「私のこと好きじゃないの?」男友達との予定ばかり優先する理由

文・神崎メリ — 2020.9.10
世の中には恋愛のうまくいかない女性が、大きく分けて3タイプいます。片想いばかりの女性、ケンカで心を閉ざされる女性、飽きられてしまう女性……。そんな女性達に恋愛コラムニスト・神崎メリさんが相手の地雷を踏まずに、愛され続けるための男の本能と対処法についてお教えします。発売前重版と話題の神崎メリさん最新刊『男のトリセツ』から抜粋してお届けします。

【男のトリセツby神崎メリ】vol. 2

恋愛 男の本音 男のトリセツ 神崎メリ

今回は、「仕事が忙しい」と言いつつ、土日は男友達と遊んで、自分への優先順位が低いという彼のトリセツ。「私に時間を割いてくれないってことは、好きじゃないってこと??」「もしかして浮気してる……?」と不安が募るあなたへ、男性心理をお教えします。

「本気のヒマな時だけ呼び出してきてんじゃない! 」

コレ超わかる(いきなり同意)。

平日忙しいって言われてLINEがあまり来ないのも、「まあ仕方なし」とガマンできる。だってこっちも社会人でそれなりに忙しいから。で、金曜の夜「おつかれ〜☆ 週末何するの〜?」って探り入れたときのシレッと「良平たちとフットサル行って、その後飲み行くわ〜」って返信きたときの爆発的怒りよ(スマホ持つ手がワナワナ)……。

「はぁぁ? 普段ないがしろにしておいて、週末も友達と遊び行くのとか! せめて! せめてそこは『土曜だけど、フットサル行ってもいい?』って一言聞いてほしいわけよ、だって私、彼女じゃないの? 先週の土曜だって、先輩の送別会とかで深夜まで飲んでたみたいだしさ! 翌日まんまと二日酔いで会えたの夕方5時からだよ!? 昼間から約束してたのに! 会ったら会ったで『気持ちわり〜』とかいちいちうっさいし! 知るか! OS1飲んでろ!」

「クッソ〜〜この怒りをぶちまけたい! でも恋愛本とか読むと『男同士の時間は大切にさせてあげましょう』とか書いてある(涙)。何なの!? 女っていうのは待つだけなの!? 男の自己中どこまで許せばいいわけ! 何で彼女のこと優先できないわけ?」とイライラするのですよね……。

んで、気持ちを立て直して、「今夜は? 仕事の後ご飯行こうよ!」って誘ってみたら、「今日は上司と急遽飲みなんだ! ゴメン」……誘わなければよかったと怒り爆発。「もういい! 誘わない!」と返信して、彼とギクシャクしたまま週末会わずに終わってしまった……。

こんな経験、あなたにもありませんか?

「そこは彼女である私を優先すべきでしょ!」とカチンとくるポイント
 
そりゃ私たち女性だって、365日自分を優先してほしいだなんて思ってはいません(思っているあなたは恋愛依存ですよ。笑)。でも優先してほしいポイントは確かにあるのですよね。こんなときに優先してもらえないとなると話は別です!

  • クリスマスやイベントなのに男友達優先
  • 年末年始やGWは男友達と旅行へ行かれる
  • 男友達との予定優先で月2日程度しか会えない
  • デートしているのに「この後あいつらと会うから」と早めに解散される
  • 二人きりのデートだと思ってたら、男友達が参戦してくる
  • 趣味にのめり込みすぎて、会ってもらえない
  • 「体調悪い(からなんか買ってきて)」アピールしても男友達と飲みに行く
  • 平日デートなんて絶対してくれないのに男友達とは飲みに行く
  • 自分とのLINEは未読スルーして男友達の遊んでるストーリーあげる
  • 男の友情と言いつつ、仲間の彼女がよくいる

優先してほしくて、こんな風に彼氏に圧をかけちゃっていませんか?

もはや男友達と会えないタイミングのときだけ、私に連絡しているんじゃないの? と勘ぐるレベルで優先順位が底辺! こういう扱いをされたとき、私たち女性は彼氏に対してこんなプレッシャーをついかけてしまいますが、これは逆効果! うっとうしいと思われて、ますます優先順位は下がってしまいます!

  • 「私のこと好きじゃないの?」と問い詰める
  • 「その飲み会、私もいく!」と言い張る
  • 「女じゃないの? 今すぐテレビ電話して!」と勘ぐり&命令する
  • シクシク泣くことで相手に罪悪感を与え、コントロールしようとする
  • 「迎えに行くから集まり終わったら連絡して!」と送迎係を買ってでる

「え? 私コレやってたわ〜(汗)」と気落ちしているあなたにトリセツをお伝えする前に、男性にとって男友達がどういう存在なのか、まずお伝えしていきましょう。彼が男友達と会いたがる心理を知るのです!

