会社を辞めて、こうなった。【第7話】 大学に志願できない。。

2015.2.19 — Page 3/3

不良風のティーンと公民

凶器のように分厚く重いTOEFLの教材と公民の授業のテキスト。助けて、ドラえもん〜。
凶器のように分厚く重いTOEFLの教材と公民の授業のテキスト。助けて、ドラえもん〜。

 「これはテストテクニックだけじゃなく、アメリカという国の仕組みも並行して知っておかないとな」と語学学校の後はCITY COLLEGEでアメリカの公民と歴史を受講することに。

これらの授業は、こちらの高校生の補習のようなもので費用はなんと無料です。教材の内容は基礎的なものなのですが、私が読解するのには彼らの5倍ぐらいの時間がかかってしまいます。

「この教室、まさかエベレスト級に標高が高いんじゃ…」とゼェハァ肩で息をしながら、不良風のティーンたちの遠い背中を見つつかろうじてついていくも、解読不可能な点がたくさんあってそのつど質問。彼らはとても親切に答えてくれるのですが、一体何を言っているのかまったく聞き取れない。

かなり巻き舌なうえに発音がクリアじゃなく、語学学校の先生が話す英語と全然違うんです。

といったようにどこに行っても落ちこぼれの私。大学院はおろか大学入学なんて夢のまた夢。夜空に輝く星のごとく数光年先に存在しているのでしょうか。生きているうちに到達できるのかなぁ…。奇声を浴びせかけてくるホームレス男性のほうが、英語が話せるという点で私よりも格段に優っているのだと思うと、自分に対する怒りがメラメラ。

この状態が永遠に続くような気分がして途方にくれる毎日ですが、なるべく周りと自分を比較しないように注意して、歩みを続けたいと思います。

SEE YOU!

なんかキャプもらえますか?
不運続きのお清めにサンフランシスコ郊外の森へ。インドで買った指輪を洗っています。

 

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PROFILE
土居彩
編集者、ライター。14年間勤務したマガジンハウスを退職し、’14年12月よりサンフランシスコに移住。趣味は、ヨガとジョギング。ラム酒をこよなく愛する。目標は幸福心理学を学んで、英語と日本語の両方で原稿が書けるようになること。