もっと早く知りたかった…! マッチングアプリで「不発が続く原因」3つ #142

文・おおしまりえ — 2021.10.21
婚活を進めていると、必ず起きるのが自分は良いと思ったのに相手に断られるという出会いのアンマッチです。 どんな美人でも起こりうるこの問題ですが、もし出逢えども出逢えどもマッチしないのであれば、あなたのどこかに明確な問題が隠れているかもしれません。3つの事例とともに、その原因を探っていきます。

なぜか関係が進展しない、マッチング不発が続く原因3つ

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 142


マッチングアプリや結婚相談所を利用していると、誰しも遭遇するのが相手とのアンマッチです。自分は良いなと思っているのに、相手からリアクションがない。デートしたけど次につながらない。こんなことはどんな美人でもどんなハイスペ男性でもよくあります。

ほとんどの人がこうしたアンマッチを経験しているとはいえ、なかにはいつまで経っても誰ともマッチングできない(マッチしても続かない)、という人もいます。

一定数のアンマッチは仕方のないことはいえ、なぜか全員からいつまでも断られ続けるのであれば、そこには理由があります。今回は実際にあった事例とあわせて、その原因を探っていきます。

美人だから理想が高くて強気はネットの世界で苦戦する?

最初にご紹介するのは、マッチング相手の条件が適切ではなかった結果、なかなかご縁がつながらなかったお話です。

現在38歳のA子さんは、もともと10代からモテていた“恋愛強者”。そのため、30代後半になっても強気の条件をもっていい男性を探していました。

年収は800万円以上(アラサーなら600万円以上)、デート時のおごりは絶対。またお店もある程度おしゃれな場所でないとテンションが下がると、けっこう細かな指定が続きます。

平均よりもかなり美人ではあったA子さんですが、こうした強気すぎる条件に見合う相手はなかなか現れず、デートをしても次につながらなかったり、デート前に話がなくなってしまったりすることが続いていました。

ここで問題なのは条件が高すぎることではあるのですが、1番の問題はA子さんの“今”と“探す場所”に、条件がきちんと見合っていないという点です。対面での出会いであれば、年齢がある程度高めの女性でも、美人で気遣いのできる性格を発揮できればモテることは多々あります。しかし、マッチングアプリや結婚相談所といった、条件から人が判断をしていく場では、どんなに美人に見えても年齢や年収のバランスなどの条件で、相手から断られることがよくあります。

A子さんが自分の掲げる厳しい条件を達成するのであれば、人柄やリアルの美しさが伝わりにくいネット婚活の場はかなり不利だと言えるのです。

「面白い人好き」が陥る理想のこだわりの強さ

続いてご紹介するのは、25歳のK香さん。彼女の掲げる条件はズバリ1つ「面白い人」。

過去に付き合った彼氏は売れないお笑い芸人やバンドマンだったこともあり、こうした一癖も二癖もある相手がいいということで相手を探していました。彼女の場合マッチして飲みに行くことは何回かあったものの、いいなと思える男性はなかなかいないらしく、結局2回目のデートにつながる相手は見つかっていませんでした。

K香さんの最大問題は、かなりニッチな条件を求めていることと合わせて、探している場所に当てはまる男性がほぼいない点にあります。一般的なマッチングアプリに登録している男性は、普通に会社員をしている方がほとんど。しかも多くの方は、家と会社の往復で新たな出会いが足りてない人…つまり、面白さより堅実さが高めの男性が多いのです。

今回のケースで言えば、趣味や友人の紹介をたどりながら、癖の強めな男性を探すほうが効率は良かったりします。わかりやすく場所とユーザーのアンマッチが起きた事例をご紹介しましたが、実はこうしたサービスの特性に合ってないニーズをぶつけている婚活女性は多いです。

  • ライトなノリのマッチングアプリで婚活男性を探している
  • サービスと自分の年齢層がズレている(自分が30代なのに、20代向けサービスを使う等)
  • 堅実な方が多く登録する結婚相談所で、性格や価値観には強い冒険心や好奇心などを求める

上記はよく起こりがちな、婚活場所を間違えている例です。なかなかいい人と巡り会えないと悩む女性は、自分の譲れない条件の男性はどんな場所によくいるのか一度ゆっくり考えてみましょう。

求める年収は相手から見て適切か

年収をある程度望むことは、生活にとって大切なことですから否定しません。ただ、年収を高く高くと望むのであれば、同時に自分がそれに見合った人物かは常に振り返ったほうがいいでしょう。

派遣社員として将来不安を抱いていたE子さんは、安定感をとにかく求めて男性の年収は600万円を希望していました(自分より年下男性なら500万円でもOK)。しかしこれに対して、E子さんの年齢と年収は34歳で300万円でした。

もちろんこの条件を出してはいけないということではありません。ただデータとして羅列された時、E子さんの出した条件は高望みに見えてしまいます。例えばここで、E子さんが料理も家事力も自信があり、高いサポート力を結婚後は発揮できるとか、元モデル級の美人であるとか、別途プラス要素が加わるような話があれば別で、そうではないなら相手からの見え方は変わってきます。

生涯共働きを希望する男性が増える今、男性が婚活相手に求める年収は自分と同等かやや下くらいを求めている方は増えています。こうした男性側の心理に寄り添ったとき、自分がどう見える、ではどうしたらそのギャップを埋められるかを考えてみることも大切です。

アンマッチが続く時、必ず理由がある

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アンマッチが続くとき、その理由がすでにわかっていて自分が納得できているかどうかで、今後の進め方は変わっていきます。

今回のお話でいえば、例えば2番目にご紹介したK香さんの事例です。「すごく癖のある人と出会いたいから、私はいつまでもいろいろな手を使って探し続ける。だからたくさんのアンマッチは仕方ないこと」と思って婚活を進めているなら、特に問題はありませんし、それに見合った出会いをさらに吟味していくしかありません。

ただ漠然と「なんで会えないだろう?」「なんでいつも断られるんだろう」と思っている場合は、必ずどこかに原因があります。今日の記事を参考に、ぜひ素敵な人とのマッチング率を高めてくださいね。


おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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