彼が追いかけてくる…? エッチだけの関係から「本命彼女になる方法」 #119

文・おおしまりえ — 2021.5.6
実は好きなセフレの彼。本当は付き合いたいけど、相手に嫌われるのが怖くて言えない。関係が終わるのが嫌で言えない。そんな女性はいませんか。でもその関係、変えていくなら今がチャンスかもしれません。

この関係って何? セフレとの関係を整理するとき、やれること

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 119


春は出会いと別れの季節。とはいっても、コロナで自宅におこもりしていると、新しい出会いや進展を望むのも難しくなるかもしれません。そこで見直したいのが、今あるよくない縁! そう、セフレとの関係性の整理です。いい恋愛をしたいなら、当然セフレという存在がいてはいけません。もしセフレと別れるのではなく付き合いたいと考えるのなら、ズルズル関係を続けるのではなく、適切な接し方をしていくことが大事になっていきます。

では適切な接し方って一体何でしょう? 今回は、セフレになりたてから長期的な関係まで、関係性ごとに解説します。

セフレとの関係整理前の準備

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その相手が本気であろうが遊びであろうが、相手と自分の関係の変化を求めるのって、けっこう怖いものです。ここでは、セフレとの関係を進める前に、自分の中の心の準備としてやっておいたほうがいいことを3つご紹介します。

ひとりで解決しようとしない!

特にセフレとの関係を恋愛に発展させたい場合は、ひとりで答えや対応策を考えないほうがベターです。なぜなら、感情が入ると人は冷静なジャッジができないからです。

以前セフレ相談を受けた時は、明らかに脈なしの彼との関係を考えている女性が「でも彼は私のこと嫌いではないと思うんだ…」と、解釈していました。
確かに嫌いじゃないから体の関係を持つのでしょうが、恋愛に発展するには嫌いかどうかではなく、好きかどうかの判断基準で相手を見る必要があります。こうした冷静な判断をするために、信頼できる周りの人やプロを頼るのは大切です。

「怖い」をきちんと感じよう

相手と関係を終わらせるにしても前に進めようとするにしても、変化を求めることは同時に「怖さ」を生み出します。この怖さを感じないよう我慢したり無視していると、知らないうちに心は縮こまり、冷静な選択や行動が取れなくなることがあります。

これから行動を起こそうと思う方は、怖いという感覚がまずあることを感じ、そして時間をかけて落ち着くまで待ってみましょう。無視したり蓋をしたり、勢いで吹き飛ばすことだけは、避けてあげてください。

自分を大切にすることを自分と約束する

自分との約束って簡単にできるのですが、きちんと宣言することの効果は、実は高かったりします。ここで約束してほしいのは「自分を大切にする」という尊重の約束です。

自分を大切にすることが大事なのは、皆さん当たり前のことだと思っているはずですが、日々の生活で自分を尊重できていない人って、けっこう多いです。セフレといった自分をないがしろにする相手と関係を続けるのも、相手を通じて自分を傷つけている行為のひとつ。自分を間接的に大切にしていないことになります。

だからこそ、彼と別れるにしても関係発展を望むにしても、まずは「自分を本当に大切にする! 大切にできないものは受け取らない!」と自分に宣言してあげてください。気持ちがすっとしたら、次に紹介する実際の行動を取っていきましょう。

セフレとの関係改善

Depressed young woman is lying in a bed
Depressed young woman is lying in a bed

ここでは、セフレとの関係を状況別に3つに分けて解説していきます。この関係性の進み具合とあわせ、相手と自分の気持ちの温度感も踏まえ、適切な対応をしていけたらいいですね。

1回だけの関係で、罪悪感でいっぱい

1回だけ体を重ねてしまった。本当は付き合いたかったのに、気持ちの確認よりも先にしてしまった。その場合は、2回目のデートの前に必ず本心を伝え、そして2回目のデートのときに改めて気持ちの確認をしましょう。

1回の過ちは、失敗として弁解することができますし、相手にとってもラッキーチャンスとして扱われています。しかし2回3回とセフレ関係が進むと、完全に気持ちの入っているほうが都合の良い立場にされることが多いです。

ではなぜ、事前と当日、2回気持ちを伝える必要があるのかというと、事前の対応は相手男性への心の準備です。また自分も当日相手を前にしたら言えないというハードルを下げる効果もあります。

数回関係を持ち、不安な気持ちでいっぱい

流されるように数回の関係を持ち、すっかりセフレとして収まってしまっている。ここから「本当は恋愛関係になりたい」と考えたなら、まず取るべきは彼と少しずつ距離を取り、自分の中の“彼至上主義”から脱却することです。

ちょっと関係が続いている時というのは、恋愛初期の状態と近く、気持ちが揺れていることが多々あります。またセフレ関係を続けた罪悪感から、彼への好きという気持ちを、大きく評価している場合もあります。

そのため、少し冷静になるために、自分と彼の距離を少し離すこと。会う頻度や連絡のやり取りを減らしたり、別の恋愛を探してみるのも良いでしょう。それでも彼が好きor彼が追いかけて来たなら、きちんと本音の告白をすることで、セフレ関係は整理できるのではないでしょうか。

数か月以上関係が続き、迷いでいっぱい

長期的なセフレ関係が続いていた場合、正直駆け引きといった小細工は意味がありません。つまり、もう別れるなり告白するなりはっきりと本心を伝えないと、関係が前に動くことはありません。

よく「セフレ関係から付き合いたいなら、1回音信不通になって彼を突き放して不安にさせる」といったテクニックも見受けられますが、こうした行動はおすすめしません。なぜなら、不自然に相手を不安にさせて恋愛感情を沸き立たせて付き合えても、結局その後彼が安心したら、また同じようにあなたのことを雑に扱い始める可能性が高いからです。

関係がセフレで安定してしまったならば、小手先のテクニックよりも、相手ともう1回告白を通じて関係を構築しなおすことを、考えてみてください。

今のおこもり気味のタイミングは、自分を振り返ったりする時間も取りやすく、身の回りの整理をするにはちょうどいい時期だったりします。身の回りというと、物やお金といったものに目がいきがちですが、人間関係、それも自分の気持ちやカラダをたくさん使う相手との関係は、考え直すと素敵な未来が見えてくるかもしれません。


おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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