佐野勇斗が放ったある言葉に、M!LKメンバーが大爆笑「ダサい!」
音楽以外にも多ジャンルで活躍する5人
写真左から吉田仁人、山中柔太朗、佐野勇斗、曽野舜太、塩﨑太智。
【音楽通信】vol. 33
2014年11月に結成され、2015年3月にシングル「コーヒーが飲めません」でデビューしたボーカルダンスユニット、M!LK。「何色にも染まることのできる存在に」という意味が込められたグループ名の通り、メンバーは音楽活動に留まらず、ドラマ、映画、舞台、モデルと幅広く活躍しています。
2018年にリリースされた8thシングル「Over The Storm」でオリコンウィークリーランキング2位、2019年11月にリリースした結成5周年アニバーサリーシングル「ERA」はトータルセールス10万枚を超え、ゴールドディスク作品として認定されました。
2020年2月から、佐野勇斗さん、塩﨑太智さん、曽野舜太さん、山中柔太朗さん、吉田仁人さんの5人編成となったM!LKが、3月11日に3rdアルバム『Juvenilizm(ジュブナイリズム)-青春主義-』をリリースされるということで、メンバー全員にお話をうかがいました。
ーーまずはおひとりずつ、自己紹介からお願いします。
佐野 佐野勇斗、22歳です。特技は書道です。
塩﨑 塩﨑太智、19歳です。趣味はゲームです。
曽野 曽野舜太、17歳です。もうすぐ高校3年生になります。人に笑ってもらえたり、笑顔を見ることが好きです。
山中 山中柔太朗、18歳です。最近、ドライヤーの髪の乾かし方にハマっています(笑)。どうやったら効率良く乾かせるか、研究しています。
吉田 リーダーの吉田仁人、20歳です。特技はダンスと合気道です。蕎麦、アメフト観戦、盆栽が好きなんですが、最近はゴルフも好きです。
5人になっていまはすごくいい現状のM!LK
ーーM!LKさんは2020年1月まで7人編成でしたが、おふたりが卒業されました。2月からは現在の5人編成となりましたが、心境の変化はありますか。
佐野 5人になってより一層、団結力を深めたいと思いますし、「後がない」という気持ちでがんばらなきゃなとは思っていますね。
曽野 “背水の陣”という感じですね!(静まり返るメンバー)
佐野 ……よかった、言わなくて(笑)。
山中 その言葉、このために残しておいたの(笑)?
佐野 そう、(曽野)舜太が言うだろうと思って残しておいた(笑)。
曽野 ありがとう(笑)。もう僕らは、前しか向いていないんです。もし次に誰かが卒業するとなったら、解散するぐらいの気持ちでいるから。それぐらい5人で上を目指す気持ちがかたまっていますし、スタッフさんも含めての強い絆があるんです。
吉田 字面で“背水の陣”と見ると、危機感があるように見えるかもしれませんが、僕らはいつも笑っているというか。どんな状況になっても「いけるっしょ!」という気持ちで前を向ける5人なので、いまはすごくいい現状だと思いますね。
ーー5人編成となって初のニューアルバム『Juvenilizm -青春主義-』を3月11日にリリースされましたね。
吉田 今回は“シネマティックアルバム”というコンセプトアルバムになっていて、1曲目から順番に聴いていくと、ストーリーが進んでいくように工夫されています。
5人になって初めてのアルバムということで、「5人だとどういうものを最初に出すんだろうな?」と思っているM!LKを知っている方も、そして知らない方でも、聴きごたえのあるものになりました。「これが5人のM!LKですよ」と堂々と言える力作になっています。
最新作では5人それぞれが主演のショートフィルムも
ーー“シネマティックアルバム”ということで、メンバーのみなさんがおひとり1曲ずつ、収録楽曲の5曲をそれぞれモチーフにしたショートフィルムも制作され、主演を務めています。佐野さんは、アルバムの14曲目に収録された「君がくれた宝物ならココにある」のショートフィルムでは、新人美容師を演じていましたね。