男にとって、男友達は仮面を脱げる相手

恋愛 男の本音 男のトリセツ 神崎メリ

 
男性は女性が考えている以上にシンプルな思考回路で、ちょっと子どもじみた部分があります。でも社会人としてやっていくためには、駆け引きや打算的な部分、大人のふるまいが必要になってきて、ある種の仮面をかぶりだします。

そして彼女ができたとしても、よほど心を許せる相手ではない限り、彼らは大人の仮面をかぶったまんまなのですよね(余談ですが、彼女や妻の前でおちゃらけて裸踊りをする男性の報告がよくあります、童心に戻って心を解放しているのです。笑)。

男性は社会人してても、デートしていても気を遣って疲れます(心は小3だもん)。ところが気心知れた男友達の前になると仮面が脱げ、子どもに戻れるのです。何者でもない俺に戻って「マジで〜」と子どもみたいに笑い合え、マウント取り合うでもなく、お互いの仕事の話をフラットにできます。一緒にスポーツなんかすると、より結束が深まり、最高のリフレッシュになるのです(仲間の男たちと共同で狩りしていた狩猟時代の本能)。

男性には社会人としての仮面を脱いで、童心に戻る瞬間がストレス発散のために必要なのです(私たち女性がおしゃべりでストレス発散するように)。

男友達とのふれあい(笑)を求める、男の本能については理解できましたか? でもここで厄介なのが、男友達を優先する男性にはいくつかパターンがあるということ。そのパターンによっては、取り扱い不可と判断して(ぶっ壊れてるやん、この「おクズさま」)お見切りも必要となってきます。

3つのパターンについてこれから説明していくので、自分の彼がどちらに当てはまっているのか、チェックしてみてください!

彼女より男友達優先な男の対処法

1. あなたのことが本気でない「おクズさま」

あなたが彼にとって「とりあえずの彼女」だった場合、超当然の如く男友達を優先します! ムラムラッとしたり、どうしてもヒマなときにあなたと会おうとするのですよね……。言わずもがな、トリセツ不要な「おクズさま」です。お見切りしてしまいましょう。

2. 仲間意識が強すぎる「俺ら」

世の中には恋愛よりも、男同士の友情が一番という価値観のグループがいます。彼らは地元意識が異常に強く、女性は三歩下がってついて来いという根っからの男尊女卑で、仲間が彼女や家庭を大切にしだすと「アイツも女々しくなったなw」とバカにしたりして、お互いが逃げて行かないように結束を固めます。都会に出た同郷の友人に敵対心を持っていたりと、実は劣等感でつながっているのです。

この手のグループに属している男性と結婚すると面倒なことになります。あなたが病気で苦しんでいても「わりぃな」と出かけていくことでしょう。この手のグループとうまくやるには、あなたがそのグループにどっぷり染まる覚悟がなければムリです(大体、すでに誰かの彼女が長年仕切っていて厄介なんやわ〜)。

3. あなたが干渉し過ぎている

最初は「ど本命」でラブラブだったのに……。男友達がいても私のこと優先してくれていたのに……。最近冷たい……。こんな風に彼が変わってしまったあなたは、そもそもあなた自身が恋愛中毒で365日彼氏に依存してはいませんでしたか? 「私たち、ニコイチなんだからいつでも一緒だよね♡」「隠し事は禁止! 何でもツーカーでいこうよ!」。

こんな風にべったりされてしまうと、男性は逃げます(笑)。ここで「男友達と遊んじゃダメ」と束縛すると、彼はストレスを溜め込んで壊れてしまう可能性もあると肝に銘じてください。

女性が干渉しすぎる=男友達に逃げて彼女を優先しない「おクズさま」化

彼をこんな風にさせないためには、「たまの息抜きくらいどうぞ」と気持ちよく送り出してくださいね。これくらいの余裕がある女性に男性は戻っていきたくなるのです。

今回のトリセツ
男友達との時間は「オトナの仮面」を脱いでストレス発散するために必要なこと! 
気持ちよく送り出してあげましょう。

Information

神崎メリ 男のトリセツ 

神崎メリ(かんざき・めり)

恋愛コラムニスト。2月9日生まれ。ドイツと日本のハーフ。40歳。
自身の離婚・再婚・出産という経験から「男心に寄り添い、しかし媚びずに、女性として凛と生きる力」を「メス力」と名付け、InstagramとLINE公式ブログにて発信していたところ、Instagram開設半年でフォロワーが7万人を超え、現在のフォロワーは12万人。ブログは月間200万PV。コメント欄には共感の声が殺到し、恋愛や結婚に悩める10代から50代の幅広い年齢層の女性たちから、熱い信頼と支持を集めている。
2020年9月10日発売の最新刊『「本能」を知れば、もうふり回されない! 恋愛&婚活以前の男のトリセツ』(マガジンハウス)が話題沸騰中。

男のトリセツ 神崎メリ 恋愛 男の本音 LINE

Instagram
https://www.instagram.com/meri_tn/
Twitter
https://twitter.com/tokyo_nadeshiko/


©laflor/Gettyimages
©monkeybusinessimages/Gettyimages