膣からチョロチョロ漏れて…彼がドン引きした「27歳女性のアソコ」

文・三松真由美 — 2023.3.23
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、自他共に認めるナイスバディの27歳女性。旅行先の露天風呂に彼と入り、いいムードになるが…。三松先生が、残念なアソコと簡単にできる膣トレを教えてくれます!

千世(27)カンペキ爆美女って言われるのに、腟圧レスでまさかの水漏れ。彼氏ドン引き。

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【レスなひとびと】vol. 197


千世は自分のことが好きだ。171センチのすらっとした長身に、Fカップの胸、鼻筋通ったモデル顔。「爆美女やん」と言われることもしばしば。製薬会社の総合職でキャリアもバッチリ。

リモートワーク中心で全く運動もせず、このプロポーションをキープできてるのは奇跡だと思う。両親に感謝。最近はちょっと便秘ぎみではあるけど…。

週末は、千世の誕生日。彼氏の佑輔と、大阪から車で3時間かけて、伊勢にあるアマネムへ。海外旅行に長らく行ってないので、貯めた資金で国内贅沢しようということに。まったりSexyにバースデーを楽しむのだ。

英虞湾を一望できる広い客室に着いて、おおはしゃぎ。

「うわ〜絶景やん!」

「やな。ちょっとテラスで休憩しよか」

「そやね。夜は松坂牛と伊勢海老のフルコースだよ、むっちゃ楽しみやー」

季節の食材をふんだんに使った夕食のコース料理は、もう一周できちゃうくらいおいしかった。部屋に戻ってから佑輔とお部屋の露天風呂へ。食後だから、ちょっとおなかがぽんぽこりんなのが気になるけど。朝、座薬で出したからそのぶんは凹んでるはず。

それでも、佑輔はこう言った。

「千世ってまじでスタイルええなあ」

「佑輔もしっかりボディ鍛えてて、えらいやん。かっこええわ」

お互い全裸のカラダを褒め合ううちに、いい雰囲気に。

「千世、こっち来いや」

佑輔が湯船のなかで両腕を広げる。千世は、佑輔のほうに擦り寄り厚い胸板に寄りかかる。佑輔の手が、千世のおっぱいに伸びる。

「んっ」

とろとろとしたお湯と、やさしい彼の手つきが気持ちよくって、思わず声が出てしまう。でも。

佑輔の手が太もものほうに伸びたとたん、佑輔に預けていたカラダがこわばって、反射的に手を払いのけてしまう。

最近、アソコが気持ちよくならないからだ。気持ちよくならないのに、ずっと触られていると、擦れる感じで痛いし、気持ちいいフリをしているのも虚しくなってくる。

恋仲はうまくいってるように思うけど、実はだんだんエッチが気持ちよくなくなってきている。
正直なところ「したくない」っていうのが本音。

払いのけてしまった気まずさをごまかす。

「あっ、ごめんやで、ちょっとのぼせてきてん。いったん上がるわあ」

そういって、湯船からガバッと出たとたん。なんとチツから水がチョロチョロ……と。座っている佑輔の目線ドンピシャライン。佑輔は不思議そう。

思いっきり見られてしまって、真っ青。家でもお風呂上がりにカラダ拭いてたらチョロロと脱衣場を濡らしてしまうことがしばしばある。これって一体なに?


【三松さんからのコメント】

千世さん、チツがゆるんで、お湯が入ってきてしまっていたのですよ。原因として考えられるのは、骨盤底筋の衰えです。

骨盤底筋は、骨盤の下から膀胱や子宮、直腸を支えているゆりかご状の筋肉。自転車に乗るときちょうどサドルに当たる部分です。骨盤底筋が衰えたり、ダメージを受けたりすると、チツ自体がゆるんでくるのです。

いくら見た目のスタイルがよかったとしても、全く運動をしていないのはダメ! 見えない部分の筋肉は日々老化しています。

将来の健康のためにも、カラダとチツを動かしましょう。骨盤底筋と言っても、皆さんピンと来ないので、私は「チツとお尻の穴を意識して締めるライフスタイルにせよ」とアドバイスしています。

チツの緩みのもうひとつの原因として推測されるのは便秘。トイレでいきむ機会が多くなると、骨盤底筋がじんわりダメージを受ける。運動だけではなく、食生活を整えること。野菜多めにしたり、乳酸菌を摂取するなど学習してみてください。

そして、骨盤底筋が衰えてくると、エロチック感度も低くなってしまいます。最近、エッチが気持ちよくなくなっちゃったのは、もしかしたら骨盤底筋の筋力低下が邪魔してるかもです。

あ! 彼だって
「ありゃ? 前はもっとキツくてすぐイケたのになあ」と胸の中で思ってるかも。知らんけど。

インサートの最中に「もっと締めて」と言うメンズいますよね。女性は傷つくので、メンズにはこの言葉を使わぬようレクチャーしてます。思いやり…。

さて、家にいながらできる手軽な腟トレはたくさんあります。

どうやって腟トレしていいかわからないということなら、腟、ウエスト、ヒップ3点特化引き締めダンスの「FemDan®」(フェムダン)にも挑戦してみて。骨盤底筋を引き締める呼吸法プラス、骨盤周りを動かしながら踊るダンスで気分もアゲアゲになります。
自分の腟がゆるいのかどうかのかわからない場合は、産婦人科クリニックで腟圧測定を受けるとよいでしょう。

20代でも「膣圧測定不可」と結果が出てくるかたもいるんです。フェムダンではナースさんが腟圧測定をしていますが、「腟締めてください」「締め方がわかりません」の会話を何度も聞いています。チツを意識する生活にシフトすると、明らかにエッチに自信が出てきます。

「私の腟、イケてない?! とちょっとでも感じたら骨盤底筋を鍛え直せ。お湯漏れ、尿漏れエトセトラ。彼とのエッチに支障をきたす前に腟メンテナンスを」


FemDan®
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FemDan® Instagram
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三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。


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原作:三松真由美 漫画:カナメキヌコ
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©Oleg Breslavtsev/Gettyimages