)

これらに共通するのは、“お母さん”。冒頭でお伝えしたように、100%に近い女性が、「お雑煮」を好意的に捉えている背景には、「おふくろの味」「ふるさとの味」が大きく影響しているのではないでしょうか。家を出て自立し、さまざまな経験を経て、年始に実家に戻った時の安堵感。そこに、幼い頃から食べ慣れてきた味が重なり…。お雑煮には、ただのおいしさだけじゃない、大きな愛情が込められていて、それを感じられる年頃になったからこそ、この文化を守るべきという調査結果につながったのではと思います。

以上、女性約200人に聞いた「我が家のお雑煮自慢」でした。みなさんの大切なお雑煮の味をそれぞれに受け継いでいきましょう。


©Akiko Aoki/Getty Images

文・田中亜子