アレを話すとレスが遅い…「女性を大事にしない男」の見分け方 #80

文・おおしまりえ — 2020.7.30
何かに夢中な男性って、すごく魅力的ですよね。でも、何かに夢中がゆえに、あなたのことを全く大事にしていないどころか、労力を搾取してくる男性っていませんか? 実は「何かに夢中な男」と「女性を大事にしない男」は根本的に違う部分があるんです。

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 80

「何かに夢中な男」と「女性を大事にしない男」の微妙な違い

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理想の男性像を聞くと、「何かに夢中になっている人」と話す女子は少なくありません。確かに目標に向かって全力な人や、純粋に何かを楽しんでいる人ってキラキラして見えますよね。

でも、「何かに夢中な人」を探すとき、一定数の女子は間違えて「女性を大事にしない男」を相手に選んでしまっています。一見すると自分以外に目を輝かせているという点では共通しており、見間違えることもあります。また、何かに夢中であることと女性を大事にしないことは、悲しくも両立する場合もあります。しかし、この女性を根本的に大事にする気がない男性を彼氏にすると、とっても大変。ではどうしたら彼らを見抜くことができるでしょうか。

「何かに夢中な男」と「女性を大事にしない男」とは

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まずは明確に、これらの男性の違いを示しておきましょう。

「何かに夢中な男」とは、言葉の通り仕事や趣味、勉強など、自分以外の特定のことに夢中になっている男性を指します。いわゆる人生を全力で謳歌している男性は(女性も)自然とエネルギーに満ちあふれた印象になり、多くの人の目に魅力的に映ります。こういった人は男女関係なくモテるため、あなたが好きになるのも当然といえます。

一方で「女性を大事にしない男」は、そもそもパートナー女性を大切に扱おうという気持ちが欠けている男性です。彼らは意識しているかいないかは別として、自分の予定や気持ちがとにかく優先順位の1番で、その1番を叶えるため、周りをないがしろにしても良いと考えており、ナチュラルに感謝せず搾取します。

また、相手の気持ちや行為をないがしろにするといった行動は、特に自分を許してくれる可能性の高い親しい人(家族や恋人や親友)に対して発揮させる傾向があります。でもこの男性、一見すると「自分以外の何かに夢中な男」と似ており、場合によっては両方の要素を持っている場合もあります。

しかし、先程もお伝えしたように、親しい人であるほど「自分がとにかく1番大事」という価値観を押しつけるので、「女性を大事にしない男」と付き合うと、もれなく彼女は疲れます。彼は、あなたから時間や労力、気持ちなどを無意識に搾取してくるので、あなたの心や体はスカスカになってしまうのです。

「女性を大事にしない男」を見分ける2つのポイント

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女性を大事にしない男と喧嘩になると、よく男性側が「今はお前より〇〇が大事だから」といった言い訳をします。でも正直、「自分のしたいことも彼女も、気持ちだけでも同時に大事にする」ことは可能なはずです。

その時々で物理的に優先するものは変わりますし、いわゆる理想的なカップルの過ごし方ができないこともあります。でも、どちらも気持ちとして大切にしたら、接し方は変わっていくはず。

それを明確に「こっちが大事だから無理」と突っぱねるということは、究極的にいえば「自分をとにかく大事にしたい。同時に、あなたからは好かれたいけど、あなたを大事にする気はない」と思っているのです。

つ、辛い…。そんな男性のこと、絶対好きになりたくない! もっと言えば、縁すらつながっていたくないものです。ではそういった相手を間違えて好きにならないためにも、どこを見たら良いのか。2つのポイントをご紹介します。

面倒なことから逃げがち

女性を大事にしない男は、基本的に面倒ごとが嫌いです。付き合っている前からその傾向は読み取れると思います。例えばLINEであなたが落ち込んだり悩みを相談したりといった、ちょっと面倒な話になると返信が遅れたり途切れたりしていないでしょうか。

「今忙しいから、後でしっかり返そうと思った」という言い分もあるかもしれませんが、そう思っているなら、後でホントにしっかり返しているはずです(笑)。少なくともあなたのことを人として大事にしていたら、その時できる誠意をするだろうし、それがいわゆるフォーマットに即していなくても、あなたは気持ちを感じられるでしょう。なんとなく欠けているなと思うなら、きっと彼はあなたを大事にしたいとは思っていないのです。

相手からしてもらいっぱなし

例えば彼はあなたから何かしてもらったとき「ありがとう」と言葉を発していますか? 予定をあわせてくれたとき、あなたが彼のために尽くしたとき、話を聞いてくれたとき、などなど。

きちんと感謝が返ってくる感覚があったでしょうか。大事にしない男性の傾向として、親しい人に何かしてもらったときほど「感謝」を返さない傾向があります。一言で言えば相手の中にあなたへの「甘え」があるのです。でも同時に、根底には「大事にされたい」という切望感の強さもあるのかもしれません。

でも、人間関係のバランスとして考えたとき、この「片方が与えて、片方が一方的に受け取って終わり」の関係性で恋愛を続けると、尽くす側はあっという間に疲れ果ててしまいます。だからこそ恋愛はお互い好き同士なのはもちろん「大事にしあう」ことができる関係性であることが重要なのです。

今回は「女性を大事にしない男」について、いわゆるエネルギッシュないい男との違いをご紹介していきました。また、この女性を大事にしない男も、年齢を重ねたり、相手を変えたりすることで、全く違うタイプの素敵な男性に変わることもあります。だからこそ、女性側は今変わることを期待しがちなのですが、実際はあまり変わることは期待しないほうが得策です。

まずは最初の一歩として、今日ご紹介した2つのポイントが彼にないか、彼はあなたや周りからエネルギーを搾取していないか、少し考えてみましょう。


おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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