押すだけで体フニャ~、ぐっすり眠れる…もふねこ教授の肉球ツボ講座!
【もふねこ教授の肉球ツボ講座】vol. 1
睡眠のツボ
ふぅ~暑い……。でも、やわらかソファでつい居眠りをしてしまいました(背中のびのびーっ)。えっ、ベロ出して寝てた? 失礼、今日からこの授業を担当するもふねこ教授です、よろしくニャッ!
さっそくですが、ぐっすり眠れない? そうですかー……寝つけない、熟眠感がない、何度も目が覚める……いろいろありますよね。深刻な不眠の場合はちゃんと医療機関にかかってくださいね。あ、でも自分でやれることも試してみたい? そうですよね、じゃあ、ツボ押し、やってみましょうか。
太衝のツボで末梢の血流を改善
心地よい眠りを誘うポイントのひとつは手足を温かくすること。寝る前に手足から放熱して深部体温を下げるんです。蒸し暑いこの時期、就寝モードで弱く冷房をつけていても、冷え性の人は手足が冷たーくなりますよね。そんなときは、まず太衝(たいしょう)のツボを押さえて足の血流を改善させましょう!
太衝のツボは足の甲にあります。足の親指と人差し指の間にある谷間というか溝(?)を指でたどっていくと、骨にぶつかって溝がなくなります。その、なくなる手前が太衝のツボ。
たとえば右の太衝は、左手の親指を足の裏に、人差し指を太衝のツボに当てて、つまむようにしてギューッと人差し指の先がめり込むように圧迫してみましょう。ズーンと鈍い痛みを感じたらアタリ! 10秒間ギューッと押さえて離し、次は反対側の足の太衝を圧迫……これを数回くり返します。ここを押すには親指だと太すぎるので、人差し指の先をツボの奥深く、独特の鈍痛を感じるまで押し込みます。この刺激が自律神経を介して血管を拡張させます。なんだか足がポカポカしてきませんか?!
肝兪のツボで身体の緊張を緩和
もうひとつのポイントは、背中の筋肉をゆるめることによってココロとカラダの緊張をほぐすこと。背中がカチカチに硬くなっていたり、神経が高ぶっていたら、質の良い睡眠はとれませんからね。背中の肝兪(かんゆ)のツボを押さえてみましょう!
肝兪のツボは背中の脊柱起立筋という盛り上がった筋肉のところにあって、肩甲骨の一番下よりもさらに5センチくらい下。就寝時にベッドの上で仰向けになって、手をグーにして背中とベッドの間に入れると、肝兪のツボがこぶしで圧迫されるでしょ? こぶしの握り具合で圧迫の強さが調節できますよね。
こうして、太衝で足がポカポカ温かくなって、肝兪で身体と心の緊張がゆるめば、きっと心地よい眠りに誘われるはず。ツボ押しに集中することで雑念も振り払っちゃうのが、実は重要なポイントかも。
まぁわたしはふかふかのクッションがあればどこでも丸くなって寝ますけどね。それでも寝つきが悪い時は、ケイタイで日本語以外の楽曲を小さくかけて聴いてるうちに、いつの間にか眠ってますね。日本語はダメ、歌詞に引き込まれて頭が冴えちゃうから。
あっ、そろそろ裏の駐車場で集会……じゃなかった教授会が始まるので、今日の授業はこれでおしまい。じゃぁまたニャーーーッ!
もふねこ教授 プロフィール
某大学で東洋医学を担当しているリアル教授。実はキャリアも知名度も抜群。
犬養ヒロ プロフィール
漫画家・イラストレーター。犬猫鳥魚と暮らす動物好き。
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