私、一生独身かも…婚活女性にありがちな「結婚への不安」の簡単な解消法 #163

文・おおしまりえ — 2022.3.17
ある日突然女性たちを襲う「私って結婚できるのかな…」という不安感。誰しも経験があると思います。でもその不安感の根にあるのは、実はもっと現実的な問題が引き金かもしれません。やみくもに不安感を高めるのではなく、適切な不安解消を目指し、今回3つのパターン別に原因と解決策をご紹介します。

「私は結婚できるのだろうか…」婚活女性のよくある不安感を吹き飛ばす考え方

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 163


ふとした瞬間、襲ってくる将来への不安。アラサー女性の場合なら、結婚にまつわる不安感を急に感じるなんて人も多いでしょう。「私は結婚できるのだろうか…」そんなモヤモヤから、彼がいない女性はやみくもに婚活をしてさらに不安感を高めたり、彼がいる女性は、将来への話ができなくて悶々としてしまったりする。そんな経験ありませんか。

誰しも未来に対する不安感は抱くものです。でも、それがある日突然理由もなく不安感となって襲ってくる場合、根底にあるのは別の問題だったりします。
では、どんな問題なのか。正しく理解し、ポジティブに消化するため、パターンをご紹介します。

不安の原因1 自分の人生に充実感がない

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将来という不確定なものに対して気持ちが持っていかれる原因の1つは、日々の充実感の不足です。今やりたいことがなくて暇だったり、忙しくても充実感を得られていなかったりすると、人生はくすみがかったように感じ、漠然とした不安感に包まれます。

しかし、こうした不安感が今ありながら未来を見ると、当然未来は不安感の延長線上に感じられ、さらに不安なものになります。その結果思うことは「私は結婚できるのだろうか…」という、モヤモヤなのです。

未来に希望が感じられないから結婚にも不安を覚える場合は、まずは今現在の閉塞感を解消することを目標にした方がいいでしょう。即効性がある解決策の1つは、まずは楽しい予定で少し先の毎日を埋めることです。友達との食事、旅行、イベントの予定などなど。しかしこれは、先につながる活動ではないため根本的な解決にはなりません。

こうした楽しいお出かけや娯楽の予定を入れつつも、中長期の視点では「自分はどんな生活を送りたいか」「どんな自分になりたいか」をもう少し考え、それに必要な行動を考え、前に進んでいくと良いでしょう。

ポイントは、今すぐできる解決策と、これからコツコツと叶えていきたい解決策を分けて考え、そして行動することです。

不安の原因2 金銭的な不安要素がある

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アラサー世代に限らず、全ての世代で深刻になりつつあるのが金銭的な問題です。貯金がない、お給料が少ない、今の仕事が危ない、そもそも安定した仕事ではない。そんな悩みを抱くとき、リスク分散として結婚を考える女性はいるものです。

「相手に養ってもらいたいわけではないけれど、安心・安定した生活のために結婚したい」これは男性よりも女性ならより感じることだと思いますし、実はシニア婚活をする女性のニーズとしても、非常に高いと聞いたことがあります。

しかしこうした気持ちを高く持って結婚を検討すると、お金の不安とパートナーシップの不安が二重になって、私たちの気持ちをさらに落ち込ませます。
また、こうした状態でパートナー選びをすると、相性や好感ではなく、金銭的な安心感を満たす相手を選んでしまい、結果として判断を間違うこともあります。

金銭的な不安感から結婚を考えさらに不安になっている場合は、まずは金銭的な不安を徹底的に見て、そして自分でできる解決策を見つける方が先決です。

生活費の不安なら、家計簿をつけ、貯金額や生活費を見直す。
仕事の不安なら、今の会社の状況や自分のスキルを見直す。
キャリアの不安なら、転職といった行動も検討してみる。

またどの問題も、専門家や専門書籍に解決策を教えてもらうことも有効です。

実はお金に不安感がある人の多くは、その不安がどこから来ていて、何をすると和らぐかまで向き合っていないことが多いのです。

「お金がない」と言いながらも、家計簿をつけてない人って多いですよね。
「仕事やめたい」と言いながらも、転職活動をしていない人も多いものです。

お金に関しては、こうした感情と行動の不一致がどこにあるか見つけ、自分である程度解消することが大切です。

ちなみに男性が結婚相手に望むことの1つに、「マネーリテラシーが高い人」を上げる人が少なくありません。しかもその傾向は、年収が高い男性ほど多くなるとも言われています。つまり、自分の金銭的な不安をきちんと向き合い解消することは、おのずと男性からのモテ力を高めることにもつながるのです。
ちょっと無理やりなこじつけかもしれませんが、将来のパートナーシップのためにも、金銭的な不安とはきちんと向き合い、今できる解決策を探してみましょう。

不安の原因3 彼との関係に不満がある

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3つめは、今現在彼がいるのに「私は結婚できるのだろうか…」と悩むケースです。この場合、根っこにあるのはコミュニケーション不足です。

ここでいうコミュニケーション不足とは、ただ会話量が足りないとか、不仲であるといった話ではありません。どんなに仲が良くても、“将来を見据えた深い話”を、満足にできていないと、彼との関係に不安を感じ、結婚に対しての不安感が募ります。

つまり、ここでやるべきは彼との話し合いです。間違っても、女子会で不満を発散したり、占い師に婚期を聞きにいったりする、なんてことはしないように(してもいいのですが、ほどほどに)。なぜなら、コミュニケーション不足からくる不安は、コミュニケーションを取ることでしか解消できないからです。

とはいえ、彼とこうした話をするのは、「険悪になったり嫌われたりしたらどうしよう」と、怖くなるものです。そこで会話をする際、勇気を出すと同時に、以下3つのことに気をつけてみてください。

  • 相手と自分の考えは違うことを前提におく
  • 自分の意見を押し通すのではなく、2人が納得する第3の答えを見つける
  • 相手を信頼して話を聞く、受け止める

話し合いは、自分の意見を通すためにするものではありません。お互いの意見を話し、それが自分の意に沿わなかったとしたら、お互いが納得できる第三の答えを探すために話すのです。

例えば彼が「今は結婚を考えていない」と言うならば、「なんとか今結婚しよう」と説得するのではなく、その理由をきちんと聞いたうえで、今結婚したい自分の理由も伝え、双方が納得する解決策はどこかを話し合うのです。

彼としては、「仕事が落ち着くまでは考えられない」といった理由があるかもしれません。それなら期限を決めるとか、仕事が落ち着くまで入籍はあとにして、両親への紹介だけでも先にしたい、といった相談ができるかもしれません。お互いを信頼しあっている関係なら、こうした話し合いもできるもの。それはひいては不安の解消だけでなく、将来のより良い関係構築にも繋がります。

漠然とした結婚への憧れと不安感について、3つのケースの原因と解決策をご紹介しました。不安というのは、どんな人にもついて回るものです。つまり、どんなに嫌だと思っても、なくなることはありません。

1番の解決方法は、過剰に怖れたりフタをしたりするのではなく、不安があるという状態を認め、ちゃんと前向きに不安が消える取り組みをすることです。
結婚への不安も、一見すると恋愛や将来といった不安に見えますが、その根っこはもっと現実問題が絡んでいます。ゆっくり深呼吸しながら、ぜひ自分らしい答えを見つけ、不安を和らげ、その次のステップとして、良い恋愛や結婚を叶えていってくださいね。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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