会社を辞めて、こうなった。【第21話】 代金の無い料理店『カルマ キッチン』 創設者・ニップンさんのギフトな生き方。

2015.8.15 — Page 3/3

『カルマ キッチン』で奉仕。

ボランティアの後はみんなでゆっくりとベジタリアンインド料理を頂きました。美味しかった!完食です。
ボランティアの後はみんなでゆっくりとベジタリアンインド料理を頂きました。美味しかった!完食です。

ギフトとは他者との関係無くしては行えないもの。けれど「人に迷惑をかけてはいけない」と育てられてここまで生きてきたのでどこまで人を頼ったら良いのか、そしてどこまで人を受け入れたら良いのかも私にはよくわかりません。まずそこで躓いてしまいます。人見知りこそはしませんが、関係性が深まっていくにつれて人との距離感がうまくつかめないところがあるのです。離婚歴もあるし、おそらく人との関係性のなかで傷つくことへの強い恐れがあるのかもしれません。そこでニップンさんにお願いをして、『カルマ キッチン』で奉仕させてもらうことに。ドリンク、デザート作りを午前10時〜午後15時まで行い続けました。爽やかな気持ちでボランティア出来たことよりも嬉しかったのは、ギフトエコロジーツアーのオーガナイザーだった栄里ちゃん、ツアー中に温かい食事を提供してくれた若菜ちゃん、ツアー参加者だった理子ちゃんの3人がお店まで様子を見に来てくれたこと。三人の顔を見たときは、涙が出そうになりました。ふと子供の頃に両親がピアノの発表会に来てくれたときのことを思い出し、「誰も知り合いが居なかった私にも、ようやくアメリカでつながりが出来てきたのかな」と本当に嬉しかったのです。すぐには無理かもしれないけれど、ちょっと泥臭くてもいつか人との深い関係が築けるようになりたい。そんなふうに思えた私へさらに大きな贈り物がやってくることになるのです。

※カルマ キッチン バークレーは毎月最終日曜日午前11時〜午後14時半の営業です。
http://www.karmakitchen.org

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高校生のアンジャリとチームを組んでドリンク&デザートを担当。英語が十分ではない私をしっかりとサポートしてくれました。
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アメリカ生活を終えて、その後の日々を綴っています

東京マキワリ日記