あなたは大丈夫? 彼への不安や寂しさが「病みに変わる」ポイント3つ #19

文・おおしまりえ — 2019.6.6
誰だって恋愛をしていれば、不安がつのることってあると思います。なんとなくやり過ごせればよいのですが、いつも落ち込みが加速して病みモードになる人には、無意識に選んでいる心のパターンがあるかもしれません。

【おおしまりえの恋愛道場】vol. 19

彼への不安や寂しさが ”病み” に変わる3つのポイント

Nervous young woman using smart phone

恋愛中の女性なら、誰しも彼との関係やこの先の未来に不安を抱いたり、寂しくて苦しくなったりした経験があると思います。一晩寝たり誰かと会ったりしていたらラクになれるかもしれませんが、なにかの歯車が狂い、いわゆる “病みモード” になることもあるかもしれません。

本当に辛い時は早期に適切な医療機関を受信することをオススメしますが、そこまでのレベルではないけれど、辛いことがあると常に不安が続き、抜け出せない自分がいる。そんな女子は、彼と楽しく恋愛を続けるためにも、どうして不安が病みに変わってしまうか、ちょっと振り返ってみましょう。

自分の心の器の形を知っていく

彼と喧嘩したから落ち込む。
彼と会えないから落ち込む。
彼から返信がないから落ち込む。

恋愛において人が落ち込んでしまうレベルは本当にそれぞれです。これってただの性格の問題なのでしょうか。もちろん性格の違いもありますが、そもそも人は成長や経験を重ねるなかで、心の器のサイズや、耐久性は決まっていきます。

たとえば器が大きい人は、不安や寂しさなど、ネガティブな感情に耐える力がけっこうあります。でもガラスのような繊細な素材でできているなら、一度倒れて割れるとなかなか元に戻りません。

いっぽう、器がそんなに大きくなかったとしても、粘土などの再接着しやすい素材でできていたら、キャパオーバーになってもすぐに回復だけはできるかもしれません。

心の器からネガティブな気持ちが壊れたり、あふれたりしてしまうと、人は病み始めるものです。粘土かガラスかというのはたとえですが、自分の「心の器の大きさ」と「心の器の性質」がどんなものか、少し考えてみると、病みやすい状況が見えてくるかもしれません。

「気持ちが落ちる」が「病む」に変わる3つのポイント

「私はネガティブな気持ちを貯め込む器も小さくて、一度壊れると元に戻るのに時間がかかる」

繊細な人の多くがそう思っているかもしれません。でも、器の大きさも耐久性も、ある程度鍛えることができると同時に、いくつかのポイントを踏むことで、普通の人でも “病み期” と呼ばれる落ち込みモードになることもあります。ここでは人が落ち込みからもう一歩距離を取れるために、3つの病みポイントをご紹介します。

・考え込む時間がある

人間というのは時間があると考えてしまう生き物です。そしてその考えというのは、放っておくと誰でもネガティブな方向に進む可能性があります。これは人の生存本能がそうさせるのですが、最高の状態よりも最悪の状態を想定しておくことで、リスクを回避させようという本能が働いています。忙しいと人は弱っていくイメージですが、なにか悩みがあって、その事ばかり考える時間がありすぎるのも、また病む原因になるのです。

・自分の中での “病む思考パターン” をもっている

人間というのは、誰しも思考のパターンを成長とともに身につけています。それは成功のパターンもそうですが、失敗や落ち込みのパターンも持っています。例えば、過去に出会った病みやすい女性の思考パターンをご紹介すると、彼女は自分の努力が実らない場面に出くわすと、小さい頃から「だからアンタはダメな子だ!」と親などに責められた記憶を呼び起こし、「本当自分ってダメ人間なんだ…」といつも落ちていました。

ほかにも彼氏と険悪になりそうになると、すぐに過去に壮絶なダメ恋愛をしたことを思い出し、「ああ、私ってやっぱり愛されない」と、自分の殻に閉じこもることで、新たに傷つくことを防ごうとする人もいました。

強力に紐付けられた過去のパターンとすぐに決別することは難しいものです。しかし落ち込みとワンセットで、いつも思い出しがちな苦い記憶を把握しておくだけで、人は少し落ち込みと距離が取れるものです。「ああまただ…」と病みそうになった時「過去と今は違うんだよね」と少しだけ思えると、ちょっと気持ちも切り替わっていくのではないでしょうか。

・病むことにメリットを感じている

「病んでも良いことない!」と、多くの人が思っていることでしょう。でも落ち込みを乗り越えられずに病んでしまうことにも、実はメリットがけっこうあるんです。それを無意識でわかっていると、人は落ち込みから這い上がろうとせず、病みモードにとどまろうとします。

例えば「周りに心配される」「病むと彼が戻ってきてくれる」などは、病みモードにとどまろうとする典型的なメリットです。他にも意外と気づいていないメリットとしては、「今までと同じパターンをたどることで、前に進む恐怖から逃げる」というものがあります。

病まずに強い女性に成長するという選択を選ぶと、自分自身が努力したり変わったりすることが必要です。それってけっこう大変だし、最初は本当にいい風に変われるかわからないから、不安もつきまといます。前に進む思い切りの持てない人は、無意識に「今までのパターン」にとどまることを選択し、結果として病みモードをいつもどおり発動させているかもしれません。

病みモードは「抜け出す」選択をすることがはじめの一歩

病気がちであったり、あきらかに生活に支障が出るような場合であったりを除き、病みモードになるのは、心のクセが関係している場合もあります。そのようなときはまず「私は病まない自分になる」と心の中できちんと選択することが大切です。

人は進むべき目的や目標がないと、いつもと同じ楽なパターンを繰り返してしまいがちです。それを変える第一歩が、「心から自分を変える」を選択することなのです。

選択をすると、自分を強く保とうというガッツが生まれるだけでなく、目に入ってくる情報も少し変わっていきます。また、この「選択する」という行動は、病みモードの問題に限らず「彼といい恋愛をする!」とか「絶対自分の人生を幸せにする!」といったいろいろな決意においても有効です。

シンドくなった時「でも私は選択したんだから」と気持ちの原点に立ち戻ることで、折れそうな心を支えることができます。もちろん無茶をするのは良くありませんが、心の方向性をまず選択することで、少しだけジブンが強くなり、そして幸せな恋愛がしやすくなるかもしれません。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。


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