佐野 この役がけっこう難しかったんです。“佐野勇斗だけど佐野勇斗”じゃないから。普通は役で別の人物の人生を演じていますが、今回は佐野勇斗役。だけど、パラレルワールドといいますか、違う時間軸を生きている佐野勇斗なんです。この5人の関係も、メンバーではなく、幼なじみという設定になっていて。
ショートフィルムの中で、僕は幼なじみのみんなにハサミをもらって、「一流の美容師になりたい」と希望を持つのですが、実際には大変な状況なんです。目指す場所にたどりつけていない自分にモヤモヤするという心情を今回演じてみて、世の中のみなさんのなかにももしかして壁に当たってしまった方がいるとしたら、悩む気持ちに共感することができました。そのあたりは繊細に演じています。
ーー吉田さんは、収録曲の5曲目「晴れのち曇り時々虹」に連動したショートフィルムで主演を務めていますね。
吉田 この曲は、(山中)柔太朗くんとふたりで歌うユニット曲なんです。ストーリーで僕は就活生の役。実際に、就活生のみなさんが経験したことのあるかもしれない、就活があまりうまくいかないという設定です。現実的で、考えさせられる部分が多くて、いろいろな作品を読んで勉強しました。
ストーリーでは、うまくいったら「みんなでビールを飲む」という夢があって、支えてくれる仲間がいるから、就活もがんばれるんだと思いました。そういう点では、支えてくれるメンバーがいる実際の自分自身と重なっている部分もあると感じましたね。
自分だけど自分じゃないという役なので、「もしかすると自分はこういう人生を送ることもあったのかもしれない」と思うと、別の人生を送る“吉田仁人”を演じるのは難しかったけれど楽しかったです。
ーー山中さんは、11曲目の「last moment」ですね。
山中 はい。「last moment」のストーリーのなかで、僕はフリーターで仕事もせず、ヒモというんですかね。年上の彼女の家にずっと住み込んでいるという男性の役で、面白いなと。でも監督さんと役について話し合うと難しい役だと思いましたが、演じていると、だんだんとこの役の気持ちがわかってきました(笑)。
僕とはさすがに正反対だと思いたいんですが(笑)。世の中にいるこういうタイプの男性は、その人にはその人なりの魅力があるんじゃないかなと。年上の彼女が思わず世話したくなるような魅力があると気づいて、演じていて楽しかったです。
ーー曽野さんは、6曲目の「DEAR LIFE」をご担当です。
曽野 はい。このストーリーをひとことで言うと、「運命のマドンナに再会……だが!?」というところです(笑)!
メンバー 爆笑
曽野 学生時代に好きだったマドンナに、デリバリーサービスの配達員をしていたら偶然再会するんですが、だが! しかし! という展開(笑)。そこにはマドンナが付き合っているダメ男もいて、しょんぼりしていたら、(塩﨑)太智くんたちと偶然出会って、運命の歯車が動き出していくというストーリーになっています。
実生活では、運命のマドンナに再会という経験がなく、まるで夢の世界のストーリーなので、演じていて楽しかったですね。あと偶然この撮影現場で、小学校のときに一緒にサッカーをやっていた友達に出会ったんです。しかも僕、東京ではなく、三重県の出身なんですよ。三重県出身の男同士が、東京のスカイツリーの下で偶然出会うという経験をして、そのことに運命を感じました(笑)。
ーー塩﨑さんは、9曲目「Don't think Jump!」ですね。
塩﨑 僕は、友達の前で強がってしまう俳優志望という役柄でした。演じてみて、(曽野)舜ちゃんと一緒の場面も多くて、みんなが学生という設定での場面を撮ったときは、ナチュラルに普段の僕らの感覚で演技ができました。でも、大人になったときの場面を撮るときもついはしゃいでしまって、そこがちょっと難しかったところではありましたね。
完成したアルバムを聴いてやっと安心
ーーアルバムのレコーディングは順調でしたか。
山中 まあ順調でしたね。
曽野 いつもメンバーは別々にレコーディングするんです。
吉田 (佐野さんを見ながら)確か、レコーディングは主演舞台『里見八犬伝』(2019年10月~12月開催)のときだったよね?
