「シェア活を取り入れよう」お金の教科書Vol.18 #節約

2023.4.14
毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか? 「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず! “お金初心者”3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは「シェア活を取り入れよう」です。

シェア活を取り入れよう

和田由貴さん 節約アドバイザー。消費生活や家電製品、食生活など、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに、快適と節約を両立したスマートな節約術を提唱する。

地道奈子(じみち・なこ/28歳・派遣社員) 既婚・子なしのDINKS。つみたてNISAは2年前にスタート。貯まったポイントを使った投資など、自分ができる範囲で楽しむのが得意。

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使いこなしたいシェア活、どんなものがある?

奈子:値上げラッシュが止まらないですね…。生活コストがどんどん上がっている気がします。

和田:奈子さんは物価高対策、何かやっていますか?

奈子:節約せねばと思ってはいますが、イマイチで…(恥)。

和田:シェアサービスを活用すれば、お金だけでなくいろいろなものを節約できますよ!

奈子:シェア活! いつの間にか当たり前になりましたよね。

和田:たとえば洋服。トレンドの服を何着か借りることができるサービスが主流ですが、上手に使えばスペースと被服費の節約に。

奈子:ワンシーズンしか着ないようなトレンドアイテムをレンタルできるのは助かります!

和田:家電や家具のシェアもおすすめ。購入前にライフスタイルに合っているかお試ししたり、大掃除でしか使わないお掃除家電などをレンタルできます。

奈子:使いこなせないまま眠っている家電、我が家にもあります…。たしかに事前にお試しできていれば、失敗せずにすんだかも!

和田:あとは、移動手段のシェアリングも便利ですよ。

奈子:シェアサイクルはたまに利用しています!

和田:自転車は盗難のリスクもあるので、そういった観点でもシェアだとコスパがいいですよね。カーシェアも数十分からレンタルでき、ガソリンを補充する必要もないので手間や時間の節約に。また、駐車場代や車検代など維持費がかからないのもメリットです。

奈子:たしかに、手間や時間を省けるのも節約のひとつですね!

和田:最近注目なのが、スペースのシェア。ホームパーティや外出先にいるときの急なリモート会議など、時間で場所を貸してくれるサービスが増えています。

奈子:子どもがいる友人たちと集まるときに便利そう!

シェア活が変える暮らしと利用上の注意点は?

奈子:こうやってみると、シェア活っていろいろありますね。

和田:かつては購入して所有することが当たり前でしたが、それには維持費などのお金や保管するためのスペースなど、そのためのコストがつきものでした。シェアサービスが充実したことで、いろいろなものを節約できるようになったのはうれしいですよね。

奈子:たしかに!

和田:ただ、サブスク系のシェア活は定期的に見直しを。使わないのに払い続けて余計な出費にならないよう注意してください。

奈子:ですね。気をつけます!

代表的なシェア活をチェック!

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【洋服、バッグ】ファッションアイテムを定額レンタルできる。

リクエストに合わせた服が届き、一定期間借りられる。好みに合わなければ交換でき、気に入ったものを買い取りすることも。収納スペースの節約にも◎。「エアークローゼット」「エディストクローゼット」などが代表的。

【家具、家電】購入検討中のものをお試ししたいときにも便利!

使用頻度が限られている季節家電、短期間しか使用しない家具などをレンタルできる。事前に試すことで、本当に必要かを見極めることができるうえ、保管スペースの節約にもなる。「クラス」「サブスクライフ」ほか多数。

【クルマ、自転車】移動手段の選択肢を広げる乗り物シェアリング。

街中に置かれたクルマや自転車を共同利用できるサービス。数十分から利用でき、維持費だけでなくメンテナンスの手間などもかからないため効率的。クルマなら「タイムズカー」、自転車なら「ドコモ・バイクシェア」が大手。

【スペース】用途や目的に合わせたスペースをシェア。

大人数で集まれるパーティルームからリモートワークやオンライン会議に使えるオフィス仕様の個室まで、場所や用途、部屋タイプなどに応じてレンタルできる。「インスタベース」「スペースマーケット」などが。

★次回は、2346号(2023年4月26日発売)掲載予定です!

※『anan』2023年4月19日号より。イラスト・小迎裕美子 取材、文・宮尾仁美

(by anan編集部)