女子のメンタルをやられる…恐ろしい“メンヘラ製造機”男の特徴 #40

イラスト、文・おおしまりえ — 2019.10.31
「メンヘラ製造機」という言葉を聞いたことはありませんか。付き合った女性を次第に病ませる男性を指すようですが、優しいと思っていたのに徐々に女性が弱っていく現象には、いったいどんなカラクリが隠されているのでしょう。

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 40

彼女をハマらせて弱らせる男の特徴と一般的なダメ男との違いとは?

優しくて尽くしてくれると思っていたのに、気づいたら彼女のほうが彼にドハマリしていた。ハマるだけならまだしも、だんだん彼に心を揺さぶられ、精神的に弱っていくような恋愛をしていませんか?

最近ではそんな男性を「メンヘラ製造機」などと呼ぶようですが、恋人やいい感じの女子を次々骨抜きにして“病ませる”男性は、いったいどんなテクニックを駆使しているのか、ご紹介します。

女子を病ませる“メンヘラ製造機”って? 5つの特徴

ドラマ『凪のお暇』で中村倫也さんが演じたゴンが「メンヘラ製造機」と呼ばれ、話題になっていました。現実社会にも女性を精神的に弱らせていく恐ろしい男性は存在します。

まずはそんな彼らにはどんな特徴があるのかご紹介します。

優しくて女子や他人に尽くす

彼らは総じて周りに尽くす傾向があります。しかしそれはやりたいからやっているのではなく、尽くして人から喜ばれる自分を欲しているからだったりします。

社交的でコミュ力高め

人になにかしてあげることで自分の承認欲求が満たされる男性は、当然社交的でコミュニケーション力も高い傾向にあります。その結果“モテモテ”という状況だったりもするのですが、手を出すと火傷では済まされないかも……。

交友関係が広くてアクティブ

男女問わずモテモテであることが彼らにとっての1つのステイタスだったりするので(本人は気づいていないけど)、弱らせる系男子の周りには、広い交友関係が繰り広げられています。

しかし内情を探ると、全員カラダの関係があった……なんてこともあるので、注意が必要です。

自分が1番! 普段はかなりマイペース

優しく尽くすタイプの彼ですが、あくまでも自分の欲を満たすための行為なので、マイペースで自分が1番というスタンスが常にあります。その結果、付き合ったあとは彼女を特別扱いするわけではないため、「彼女なのに大事にされていない」と感じる瞬間が女性側に増えていき、弱っていくという現象が起きるのです。

手に入ると素っ気なくなる

彼女を弱らせる系男子の最大の特徴ですが、付き合ったからといって男女の距離感を大きく変えるわけではないので、付き合うとむしろ素っ気なくて、冷たくなったと感じる女性が多いようです。

「ヤリチン」との違いはカラダなのか心なのか

5つ特徴をご紹介しましたが、実は彼らと似たタイプに「ヤリチン」がいます。セックスをキーに女性の心を奪い、依存させ、弱らせていく存在である彼らですが、今回紹介する「付き合うと女性を弱らせる男性」とは、大きく異なる点があります。

それは「カラダの支配なのか心の支配なのか」という点です。

ヤリチンと言われる存在は、セックスを起点に女性の心をつかみ、だんだんと支配して弱らせていくのに対し、今回紹介した男性たちは、セックスだけでなく、関係性の中で心を鷲掴みにし、支配していきます。つまり、カラダを起点に支配するのか、精神面を起点に支配するのかの違いがあるということ。

女性には「ダメ男=カラダを目的にする男」というイメージが多く広まっているため、付き合うだけで弱らせる男性に振り回されても、これが危険な行為をされているという自覚がありません。しかし、自分の欲を満たすために相手の心を支配する、という構図自体は一緒なので、早くに抜け出すことをおすすめします。

“付き合うと相手を弱らせる系男子”を変えることはできる?

優しくて人当たりもよくて、尽くすのが好き。そんな知り合った当初の印象を引きずり、心が弱っても離れられない女性は「彼を更生させることはできないものか」と考え始めたりします。

結論から先にいうと、彼らを更生させることはできます。ただそれは長い道のりのため、おすすめはしません。具体的にどうしていけば良いのかというと、彼に「彼女は信頼できるし、この子じゃないとダメだ」という器の広さと絶大な安心感を与えることがポイントになります。

『凪のお暇』では、凪に対してゴンはそういう感情を抱いたわけですが、現実はそう簡単にこの境地に進むことはできません。まずは相手の自由奔放で博愛的な部分を許し、常に彼が帰ってくる場所として、あなたはデーンと構える必要があります。この時点でだいたいの人が心折れてしまうから、あまりおすすめができないのです。

心理学的にはこれを「相手の安全地帯になる」という言い方をしますが、相手の安全地帯になるには、行為と年数が必要になります。それくらい彼が好きなら、チャレンジしてほしいですが、ツラい恋愛を無理して頑張る必要はありませんので、ほどほどにしましょう。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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