佐野 そうだったね。舞台とレコーディングの日程が重なっているときがあったんですが、舞台で声を張っているから喉を壊してしまっていて。歌えなくて、初めてレコーディングの日程をずらしてもらいましたね。僕が歌う曲数は多いので、喉の調子を見ながら、メンバーのなかでは最後に歌録りをしました。
吉田 それぞれがレコーディングをしていて、まとめあげて完成された音源を聴いたときに、「おっ!」って思いましたね。「やっと出来上がったな」という実感がわきました。
山中 7人体制のときに、「5人になる」と決まってからのアルバム制作期間でした。
曽野 長期的な計画だったんです。
吉田 なんだその、ロケットを飛ばすような「長期的な計画」って(笑)。それはつまり、ちょうど今回のアルバムは、M!LKが7人から5人体制に移行するタイミングで、じっくりと時間をかけたという意味での長期的な計画です。だから、完成したアルバムを聴いて、やっと安心できましたね。
個性豊かな5人のエピソード
ーーここで趣向を変えて、メンバーそれぞれの普段の行動を見て思う「さわやか」エピソードを本人以外のメンバーの方から、おひとりずつ教えてください。
曽野 今日カフェに行ったんですが、スコーンを(佐野)勇斗くんが買ってくれて、お礼を言おうとしたら「you're welcome」って言われました(笑)。
吉田 ダサい(笑)!
メンバー 爆笑
曽野 さらっと「you're welcome」なんて言葉が出てくるところが、さわやかだなと思いました!
佐野 文字にされると恥ずかしい(笑)。
曽野 なんていうか、「どういたしまして」をあえて英語で言うさわやかさが、ニュアンスだけでも伝わればいいなと思います(笑)!
吉田 あとのメンバーはさわやかさはない気がするんですが……(笑)。
佐野 僕らには、さわやかさが足りていないのかな(笑)。
吉田 そういえば、さっき車中でアルバムの曲をみんなで大合唱してきたんです。勇斗もめいっぱい歌っていましたし、これは“さわやか”じゃないでしょうか。
曽野 (吉田)仁人くんは、スタジオに入るときに「先にどうぞ」って譲ってくれましたね。
山中 そう、そういうところだね、さわやか!
曽野 あと仁人くんは、メイクをするときも順番があったんですが、先に譲ってくれました。
佐野 それはゆっくりしたかったのかも(笑)。
吉田 話を聞いていて思いました、こうやって人のいいところを見つけられる舜太は、さわやかですね。
佐野 太智は、アルバムの2曲目「Winding Road」のミュージックビデオで一生懸命自転車をこいでいて、その姿はさわやかです!
塩﨑 ぜひ見てほしいですね(笑)。
曽野 太ちゃん、この前ハワイに行って帰ってきてから、「ハワイの男性は常にレディファースト」だと教えてくれました。それ以来、僕も太ちゃんを見習って、レディファーストをまねしています(笑)。
吉田 意外とあんまり見せないけど、柔太朗は笑顔がさわやかですよ。
山中 そういえば、以前撮影していたときに、作り笑顔じゃなくて、自然といい感じの笑顔ができたこともありましたね。
ーーさわやかエピソード、ありがとうございます。ところでみなさん、好きな女性のタイプも教えていただけますか。
塩﨑 これは盛り上がっちゃうな(笑)。
曽野 時間が足りないかもしれない(笑)。
佐野 好きなのは、笑顔ですね。でも、なんでも笑ってほしいわけじゃないんですよ。流す感じの「ははっ」という笑い方ではなく、ちゃんと僕の話を聞いて、自然と笑顔を見せてくれる人はうれしいですね。
あとは家族や同性を大事にする人ですね。女の子同士でいるときに、まわりの女の子にも気をつかえる、優しいタイプの女性は、本当にいい子だと思います。
吉田 僕は、自分のままでいられる人が一番です。嬉しいときは嬉しい、悲しいときは悲しいと、素直に表現できる人が一番心が強いと思っているので、そういうありのままでいられる人が魅力的だと思います。あとは、笑ってくれる人がいいですね。
山中 うん、ささいなことでも笑い合える人がいいですよね。僕は、おしゃれな人が好きです。僕と価値観が合うようなセンスの人がいいですね。
佐野 じゃあ、外見も内面もめちゃくちゃタイプだけど、ファッションがイマイチの女性だと、どうなるの?
