会社を辞めて、こうなった。【第9話】 英語が、わからない。

2015.3.12 — Page 3/3

5歳になりたい

物価の高いサンフランシスコですが、ベリー類は安い! 毎朝頂いています。
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言葉が出来ないということは、アイデンティティが無いも同然だなと思います。例えば今の私。どうしようもない英文を書いて、悲惨な英会話をする…。「あなた本当に編集者としてお給料をもらっていたの? ウッソー!!」と思われて仕方が無い、真っ赤に添削された英作文を片手にがっくりくるわけです。ここは恥も外聞も捨てて5歳の子供になった気分で、リンゴを見せられて「アップル」と教えてもらうところから改めてスタートしたほうが良いかもしれません。

実は会社を辞めてこちらに来るという決断をする前、とても悩みました。37歳という年齢を考えると、ここでキャリアチェンジすると再就職はきっと難しいだろう。結婚や出産ももう難しいかもしれない。なんて親不孝なんだろうと。そのときに尊敬している編集者の先輩に言われたのです。

「悩む、ということを味わい尽くしたらいい。そしたら次が見えてくるから」と。

だから今も英語ができずに落ち込んだり、語学学校の友達とお気に入りの先生の話で盛り上がったり、この先どうなるのかしらと不安になったり…。そんな毎日から目を逸らさず、しっかり味わいたいと思います。

SEE YOU!

ナパバレーのワインツアーに参加し、ベロベロになりました。
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PROFILE
土居彩
編集者、ライター。14年間勤務したマガジンハウスを退職し、’14年12月よりサンフランシスコに移住。趣味は、ヨガとジョギング。ラム酒をこよなく愛する。目標は幸福心理学を学んで、英語と日本語の両方で原稿が書けるようになること。