長続きする秘訣…「ラブラブ期にやるべき」たったひとつのコト #14
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 14
付き合ったらこんなことをしたい! が危険な理由
付き合ったらこんなことをしたい。付き合ったらここへ行きたい。
幸せな恋愛を夢見る女子なら、誰しも考えたことがあると思います。でも、未来に希望を抱くあまり、あれもこれもと夢を膨らませると、付き合った後、本当に見なくてはいけないもの、感じなくてはいけないことを忘れてしまい、恋愛がうまくいかなくなる場合もあります。では最初に見ておくべきこととは何なのでしょう。
恋愛の時期
そもそもどんな恋愛にも、いくつかの時期が訪れます。なんとなくわかっている方もいると思いますが、付き合いたての期待の危険性を説明する前に、ちょっとおさらいしてみましょう。
『ラブラブ期』半年〜長くて1年
この時期には相手の短所が気にならず、すべてが楽しくて大好きで幸せと思えるでしょう。彼以外なにもいらない! という気持ちになれるので、幸福度も高まり、周囲からはちょっと痛い子に見えることも……。
『不安期』1年〜2年目
ラブラブ期とかぶって来たりもします。付き合った嬉しさが少し落ち着いてくると、相手と自分の温度差や本当の姿が見え始め、ちょっとリズムが狂い出すかも。でも本当はお互い好きには好きなんです。心地よい距離感を探り始めているだけなんです。
ちなみに相性がいいカップルは、この不安期はあまり感じないことも多いです。
『安定期』2〜3年
ドキドキはないけれど、一緒にいることが心地よくて幸せ。そんな感覚を覚える安定期の時期です。実はこのタイミングでセックスレスになるカップルもいます。
性愛としての恋愛から、情としての恋愛に関係性が変化します。
『倦怠期』3年目以降
安定しすぎると訪れるのが倦怠期。相手を信じすぎた結果、存在が空気や家族みたいに感じられ、良くも悪くも関係が硬直しています。
ちなみに興奮などのドキドキを司るホルモンは、3年を目安に出なくなるといわれています。つまりドキドキが優位なラブラブ期や不安期から安定期へうまく移行することは、長い付き合いにおいて必要なことといえます。
こういった時期の変化を迎える時、冒頭で話した「付き合いたての楽しかった記憶」が大事になってきます。
彼氏への過剰な期待はなぜ危ないのか?
それでは冒頭の、恋愛に対して理想や期待を抱くのはなぜいけないかをご紹介していきます。
ズバリ答えは2つ。
・恋愛初期のラブラブ期の終わりを早める効果があるから
・恋愛がうまくいかなかった時「でもあの時は幸せだった」というベースが薄くなるから
付き合い始めた時期というのは、お互いの嫌な部分はあまり見えず、純粋にラブラブな関係を楽しめるものです。“頭がお花畑”なんて揶揄されたりもするものですが、このバカみたいに恋愛を楽しむ時期って、長い付き合いの中でとても重要です。
ラブラブ期の恋愛に対する万能感は、喧嘩や不安が訪れたとき、心の拠り所になってくれます。「あの時はすごく楽しかったし……」といった具合に、揺らぐ心を支えてくれるんですね。
でも彼氏や恋愛に対して理想や期待を抱きすぎると、お互いが相手に合わせるために頑張り、無意識にラブラブ期を支えるエネルギーが早く消耗されていきます。その結果、楽しい時期はあっという間に過ぎ去り、不安期が来てしまったり、妙に落ち着いた関係性にたどり着いてしまうのです。
もちろんすぐに落ち着いて安定することを、悪いこととは言いません。でも彼と大喧嘩になったり、別れの危機に陥ったりした際に、良い頃の記憶が薄いと、人は簡単にその関係を終わらせてしまいがちです。これってすごくもったいないことじゃないでしょうか。
付き合あいたてのラブラブ期に1番やるべきこと
では最初の彼氏大好きなラブラブ期には何をすべきか。
やることは1つ。全力で『好き』という感情を味わい、楽しむことです。よく「この人は結婚願望があるか早く見極めなきゃ」とか「彼とはこういうことがしたい」とか、「この人は私のこと、本当に好きなのかな?」といった気持ちを持って恋愛を始める人がいますが、いったん脇に置いてほしいのです。彼を無条件に信頼し、自分の中から湧き上がる好きをいっぱい感じて、ハッピーな感覚を楽しむこと。これを優先してみましょう。
「でも、そんな今しか考えない恋愛でこの先大丈夫?」
そう思うかもしれませんが、ハッピーな期間は放っておいても自然と落ち着きます。それに、もしハッピーな時期がずっと続いたら、それはそれで幸せではないでしょうか。
冒頭にお伝えしたような「彼とこういうデートがしたい。こういう付き合い方がしたい」という希望も、彼自身とのラブラブな関係を楽しめると、自然と和らいでいくものです。まずは気持ちと記憶に、今の彼に寄り添うことの幸福感を覚えさせること。そこから恋愛は始めていきましょう。
恋愛って、心が満たされることをするのが1番です。でもみんな理想や未来を考えて、頭で恋愛しがち。その結果今回のような、もったいない不調和を引き起こしかねません。まずは目の前の幸せをそのまま感じること。そこから幸せな恋愛を始めてみましょう。
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
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Twitter:https://twitter.com/@utena0518
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