本命彼女になれない原因! いつも「友達止まりで終わる」女性の特徴5つ #124

文・おおしまりえ — 2021.6.10
異性から友達として好かれることはできる。でもいつもそこ止まりで恋人にはなれない。そんな悩みを抱えている人はいませんか。実はあなたの心の深い部分には、相手と恋愛関係になることへのブレーキがかかっているのかも。その感情の正体を今回は一緒に探してみませんか。

いつも好きな人にはいい人止まり! そのクセはどこから来ているのか

友達止まり いい人止まり 特徴 共通点

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 124


好きな人から好かれることはできる。でも、気づけば友達止まりや、いい人止まりのケースばっかり。本当は異性として見てほしいのに、恋愛対象として認識されないうちに、好きな人が別の人と付き合ってしまい、悲しい失恋になってしまった。そんな人は、今日ご説明する話はとても役に立つかもしれません。

友達ポジション戦略による失敗事例

筆者はこうした「いい人」による恋愛の失敗を「友達ポジション戦略」と呼んでいます。

好きな人に好かれたいという気持ちが高まっているものの、そのゴール設定が「いい友達」になっているというちょっと矛盾した状態を指します。もちろん、まずはいい友達ポジションを取りにいき、取れたら友達から恋人にポジションチェンジを狙えればいいのですが、大体がそううまくはいきません(笑)。というか、友達と恋人は親密度が違うし求められる要素も異なるので、ポジションチェンジは逆に大変です。

ではどうしたらいいのかというと、そもそもこの友達ポジション戦略を取る自分を、やめるしかないです。でも、おそらくいい人止まりの人は、この戦略を無意識に取っているので、やめるにもどうしたら…と途方にくれるかもしれません。

友達ポジション戦略をやめるには、具体的な行動を変える前に、その根底にある「友達ポジションを取りたい自分」の本音に気づき、そこを変えていくのが効率的です。

なぜ友達ポジションに落ち着いてしまうのか?!

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では、友達ポジション戦略を取ってしまう本音をこれから5つご紹介しますが、もしかしたらこれら本音の部分は、自分ひとりでは気づけないことも多いかもしれません。そういう時は、ぜひ心を許せる相手に聞き役になってもらったりして、自分の本音を引き出すようにしてみましょう。

好かれたいより、嫌われないことが優先

恋愛相手として好かれたい。素敵な動機ですが、これって裏を返せば一歩も二歩も踏み込むことで、相手との関係が壊れてしまうリスクが高まることを示しています。

嫌われることは誰でも避けたいと思うものですが、その気持ちが高すぎると、無意識に「ここまで近づけば、好かれるし嫌われない」という適度な距離感でとどまるクセがついているかもしれません。

好きという気持ちが、バレるのが怖い

嫌われないことを強く願う人が同時に思っているのが、「確実に好かれるまでは、好きという気持ちがバレるのが怖い」というものです。好きになったほうが負けとか、好きになったら下に見られるかも…などの好きという感情への極端な解釈があると、自然と異性として好感を抱いている自分が伝わらないような振る舞いをしているかも。その結果、友達ポジションで収まっているかもしれません。

異性に好かれることは悪いことだと思っている

例えばその昔、全然好きじゃない人から好かれてとても嫌な思いをしたとか、性的な目で見られて怖い思いをした経験がある方は要注意です。異性に好かれること自体がダメなこと、悪いこと、怖いことだと、心のどこかで思っている可能性があります。

そうなると、表面的には相手に好かれたいと思っても、深層心理では好かれることにマイナス感情が働きますから、自然とある程度安全な立ち位置でブレーキがかかるようになります。

全部自分のペースで完成させたい

恋愛は相手と自分の生活やエネルギーを混ぜることで、全く新しい発展を望む行為でもあります。本音の部分で、「自分のペースでやり切りたい」「自分のペースを崩したくない」と強く願っていると、どうしても恋愛という親密な関係には抵抗感が生まれますし、無意識のうちに及び腰になったり、気づかぬうちに相手を拒絶している可能性もあります。

自分の意志より、空気や他人を優先することが正解だと教わっていた

いい人の多くは、小さい頃からいい子や気の利く子といった評価を受けて育っていることが多いです。でもそれは本心からの振る舞いではなく、「周りの承認を得るためには気を遣うことが正解である」という経験学習によって、身につけたものだったりします。

それを大人になっても引きずっていると、片思いという、承認を得たい相手と接する正解が、過去の経験から「いい人になることだ!」と答えを導き出している可能性があります。

しかし、それはあくまでも小さい頃に求められていた正解の方程式であり、結果として相手に恋愛対象として見られないというジレンマに陥ってしまうかもしれません。

友達ポジションに収まる人は、相手からどう思われてるのか

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友達関係って、それ自体もある程度親密な関係ですから、一瞬心が満たされたりしますよね。でも、実は好かれた側からしたら、相手が自分に友達以上の特別な感情を持っていることを、普通の人なら気づいています(もちろん全く気づいてないケースもありますが)。

そしてあなたが友達関係という形を壊したくないという空気感を、相手もなんとなくわかっているので、無意識にそれに共鳴するように、友達関係を壊さないような振る舞いをしていたりします。

つまり、どちらかが一歩進まないと関係は変わらないのに、お互いが関係を崩さないような振る舞いを、無意識的に取っている可能性があるということです。

皮肉なものですが、そういった硬直状態にならないためにも、自分がいい人で終わってしまう根本にある気持ちを探してみて、きちんと受け止め、そして手放してやめていくような取り組みをすると、自然と異性との距離感の掴み方も、変わっていく可能性があるのです。


おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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