山中 それは……コーディネートを考えたりしたいですね(笑)。でも基本的には、おしゃれな人、服の価値観が合う人だと、うれしいですね。
曽野 僕はですね、一緒に笑ってくれる人。相手が「ありがとう」って言ったときに、歯が見えるくらいのニコッとした笑顔がいいですね。
塩﨑 確かに、まず笑ってくれるのは、僕も大前提ですね。そしてたとえばお金を払ったときに、ちゃんと感謝をする人。「あ、払ってくれるのね〜」と流すんじゃなくて、毎回「ありがとう」を言える人、気遣いができる人、料理ができる人がいいです。外見でいうと、清楚な雰囲気が好きですね。
これからもどんどんM!LKを広げていきたい
ーー最後に、今後のM!LKさんとしての目標を教えてください。
佐野 ヒット曲を出したいですね。楽曲からもM!LKのことを知ってもらいたいので、代表曲がほしいですし、冠番組も持ちたいですね。
吉田 メンバーで夢を語り合うことがよくあるんですが、僕としてはずっと、「この5人で一生M!LKをやっていたい」と思っています。それぐらい大事なメンバーだし、日本中の人がM!LKを聴いてほしいですし、僕たちのことを知ってもらいたい。
目標は、M!LKでドームツアーをすること、紅白歌合戦の司会をすること。日本中の人にM!LKを知ってもらえたら、目標にしていることもできるようになるのではと思っています。
大きな夢を掲げて、一歩ずつ地道に進んでいきながら、まずはこのアルバムをみなさんに聴いていただきたいですね。そして2020年、2021年と、どんどんM!LKを広げていきたいと思っています。
取材後記
佐野さん、塩﨑さん、曽野さん、山中さん、吉田さんらメンバーそれぞれが多岐にわたってご活躍されている、M!LK。取材の合間にも楽し気に過ごす姿を見せてくださって、5人の仲の良さやチームワークの良さを強く感じました。それぞれが織り成すカラーをまとい、これからも全国の女性のハートをキュンキュンさせてくれるはず。まずはニューアルバムをチェックしてみてくださいね。
M!LK PROFILE
2014年11月結成。佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人からなる5人組ボーカルダンスユニット。スターダストプロモーション所属。“今この瞬間の感情”を収めた楽曲や、エモーショナルで強いメッセージ性が話題を呼び、注目を集めている。
グループ名には「何色にも染まることのできる存在に」という意味が込められており、メンバーは音楽活動に留まらず、ドラマ、映画、舞台、モデルと幅広く活躍している。
2015年3月「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。8枚目のシングル「Over The Storm」で自身最高のオリコンウィークリーランキング2位、2019年にリリースした結成5周年アニバーサリーシングル「ERA」はトータルセールス10万枚を超え、ゴールドディスク作品として認定された。
2020年3月11日に3rdアルバム『Juvenilizm-青春主義-』をリリース。
Information
New Release
『Juvenilizm-青春主義-』
01. Theme of Juvenilizm-青春主義-
02. Winding Road
03. かすかに、君だった。
04. Searchlight-僕らが僕らになる方法-
05. 晴れのち曇り時々虹
06. DEAR LIFE
07. Ordinary-最高の退屈-
08. We’re Here!!!
09. Don’t think, Jump!
10. Lost and found-am 0:00-
11. last moment
12. 嫌い
13. ERA
14. 君がくれた宝物ならココにある
(通常盤)
2020年3月11日発売
ZXRC-2061(CD)
¥2,750(税込)
(Limited盤)
ZXRC-2059(CD+Blu-ray)
*Juvenilizm-青春主義-Special Short Film+40Pフォトブック+身蓋箱
¥4,950(税込)
(初回限定盤)
ZXRC-2060(CD)
*40Pフォトブック+三方背仕様
¥4,070(税込)
※封入特典:Limited盤、初回限定盤、通常盤(初回生産分)共通
全18種類(メンバーソロ各3絵柄メンバー全員3絵柄)のトレカから1枚ランダム封入
M!LK オフィシャルサイト
https://sd-milk.com/