今度の恋は長続きしそう!「好かれると冷めてしまう女性」の本音と意外な改善策 #126

文・おおしまりえ — 2021.6.24
彼のことが好きだと思っていたのに、相手から好かれたり付き合えたりすると、なんだか途端に気持ちが冷める。そんな経験ありませんか? 10代の頃は「好き避け」なんて言われていたことのひとつかもしれませんが、大人になっての好き避けはけっこうタチが悪かったりします。今日はこの好かれると冷めてしまう心の声を探っていきます。

好かれると冷める! 放っておくと危険な大人の好き避けに隠れた本音

好き 冷める 本音 

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 126


良いなと思った彼だったのに、相手から好意を感じると「なんか違った」と気持ちが途切れてしまう。こんな経験ありませんか。“好き避け”と呼ばれるこの行為、10代の恋愛がまだ怖い時期には、男女どちらもよくやっていたことです。

でも、20代30代と年齢が上がっても好き避けをしてしまっていると、恋愛がしたいのにできない状態になり、ちょっと危険かもしれません。10代の好き避けよりも、大人になった時に起こす好き避けは、よりタチが悪かったりしますが、それにはいくつかの本音が隠れています。今回はその本音を紐解き、最後まで気持ちの途切れない恋愛をするためのコツを考えていきます。

大人の「好き避け」そこによくある本音

好き 冷める 本音 

それではさっそく、大人になっても好きな人と両思いに近くなると関係を避けてしまう本音について、ここでは5つご紹介します。

「好き」な状態が恋愛で1番楽しい時だと思っている

恋愛の片思いや淡い恋心の状態って、まだまだ悩みがそれほど深刻ではないので、ライトな恋愛モードを楽しむ余裕があります。この状態が恋愛で1番楽しくて幸せな状態だと思っていると、自然ともう一歩踏み込んだ関係に進むことが怖くなります。

つまり、相手からの好意を感じると、それ以上関係を深めることを避けるため、相手に気持ちが冷めたor違った、と思うように、自分を仕向けるクセがあるのです。

理想を人に当てはめるのを恋愛だと思っている

片思いの時期というのは、恋愛相手に自分の理想を当てはめ、あーだこーだと気持ちを膨らませる時期です。この行為自体は誰しもやってしまうことですが、行き過ぎると、実際の彼との関係が進んだ時、自分の想像が固定化されすぎてしまい、「やっぱ違う!」と現実の彼に対して強く思ってしまうことになります。

恋に恋している状態とはまさにこの事ですが、理想の彼を思い描きすぎるほど、現実に落胆するリスクが高まるということは、覚えておいてほしいことです。

これ以上関わるのは怖いことだと思っている

他人と深い関係になっていくことは、自分の普段見せない一面を見せることであり、怖さがあるものです。人と深い関係になるのが怖いと無意識で思っていると、彼と両思いになれそうになると、自然と萎えるポイントを見つけては、「やっぱ違った」といった行動に走ってしまう人がいます。怖がっている自分を認めて一歩進む勇気を持つと、状況はちょっと変わるかもしれません。

自分が好きな人から好かれるはずないと思っている

自分なんて彼から愛されるはずない。
自分なんて、恋愛で幸せになるはずない。

こんなダークな思考に取り憑かれていると、自然と彼と恋愛に発展しそうになると、「やっぱ違った」という要素を自分から探しにいくようになります。
なぜなら、彼に愛されて恋愛で幸せになるはずないと無意識に思いこんでいるから。思い込んでいることが現実の行動にも反映されるので、無意識に恋愛ができない状態になっていきます。自分にどんな思い込みが隠れているかを探り、そして「そんなこと無いよ」と怖がる心に伝えてあげてみてください。

本当に好きではない相手を選んでいる

先程の「好きな人から好かれるはずない」の発展型を、最後にもう1つご紹介します。

それは「好きな人から好かれるはずない」という気持ちから、そもそも好きじゃない人を好きだと自分に思い込ませているケースです。つまり、好きじゃない人に恋をして、うまくいきそうになると「やっぱ好きじゃないんだ」という本音を採用し、結局恋愛をスタートさせない。その結果、心の深い部分にある「好きな人から好かれるはずない」という気持ちを永遠に叶えている状態です。

例えば頭で考えた相手を好きと思おうとしていたりしていませんか。純粋な「いい!」という感覚で恋愛相手を探さないと、いつまでもチグハグな恋愛ばかりになるかもしれません。

大人の好き避けをやめていくたった2つのコツ

好き 冷める 本音 

先程5つの好き避けをする本音についてご紹介しました。こうした自分の無意識にある“恋愛を避けたくなる心”に気づき、そして意識的に行動を変えていくと、だんだんと恋愛はいつものパターンとは違った展開を見せていきます。では、どういう行動の変化を起こせばいいのかというと、具体的には以下の2つです。

  • 相手の好きじゃない部分を意識的に探さない
  • 受け入れられない部分を見つけたら、なぜ嫌なのかを自分で理解し対応する

例えば、以前好き避けがクセになっていたある女性のケースをご紹介します。

彼女はある男性を好きになったそうですが、付き合った直後から、彼のなんでもイエスと言う性格が嫌で、だんだん冷めていったそうです。最初は自分の意見を尊重してくれる優しい彼が好きだったのに、付き合ったらそれが優柔不断に見えたんですね。

ご飯に行っても「好きなのにしな」と言われ、調べてもくれない。出かけたいと言っても「好きなところでいいよ」と言われる。主導権が完全に自分にある状態に、イライラしてしまったというわけです。

この時彼女は彼に対して「いつも何でも良いと言われると、考えて調べて決める労力が負担になる時も多い」「一緒に考える努力はしてほしい」と伝えたそうです。

すると彼は「自分の意見を言うと、好みじゃないと言われることが多いので、合わせていた」と告白しました。この話は結局、そのつど本音を出し合うことで関係は改善したそうです。

意識的に相手の“アラ”探しはしないこと。“アラ”があったら、気持ちが冷める前に、なぜ自分が嫌だと感じるのかを考えること。そしてその“アラ”は2人で改善できないのか、行動してみること。相手に好かれたら冷める場合、心と行動の両面から理解を深めてアプローチしてみると、いつもハマる恋愛の失敗も、結果が違ってくるかもしれません。


おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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