3項目でわかる!…会っても発展しない!?「微妙な彼との恋の可能性」 #95
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 95
「最近どう? ご飯行こうよ」季節のご挨拶男子の本音と関わってはダメな理由
友達の距離感にはいろいろあるものですが、なかには3か月〜半年に1回くらい「ご飯いかない?」と突然誘ってくるような、つながりは薄いけど定期的に声をかけてくる異性の友達っていないでしょうか。
すごく親しいわけでもないし、会うとめちゃくちゃ盛り上げるというわけでもない。でも会う頻度が緩やかなので、話すことはある。恋愛にもしかしたら発展するかも……という淡い期待がないわけではないけど(もしくはその相手は元カレもだったりもする)、でも今のところ恋愛にという感じではなさそう。
そんな男性との関係って、実はこれから真剣に恋愛をしていこうと考えるならちょっと見直したほうがいいかもしれません。なぜなら、あなたの中にある恋愛に向かうエネルギーが、その異性と会うことでムダに消費されてしまうからです。
季節のご挨拶男子の本音とは
「季節のご挨拶男子」と表現しましたが、別に男性に限らず、女性が男性に声をかける場合もあります。ただ男女どちらも、「なんとなく久々に会いたくなって声をかけた」という動機のもとは「寂しさ」です。それは周りに人がいない寂しさではなく、自分が人生のスピード感に取り残されていないか、という不安感が募ってのさみしさです。
1年ぶりに誘った女友だちが1年前と変わらないノリで応じてくれる。いつ会っても変わらないという状態は、思っている以上に私たちを安心させてくれます。
しかしこれは、同類という愛しさはあれど、異性としての愛しさはありません。2人の関係が前は恋人だったとしても、です。むしろ恋人関係だったほうがタチは悪く、この場合ワンチャン期待の結果のお誘いであることも多い。そんな雑な関係のために声をかけられるのって、心外ではないでしょうか。
久々の誘い、乗るまえにチェックしたい3項目
では、季節のご挨拶男子からの誘いは断ったら良い……とわかっていても、後ろ髪を引かれるのが人間ですよね。ただきちんと相手との時間を有意義にするためには、これからご紹介する3点を改めて感じて、それから決めても良いかもしれません。
本当に話したいことがあるか
「久々だからご飯行きたい」
これも目的としては良いのですが、そもそも会って話したいこと、会って知りたいことがあるか、本人に会いたいのか、もう一度心に聞いてみましょう。
明確に話したいことがあるなら会う意味はあります。でも、なんとなく久々だから〜という気持ちで会うと、その会はだいたい「久々に会えてよかった」以上の楽しさが生まれないものです。そのために数千円のお金と時間を使うの、本当に見合っていますか?
相手は私に会いたがっていると感じるか
「あなたに会いたい」
これもとても大切な動機のひとつです。でも、誘ってきている相手は本当にあなたに会いたいのでしょうか? たとえば日程調整のタイミングで、うまく日付が合わないと「それならまたにしよー」とサッと引いていく男性はいませんか? はたまた「今夜暇?」といった軽い誘いで、ダメといったらサッと引いていく方など。
こういった誘いは、基本的に「仲いい人とご飯が食べたい」という目的を叶えるために行動しているわけで、あなたに会いたいわけではありません。そんな適当な誘い文句にエネルギーを割くほど、あなたは敷居の低い女性で良いのでしょうか。
彼と会ったら楽しくて幸せな気持ちになれるか
もちろん相手が適当な対応でも、あなたの中で彼に会いたいという気持ちがすごくあるなら、誘いに応じればよいと思います。ただ、ここで考えてほしいのが「彼と会ったら楽しくて幸せな気持ちになれるのか」という点を、もう一度感じてみてほしいのです。彼とお酒を飲んだら淡い恋が芽生えるかも…。そんな中途半端な期待で時間を使うと、結局大きな変化はなく、淡々といつもどおりの空気感で宴は進みます。
「空いているから誘いに応じる」のではなく、「行きたいから、会いたいから応じる」とすることで、時間や幸福感の濃度を高めることができるのです。
寂しいを自分で解決できるかは、いい恋愛への第一歩
そもそも、こういった寂しいという気持ちをきっかけに人と会うと、中途半端に寂しさは満たされます。でも寂しさは本来、自分で乗り越えたい感情です。また自分ひとりで無理なら、恋人と幸せな関係を築くことで、2人で成長して乗り越えたい感情です。それを適当な友達で適当に濁すと、結局自分の本当の目的(幸せな恋愛)ではないところに使ってしまうことになります。
だからこそ、季節のご挨拶的なお誘いには本当に行きたいと思ったものや、本当に自分に会いたがっている人以外の誘いは、男性だけでなく全部整理していけたらいいですね。
幸せな恋愛のためには、時間の使い方も整理できるのが、素敵な女性に備わっている1つのスキルかもしれません。
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
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