元カレを忘れるには!…次の恋にいくために「終わらせること」 #58

イラスト、文・おおしまりえ — 2020.2.27
「元彼のこと、もう全然好きじゃない!」。あなたは自信を持ってそう言えますか? きっとこのコラムを読む人のほとんどは、彼への未練に頭を抱えているのかも。でも未練なんて持っていると、いつまでも次の恋愛に気持ちを注ぐことはできません。ではどう気持ちの整理をつけていけば良いのか、ご紹介していきます。

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 58

昔の彼氏を忘れられない! 次の恋にいくために終わらせること

人生で1番好きだった恋人のことが、今でも忘れられない。そんなくすぶった気持ちを抱えながら、モヤモヤしている人はいませんか。モヤモヤするだけならまだしも、彼のことが忘れられず、その結果次の恋にも身が入らないという人はいませんか。そう、この記事を読んでいるア・ナ・タ! のことかもしれません。

かくいう私も実は、過去に大失恋をして、その恋を引きずり、次の恋に進めなかった経験があります。その時は夜な夜な涙を流し、「忘れたいのに忘れられないー」ともがき苦しんでいました。

こんな状態だと、次の恋をせねばと思っても、気持ちはスタートを切ることができません。そこで今日は、もうサヨナラしたい元彼(や好きな人)への感情を、うまく味わい、そして開放させて次の一歩を踏み出すために大切な話をご紹介します。

なぜ前の彼をスッパリ忘れないと危険なのか

そもそも気持ちのうえでなぜ未練を残してはいけないのか、みなさん説明できますか。その理由は、好きという感情がいわゆるコップのような入れ物だからです。コップのような入れ物である以上、当然容器には入る量が決まっています。

彼氏ができると彼で満たされ、そして彼への気持ちがなくなると、コップは空になります。しかし、ここで「元カレへの未練」があると、意識的には次の恋にいきたくとも、恋のコップは元カレでパンパン。うまく次の恋にいけなくなります。

つまり、無意識に残っている未練をしっかりと見つめ、そしてコップから出してあげることが大切です。

元カレへの未練度チェック!

「私は彼に未練なんてないもん!」。多くの女性はこう言います。先日もある恋愛相談で、「好きだけど未練はない」と話す女性に会いました。彼女の場合、元カレと大恋愛の末破局。現在次の恋を探すものの、いい人がおらず婚活迷子になっていました。

こういった気持ちと言葉がリンクしていない人って、実はけっこう多いんです。では、あなたには「元カレに未練がないか」5つの項目でチェックしてみましょう。

チェック1:元カレのことが、今も好き

「戻る気はないけど、まあ好きだよね」みたいな気持ちの人は要注意。それは無意識では、今も彼のことが好きな証拠。つまり未練があるといえるでしょう。

チェック2:もう1回戻るチャンスがあれば、と迷う自分がいる

不倫の場合、彼が離婚したら関係性を戻すかどうか、自分に聞いてみましょう。「もし」で気持ちが戻るくらいなら、それは未練があるのかもしれません。

チェック3:別の男性と会ったとき、つい彼とその人を比べてしまう

これも未練が残っている女性にありがちな行動です。「彼だったら」なんて、別れている以上考えるだけ無駄なんです。無駄なことを自然に考えてしまうということは、気持ちの整理がまだついていないのかも。

チェック4:彼が夢に出てくる時がある

夢は無意識を表すことが度々あります。たとえば本当に思い出しもしない彼が夢に出てきたなら、それは気にする必要はありません。でも、普段からちょこちょこ彼のことを思い出していて、さらに夢にも出てくるとなると、かなり未練がある相手かもしれません。

チェック5:時々「ここ、彼と行きたいな」と妄想することがある

ふとした瞬間の思考は、あなたの本音を表しています。ぼーっとしている時、「ここ彼と来たいな、これ彼と食べたいな」みたいな妄想が走ったら、それは完全に未練です!

5つのチェック項目を出しましたが、いかがでしょうか。正直、1つでも当てはまったら、多分それは未練が残っている証拠。5つ当てはまるなら、もはやあなたは彼に未練タラタラです。

彼を忘れる方法は2つの感情の爆発から

未練のある彼をすっぱり忘れたい。それには「気持ちの整理」が必要です。「そんなこと、わかってるわーい!」って思いますよね。じゃあ気持ちの整理って、どうつけていったら良いのでしょう。

気持ちの整理をつけるには、3ステップを踏んでいく必要があります。

1 気持ちがあることを知る
2 気持ちを出し切る
3 気持ちを浄化する

1については、先ほどの未練チェックでなんとなく存在を確認できたのではないでしょうか。では2の「気持ちを出し切る」について、説明していきます。ここで大事なのは、我慢しないことと、途中でやめないこと。

まず、人目を気にせず、大泣きできる場所でやるのがおすすめです。気持ちを出し切るときはスマホなども一旦見ず、深呼吸しながら彼への未練の気持ちに静かに意識を向け続けます。

「本当はどうしたかったのか?」とか「この恋は絶対叶わない?」といった質問を自分に投げかけ、そこから返ってくる心のザワザワ感に集中します。注意点として、なるべく「でもこの時は〜」といった、頭の思考は入れないようにしましょう。あくまでも、集中すべきは自分の気持ち、感情です。

きっとどんどん悲しくなったり怒りがわいてくると思うので、ひたすら声や涙として出し切りましょう。必要なら罵詈雑言を出してしまうのもOKです。「もう出ない」と思うくらい出し切ってしまったら、最後の「浄化」に移ります。

これはイメージングの1つですが、体の中のネガティブな感情を外に出すイメージです。ある人は神さまに持っていってもらうイメージをしたり、またある人は感情という鳥を、自分という鳥かごから放つイメージをするそうです。

ゆっくり、心がついてこられるペースで感情を手放すと、少しずつ涙も怒りも収まり、そして落ち着いてくるかもしれません。一緒になることのできない彼に対して「仕方ない」という感覚になるかもしれません。これは無意識が感情の整理をつけた証拠。この段階までいけば、完全に無くすことはできなくとも、彼に引きずられるような大きな未練はもうあなたの中には残っていないでしょう。

この感情の気づきや浄化は、カウンセラーなどのプロのアシストを入れると、よりスムーズではあります。ただそういったサポートが難しい場合、たとえば「ジャーナリング」と呼ばれる気持ちを書き出し続ける瞑想で、ひたすら感情を味わうのも1つの手です。きっと自分にあった方法があると思うので、探しながら、彼への気持ちを片付けていきましょう。

未練があるということは、それだけ重要な恋愛を経験したということ。それって1つの財産です。だからもしその恋の終わりが、惨めで辛くて、悲しくても、自分を責めず、しっかりと感情を癒やしていきましょう。それが次の素敵な恋への一歩に、きっとつながります。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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