本当に彼でいい…? 「曖昧な気持ち」がハッキリするポイント4つ #133
マッチングアプリ婚活で出会う「いい感じだけど、この人のことが好きかわからない!」問題の解決方法
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 133
最近では独身者の4人に1人が利用しているというマッチングアプリ。便利な一方、条件などの各種データが先に目に入り、恋というより、合理的な判断で相手を選んでしまい、迷う時もあるかもしれません。
マッチングアプリで出会った場合、数回目のデートを重ねて交際といった流れにいくのが一般的です。しかし、知り合ってたった数回のデートだけだと、「この人で本当にいいのかな?」と、一定の好感は抱きつつも、確信的な恋心を感じているわけではないため、迷う方もいるでしょう。
今回はそんな方に向けて、マッチングアプリなど婚活シーンで出会う「いい感じだけど好きかはわからない」という相手に対して、きちんと自分の心の声を聞いた上で判断できるようにポイントをお伝えします。
好きかわからないには2つある! 見逃していいものダメなもの
「好きかどうかわからない」
こうした感覚には、実は「今好きじゃないけど、今後好きになる可能性を秘めている」ケースと、「今好きじゃないけど、頭で考えるといいかもと思えて迷う」ケース、この2つにわけられます。
この場合、前者の「今好きじゃないけど、今後好きになる可能性を秘めている」感覚をきちんと逃さないことが大事であり、今回はこの場合どこを見たらよいかをご紹介していきます。
説明に入る前に、まず後者の「今好きじゃないけど、頭で考えるといいかもと思えて迷う」方との恋愛は、なぜおすすめできないのかを少し書かせていただきます。
それは、恋愛という心(感情)でする行為に、頭での思考をたくさん持ち込みすぎると、付き合っている最中に頭と心の不一致を起こし、「あれ、この人好きなんだっけ?」といった感覚に、早い段階で陥ってしまうからです。
もちろん思考で相手をある程度判断することも重要ではありますが、それは感情が乗ってきた後に最低限確認したほうがいいことです。例えば学歴や年収、きょうだい構成や結婚願望などが条件通りだから…といった風に相手を頭で判断しすぎると、その分感覚的な部分には蓋がされ、本当の自分のトキメク感覚が見えなくなってしまいます。
だからこそ、迷った時はまず感情の高まりをしっかり自分の中で確認していくことが大切なのです。
感情を探るポイント
それではさっそく、好きかどうかわからないといった感覚が、恋の芽なのかそうじゃないのか、判断していくポイントを紹介していきます。ちなみにこうした感情を探ろうと思ったとき気をつけてほしいのが、絶対にひとりで落ち着ける時、それもシラフの時にやってほしいということです。なぜかと言うと、友達がいたりお酒が入っていると、自分の感覚が麻痺してしまい、正しい判断ができないことがあるからです。
それではさっそく4つのポイントをご紹介します。
胸が自然とトキメク
彼と一緒の時間をゆっくりふり返ってみたとき、緊張感はあるけど、胸がキュンとなったりドキッとしたりする感覚になりませんか。もっと知りたい、もっと触れたい、そんな小さなトキメキがあれば、それは今後大きな恋愛感情に発展する可能性があります。
「あきれる」という違和感がほぼない
一緒にいると、相手と自分の違いというのは誰しもが感じるものです。そういった価値観や常識の違いを感じたとき、相手に対して「あきれる」「冷める」「引く」といった小さくヒヤッとする感情になったことはないでしょうか。少しデートシーンを具体的に振り返りつつ、思い出してみてください。
恋愛の先にあるかもしれない結婚というのは、本来は“覚悟を持って相手とつながり続ける誓い”を立てるものです。その覚悟を持つ前の段階で「ヒヤッとする感覚」があるということは、相手に対して自分の感情が根本的に高まっていない証拠かもしれません。
相手と自分の違いがあるのが悪いのではありません。違いを受け止めるだけの高い温度感がないのが、ここでは問題なのです。
時間を忘れてしまう瞬間がけっこうある
「合う」というのは、性格や話題だけでなく、もっと大きな感覚として「息が合っている」と感じていることを指します。つまり、相手と自分が合っていれば、話が盛り上がるのはもちろん、一緒の空間が心地よく感じ、その結果時間が飛んでしまうような、あっという間に過ぎる感覚があったりします。
これを元に考えると、「楽しいんだけど時間通りに物事が進む」とか「楽しいんだけど次の行動を頭の中で想定している」といったことがあると、それは相手に対して感情が高まっていない証拠かもしれません。
この人と連絡が途切れたら悲しい感じがする
例えば今、相手と突然連絡が途切れたら、あなたは悲しいと感じますか。まあいっかと思いますか。ちょっと深呼吸しつつ、相手のことをゆっくりと思い浮かべながら考え、そして感じてみてください。
もし「悲しい」「なんか切ない」といった感覚になるなら、それはすでに感情が相手に引き寄せられている1つの印かもしれません。逆に「まあ仕方ない」「残念だけど縁がない感じだな」とすぐに整理できるなら、心の中は全然恋愛モードになっていないかも。
過去にはこの問いをしたとき「なんか悔しい」といった答えを持った女性がいました。これは、相手を落とせなかった、恋愛をモノにできなかったといった、ある種の闘争心が生み出した感情であり、純粋な恋とはまた違いますので気をつけたいところです。
恋愛がスタートする前というのは、まだお互い好きの温度が高まっていないことはよくあります。だからこそ、ひとりになって落ち着いた時に感じる暖かな感覚があるかは大切になっていきます。
こうした感覚がないのに、なんとなくデートを重ねて気分が盛り上がり付き合ってしまうと、後々「やっぱり好きじゃないかも」といった失敗感覚になる確率は高まります。
じっくり付き合えればいいのですが、大人の恋愛は時間が勝負。だからこそ、自分の感情を上手にすくい上げ、そして判断に活かせれば、いい恋愛にもたどり着くことが増えるかもしれませんよ。
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
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