「彼氏へのイライラが止められない…!」原因と長続きカップルになるための対処法

『安本由佳のお悩み相談室』では、個人のインスタグラムで募集し、回答してきた3,000を超えるお悩みアーカイブの中から、ananweb読者の皆さまにもぜひ共有したい内容をピックアップしてお届けしています。
みなさまにとって、自分らしく幸せに生きるヒントになれば嬉しいです！

さて、今回ご紹介したいお悩みはこちら。

お悩み：私はこれまで仕事や勉強に対してそれなりに努力してきた自負があります。10年前に難病を患った際も、治療や健康維持のために摂生を頑張りました。それは自分のための努力だし、人にまで同じ努力を強いるのはおかしいと頭では理解しています。しかしどうしても、努力しない、できない人を見るとイラッとしてしまいます。

最近では1年で20kg近く太った彼氏の食生活や生活習慣が気になります。注意しても茶化されるし、15分歩いただけで「これで痩せたな！」などと言われると腹が立ってつい冷たい言葉をかけてしまいます…。どうすれば人に対して共感力や優しい気持ちを持てるでしょうか。（30歳・会社員）

「努力できる人」が偉いワケじゃない

仕事や勉強も頑張ってきて、生活習慣にも気を配りストイックに生きている――。相談者さんは努力家で向上心のある素敵なかたです。それは間違いありません。

しかしながら、人間としての魅力や価値は「努力」や「向上心」だけでジャッジできるものではありません。「思いやり」であったり「思慮深さ」であったり、評価基準は他に山ほどあるはずです。

それなのに「努力」や「向上心」だけを大きく取り上げ、努力できない人を見下したり蔑んだりするのは、それこそ思慮に欠けませんか？　そんなことをしてしまっては、相談者さんのせっかくの美点が欠点に変わってしまいます。

美点と欠点は背中あわせ

そもそも物事にはすべて表裏があり、美点と欠点も背中合わせです。見方や状況によって、良くも悪くも働きます。

彼氏は相談者さんのように努力家ではないかもしれませんが、そのぶん周囲に対して寛容だったり大らかだったりするのではないですか。「寛容」という基準においては、相談者さんよりも高得点を獲得できそうですよね。

「どうして努力できないの！」とイライラするのは、表だけを見ているからです。客観的に俯瞰で捉えて、欠点の裏側にある美点にも目を向けるようにしてみてください。

そうすれば相談者さん自身も、さらに魅力的になるはずです。

筆者紹介

安本由佳 作家 / 婚活サポート・結婚相談所経営
慶應義塾大学法学部卒。2016年～2020年まで東京カレンダーWEBで執筆し「二子玉川の妻たちは」「私、港区女子になれない」などのヒット小説を生み出す。著書に、婚活に悩む女子200名に取材して執筆した「不機嫌な婚活（講談社文庫）」、モテ商社マンと港区女子の恋愛模様を描いた「恋と友情のあいだで（集英社）」がある。リアルな婚活市場を取材してきた知見と、特技の四柱推命鑑定を取り入れた親身なアドバイスで婚活サポート・結婚相談所も経営している。

不機嫌な婚活（講談社文庫）
恋と友情のあいだで（集英社）

安本由佳オフィシャルサイト
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