5月の肌トラブル対策…この時期急増!「肌荒れ&小じわ」原因と治し方

文・大久保愛 — 2019.5.15
風も日差しも心地いいのに、肌の調子がいまいち…それって五月病やストレス!? いいえ、もしかしたら、気持ちいいいまの気候こそが肌荒れの原因なのかもしれません。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、5月に急増する肌トラブルの原因と解決策を教えてもらいました。肌に直接アプローチするよりも、有効な方法があるんです!

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 7

実は5月は、肌荒れ&小じわの多発時期!

朝鏡を見たら、ポツリとフェイスラインにニキビを発見…。朝から気分は、どんより落ち込んでしまいますね。焦って家に残っていた軟膏を塗って、ファンデーションやコンシーラーで分厚く隠して、絶対に見えないようにカバーしたくなりますよね。ですが、乾燥した肌に厚塗りしたファンデーションやコンシーラーは、目尻のシワやホウレイ線に入り込み老け顔をつくってしまいます。

ただ、この肌トラブルには、季節的な影響が関係しているかもしれません。実は5月の気候は、肌荒れと小じわを増やしてしまうものです。外からの保湿と紫外線のケアはもちろん必須ですが、体の中からのケアも忘れてはいけません。この時期に最適な肌トラブル対策の食材があります。さっそく、今週食べるとよい食材をご紹介していきますね。

自然の変化が体調に影響している

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。

学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。

そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。

今週は、ニキビや湿疹、痒みなど肌トラブルをおこしやすいとき

心地よい風の中、太陽の光を全身で浴びて初夏の爽やかな気候を感じますよね。しかし、悪くいうと乾燥し、紫外線が強い時期ともいえます。さらに、寒暖差も感じることも多く、お肌にとってはダメージの多い過ごしづらいとき。さらに、今週の月の状態は、日曜日の満月に向けてどんどん満ちていきます。

太陽、地球、月と一直線に並ぶこのときは、引力の影響を受けやすくなります。漢方医学では、満月のこの時期は、体に毒素を溜め込みやすくなります。そのため、食べ物を気をつけなければ、ニキビや湿疹、痒みなど肌トラブルをおこしやすいときと考えます。そこで、今週食べるとよい食材は、胃腸を整え毒素を出す【キャベツ×塩昆布】です。

今週食べるとよい食材は:塩昆布×キャベツ

キャベツ

キャベツの特徴は、ビタミンU(キャベジン)、ビタミンC、食物繊維が豊富であることです。ビタミンUは、胃や腸の粘膜の再生や胃潰瘍にも役立ち、食物繊維や腸内環境を整えます。また、抗酸化作用の高いビタミンCは、キャベツの葉2、3枚程度で1日の必要量をとることができます。

塩昆布

塩昆布は、キャベツにあえるだけでドレッシング代わりになります。昆布の特徴は、アルギン酸やフコイダンを含むことです。キャベツ同様に傷ついた胃腸の粘膜を保護してくれます。

調理方法

塩昆布とキャベツのサラダ
キャベツを刻み、塩昆布をあえるだけです。キャベツの千切りが面倒であれば、手で細かくちぎりましょう。仕上げに、亜麻仁油やえごま油であえるのもおすすめです。

※キャベツはカットされたものではなく、1玉を購入するのがおすすめです。外側から一枚ずつ剥がして使い、芯を取り除きキッチンペーパーを濡らしてそこに詰めて冷蔵庫に保存すると日持ちします。

漢方医学では、腸の汚れが肌に現れやすいと考えます。そのため、胃腸の働きを整えることは肌荒れした時に非常に有効です。一刻も早く、肌トラブルを解消したい時には、外側からのケアと内側からのケアを同時に行うようにしましょう。また、甘いもの脂っこいものは炎症を悪化させるので避けるようにしましょうね。

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大久保 愛 先生
アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。
東洋医学の本場、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

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