長続きカップルの秘訣…! ポジティブに成長できる「喧嘩のコツ」3つ #175

文・おおしまりえ — 2022.6.9
大好きだけど、同じくらいムカつくことがある。そんな気持ちからケンカが絶えないカップルもいるものです。大好きだけどここだけは許せない。いつも話し合うのに、また同じことを繰り返す。そんなときは、ケンカのしかたが良くないのかもしれません。カップルがケンカのときに注意したい3つのポイントを、ご紹介していきます。

好きだけどムカつく…カップルがケンカのときに注意するポイント3つ

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 175


好きなのに会話の中でいつも言い過ぎてしまう。
気づけばケンカが定期的に勃発する。
ケンカしては離れ、仲直りすることを繰り返す。

好きだけど悩みの尽きない関係に頭を悩ませる女性もいることでしょう。ケンカというのは、できればしない方がいいものです。でも、ケンカを避けるあまり、本音のコミュニケーションが取れないのであれば、それは本末転倒です。恋愛において大事な信頼関係の構築から遠ざかってしまうことにもなりかねません。

大切なのは、ケンカをするならお互いにとってプラスになるようなやり取りをすることです。たとえば、同じような話題でケンカを繰り返さないとか、本音を言い合うことでより相手を信頼できる関係になっていくとか。そういうプラスの効果が得られるようなケンカをしていきたいものです。今日はそのような、ケンカを通して恋愛関係を良くしてくための注意点と改善点をご紹介していきます。

ケンカが絶えないカップルがやっているポイントと改善点3つ

ケンカが耐えないカップルがやっている、良くないコミュニケーションのポイントについて、改善点もあわせて3つご紹介します。自分の普段のやり取りに照らし合わせ、ぜひ会話の中で取り入れていきましょう。

1. 感情をぶつけている

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ケンカといえば、感情のぶつかり合い…そうイメージする人は多いです。しかし、コミュニケーションを深めるためにケンカをするなら、感情と不満な事柄を分けて相手に伝える必要があります。怒りや悲しみといった負の感情は誰だって抱くものです。しかし、抱いた感情を相手にそのままぶつけるかは、本人が選択できることです。

改善点:感情と事実を分けて伝える

前向きなケンカというのは、湧いてきた感情をそのままぶつけるのではなく、1つの事実として伝えることが大切です。またその時、「相手のせい」といった言い方ではなく「自分がそういう感情を抱いている」という、主語を自分にして話すことも大事です。

そしてなぜその感情を抱いたか、具体的な出来事を伝えると、より男性には伝わりやすいでしょう。たとえば、「どうしていつもやってくれないの?」といった怒り方をするなら「今、すごいムカついてるの! だって、あなたがいつも食べたものを出しっぱなしにするから」といった感じで、感情と具体的な内容を分けて話すようにしましょう。

2. 勝ち負けや正誤にこだわる

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ケンカがヒートアップすると、どっちが悪いか、何がおかしいかといった考えにとらわれる人がいます。しかし、ケンカというのはどちらが悪いかを決める話し合いではなく、ネガティブな感情や事柄を解消するためにおこなうものです。

また相手を怒りで攻めたくなったとき、その下には不安や悲しみといった別の感情があったりします。こうした感情を置き去りにして相手に向き合うと、もれなく相手を攻め、勝ち負けや正しさにこだわった話し合いになってしまうのです。

改善点:自分の主張を通すためではなく、相手の主張を聞くために話す

前提として、ケンカは自分の主張を通すための会話ではないということ理解しましょう。相手が自分を攻めてくるから自分も相手を攻めてしまうというときは、まずは一方的でも相手の言い分を聞いてみること。そのうえで、なぜ相手がそんな一方的な意見を言ってくるのか、根底にある理由を考えてみるといいでしょう。

と、理想的な対応方法を書きましたが、こうした相手に寄り添った対応は、冷静なときでも難しいものです。そこまでできなくても良いので、まずは売り言葉に買い言葉といった、勝負をするようなケンカをやめること。まずはここを意識してみましょう。

3. 改善策が話し合われていない

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ケンカになったとき、とりあえず謝ってその場を収めようとすることってありますよね。些細なことならそれで良いですが、2人の関係に大切なやり取りのときも、とりあえず謝るなど、場当たり的な対応は関係をだんだんとダメにしていきます。

なぜなら、謝るだけでは同じことを繰り返すから。そして繰り返されるたびに、お互いがイラつき、だんだんと相手に対して失望していくこともあるからです。

改善点:都合のよい時間やタイミングを決めて話す

ケンカをするとき、あなたは相手の都合を考えていますか? 今話していいタイミングか。今話し合える心の余裕があるか。それを確認するだけで、ケンカは前向きな話し合いに変化する可能性が高まります。もしこのやり取りが仕事だったら、自分はどう振る舞っているか。そんな視点で彼と向き合うと、感情論ではなく改善策に目が向けられるかもしれません。

カップルのケンカで起きがちなやり取りと、改善点についてご紹介していきました。私達は恋人という存在に対して、心を開けば開くほど、コミュニケーションも受け手まかせになってしまう傾向があります。

たとえば「言わなくてもわかるはず」ってよくやりがちですが、これは受け手まかせの言い方の典型です。繰り返すケンカも、ある種不満や負の感情を相手の受け取り方に任せているのと似ています。ポジティブなケンカってコツがいるものです。でも身につけると、彼と自分、2人の成長にもつながりますので、心がけていけたらいいですね。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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