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寝つきをよくするレシピって? 正解は、あの簡単煮込み料理! #66

文・大久保愛 — 2020.7.16
蒸し暑く天気の悪い日が続いていますが、この時期気圧の変化やエアコンの効きすぎなどが原因で、睡眠の悩みを抱えている人が多いよう。そこで今回は、漢方薬剤師の大久保愛先生が、寝つきの悪い人におすすめの食べ物をご紹介します!

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 66

寝つきが悪くなっていませんか?

今年の梅雨は長期間続く豪雨となり、終わりがなかなか見えませんね。今週は週末まで雨の予報が続くようです。豪雨が続くこともつらいですが、雨雲がいなくなったとたんに猛暑がはじまるのも体に大きなダメージを与えると思います。そして、こう暑くて蒸す日が長期的に続くと悩みの種といえば、寝つきが悪かったり、細切れに起きたり、睡眠の質が悪く疲れが取れなかったりするような睡眠にまつわる悩みではないでしょうか。

梅雨前線が長期間停滞し、低気圧の影響から自律神経を乱し、ストレスを感じやすくなったり、睡眠の質が悪くなったり、胃腸の調子が悪くなったり、頭痛がひどくなったり、ダルさやむくみを感じるようになったりと、気圧の変化に敏感な人は、体調が安定せずにつらい思いをしていると思います。そこで今週は、寝つきが悪い人のための食薬習慣を紹介します。

自然の変化が体調に影響している

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化と様々なものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

今週は、寝つきが悪い人のための食薬習慣

毎日ぐっすり眠れていますか? 日中は眠いのに夜になると目が冴えてしまったり、エアコンをタイマーにしていると止まったタイミングで起きてしまったり、エアコンをつけたら寒くて起きてしまうし、今度は何もつけないで寝ると暑くて起きてしまったり…と、完成しないパズルを組み合わせているようなもどかしさを感じますよね。

漢方では、高温多湿で体に熱がこもり神経過敏になっている状態を「痰熱擾心(たんねつじょうしん)」といいます。さらにこの状態は、胃腸の働きが低下し、水分代謝が悪い状態です。そして、水分代謝が悪くなっていくと気圧の変化が体調に影響しやすくなり、悪循環です。体調を修復するのは睡眠中なので、睡眠が不調だと体が十分に毎日修復できず、不調が慢性化しやすいのです。

これから、梅雨が明けるとさらに寝づらくなるので、暑くなる前の今週はラストチャンスと考え、夏前に体を整えるように少し養生してみることをおすすめします。そして、今週は体にこもった余分な熱を冷ます食材や神経細胞の修復に役立ち睡眠をサポートする食材を取り入れてみましょう。今週食べると良い食材・料理は、【トマトと魚介のラタトゥイユ】です。

今週食べるとよい食材・料理:トマトと魚介のラタトゥイユ

蒸し暑いと食欲がなくなったり、料理をしても日持ちがしない季節だからとレトルトやお惣菜を活用したメニューが増えたりと栄養状態が悪くなりやすい時期でもあります。しかしそんなときに、食欲がなくてもサッパリ食べることができ、栄養が豊富で、保存が効き、冷蔵庫から出して温め直さなくても食べられる便利なメニューがあります。それがラタトゥイユです。

しかも、だれが作っても味が安定している料理です。トマトベースの料理は、味が初めからはっきりとしているので料理が苦手でも簡単に上手に作ることができます。

食べるとよい食材:トマト

トマトには、体にこもった熱を冷ます働きがあります。さらに、寝不足だと細胞を傷つける活性酸素が増えますが、トマトには抗酸化作用の高いリコピン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが含まれています。また、トマトを買いすぎたときは、そのまま冷凍庫で保存可能です。

食べるとよい食材:魚介類

オメガ3脂肪酸を含む食材を摂り入れると神経細胞の修復に役立つので睡眠の質が悪いときにおすすめです。オメガ3脂肪酸を含むサーモンやエビなどのお刺身の余りをトマト缶で煮込んでラタトゥイユにアレンジするのも良いと思います。あとは、タコやイカ、ホタテ、あさりなどもタウリンが豊富に含まれているので疲労回復に役立ちます。

ほかにも、起きる時間を固定したり、朝日を浴びるようにしたり、深部体温が下がることで眠りにつくので寝る前にはしっかり浴槽につかるようにしたり、夜に液晶画面や情報量が多いものを見ないようにするなど、睡眠の質を上げるためにできることは本当にたくさんあります。夏本番になる前に心と体を整えておきましょうね。

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大久保 愛 先生
アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。
昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

https://aika-inc.co.jp/

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著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。
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