邪魔すぎるアソコの毛!ワックス脱毛で快適さは手に入るのか|おおしまりえのキレイな悪口
【おおしまりえのキレイな悪口】vol.7
神よ。おお神よ。あなたはこの世に人間をお造りになったとき、どうして、こんな“ムダなもの”をお残しになったのか。
人間が生きるうえでムダなもの。その代表は、髪の毛、まつげ、眉毛以外の毛だと思うのです。
中でも特に特にムダだなーと思うのは、VIOゾーンなんて呼ばれる、股間周りのお毛毛たち。
大事な部分を守る毛と言われる一方で、近年では衛生面や通気性の面では全くもって良いコトなしといわれているのが、デリケートゾーンの毛です。ここ最近は永久脱毛しちゃう女性も多いらしく、私もこの年齢まで、様々な方法を試してまいりました。
■「ヘアと脱毛と私」の格闘記
まず、私のアンダーヘア処理遍歴をちょっと紹介しますと、実はその昔、脇や脚とあわせて光脱毛での根絶を試みたことがあります。
しかし神の呪いか使いすぎか。どうやら私の股間周りには通常よりもホクロが多いらしく、黒い点に反応する光脱毛は私には激痛!!(黒い点に反応する光脱毛は、通常ホクロに白シールを貼ってくれるのに、サロンでは股間のホクロはノーケアで脱毛だったのです)
「これは痛くてかなわん!!」と光脱毛は挫折し、その後、線香で焼いたり、ハサミで切ったり、専用機器でカットしたりと、いい感じに処理できる方法を模索してはや数十年経過して、今にいたります。
もうカミソリとかで適当に処理をしながら、一生を終えるのか。そう諦めていた矢先に流行ったのが“ブラジリアンワックス”です。
溶かしたミツロウをムダ毛にベダッと貼って、乾いたらベリッと毛と共にはがす方式の脱毛ですが、欧米女子に大流行していると聞いて、私もトライすることにしました。
明るいサロンで股間を凝視されるのは恥ずかしいですが、毛の邪魔さを克服するためには我慢もいとわぬ。二児のママだという気さくなお姉さんがひっきりなしにトークをする中(それも痛みを紛らわす気遣いなんだとか)私のムダ毛ワックス体験は進んでいきます。
その痛みを形容するならば……、
「股間を常にビンタされている気分」
ベリッ!と剥がすたび、約20本くらいの毛と隣接する肌が一気に引っ張られるのです。「痛い!」というより、「熱い!」と言った方が正しい。
ほら、ビンタされた時って、その瞬間はびっくりしてしばらく痛みを認識できないじゃないですか。って、ビンタ経験のある女子の方が少ないと思いますが、とにかくベリッ! 熱い! ベリッ! 熱い! ベリッ! 熱い!を、40分くらい繰り返し、ツルツルの股間が出来上がるのです。
■ツルツル股間は何日間保つのか
こうして手に入れた、バージンでピュアな股間。
思わず「こんなところに私のピュアな肌は隠れていたのか!」と撫でたくなるほど、毛で覆われていた肌はもちもち柔らか。一生コイツを死守してやるゾと決意したのもつかの間、好奇心旺盛でアホな私は、ツルツル股間について、次第にこんな疑問を抱くようになったのです。
「ツルツルからボーボーまでは、どのくらいで進化するのか?」
アホなのか賢いのか。まるで「蟻の巣をほじくったら蟻が出てくるのかな?」くらいの、答えが分かりきった疑問を抱き始めたのです。
絶対ほじくれば蟻は出てくるのに、放置したら絶対ボーボーになるのに、その目で確かめないと気が済まない。
あんなに邪魔だった毛が、今度は生えるのが待ち遠しい。そうして私の育毛(といっても何をしているわけじゃないけど)計画はスタートしたのでした。
■私のワクワク育毛計画
一般的に人間の毛周期は3ヶ月といわれています。
1ヶ月2ヶ月と、日を追うごとに復活していく私のデリケートゾーン。そろそろ抜きたい、処理したい願望をグッと堪え耐えること4ヶ月。
育毛の序盤は薄らハゲ状態だったので「股間が薄らハゲになった!」と嘆いたものですが、ついに完全復活を遂げたのでした。
人間の再生力ってすごい! 生命力をなめちゃいけません。
その証拠に、完全復活時には驚くべき気づきがありました。
「ワックス脱毛前よりも、なんか毛が増えた気がする」
気のせいではなく、確実にそれは量と濃さが増しているのです。でも、サロンいわくワックス脱毛すればするほど毛は抜けやすく細くなるとのこと。
これは突然変異か!? うーんうんと頭を悩ませ、1つの回答が閃きました。
それはもともと1本1本バラバラだった毛周期が、ワックス脱毛により抜けるタイミングと生えるタイミングがリセットされ、一気に生えたため濃く感じる、という仮説。
そのせいか、以前より毛がとっても抜けにくくなっている気がするのも、ここに記しておきましょう。
毛は毛なりに、一生懸命生きているのだ。
私たちは生きていると、なにかと思い通りにならないことにヤキモキするけど、自分の毛ひとつ思い通りに動かせない人間に、どんだけのことが思い通りにできようか。
タフな毛に見合うような、タフな心の持ち主たる生き方がをしなければ。
そして、とりあえず次に気になることは、パンツを履いても服を着ていても、必ず部屋のどこかにはアンダーヘアが落ちていること。あんなに布に覆われた秘部なのに、なぜか外に落ちてしまう毛のフシギについて、研究したいと思うのでした。
【おおしまりえのキレイな悪口 ぜんぶ読む!】
※ vol.1 美人眉と女の友情に共通する“なんとなく”精神
おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト
10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」「ananWEB」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。
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