会社を辞めて、こうなった。【第23話】 元カレとの完全なる決別。 もう私には勉強しか無い!
終了!
もう二度と連絡しないし、連絡もしてこないで欲しい。これからは完全なる赤の他人です。お仕事頑張ってください。私も私で私の人生を頑張ります。娘さんは1300ドルもあれば“craiglist”で良い物件が絶対に見つかります、と送って終了。私の4年間の恋は一体何だったんだろうか…。
実はバークレー心理学部で勉強をしたいと思ったのは、“利他的に生きると幸せになれる”と科学的に解明しようとしているケトナー先生のもとで勉強したかったから。でも今回の一件で、今の私の精神性は全くそのレベルじゃないことがよ〜くわかりました。なぜなら宇宙レベルで考えれば彼の娘さんも彼も私も区別性が無いので、今までのことはすべて水に流して一生懸命彼の娘さんの部屋探しだってできるはず。バークレーの代金の無いレストラン「カルマ キッチン」創設者のニップンさんだって、大切なことは記録を手放すことだと言っていました。でも私は、あーもう絶対無理! と思ったのです。こんなに人間的に未熟な私が一体全体そんな高尚な研究をする研究室の力になれるのでしょうか…。
コーヒーショップでカリカリしていたら、休日にもかかわらず2件のメールを着信しました。ひとつは宿題のエッセイについて相談したいと問い合わせたメールに対し、来週のオフィス・アワーに時間を割いてくれるという先生の返事。もう一通は従姉妹からの宿題の添削を手伝ってくれるという連絡でした。有難いなぁ! 涙が出そうです。「私にはもう後が無い。勉強に全力投球するしかない!」と改めて心に決め、店を出ようとすると…。あっ、日本人っぽい人が居るーーーーー!!!! そして私をじっと不審げに見ているーー。赤面しながら、こんなに怒ったのは子どもの頃の兄妹ケンカ以来だなぁと思って見上げた空は綺麗な夕焼けだったのでした。
SEE YOU!
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編集者、ライター。14年間勤務したマガジンハウスを退職し、’14年12月よりサンフランシスコに移住。趣味は、ヨガとジョギング。ラム酒をこよなく愛する。目標は幸福心理学を学んで、英語と日本語の両方で原稿が書けるようになること。