立ちバックでズンズン突かれて…エッチの相性最高だけど注意すべき「ハイスペック男性の特徴」

文・三松真由美 — 2023.2.16
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、マッチングアプリで知り合ったハイスペック男性とカラダの相性から確かめるべく交際前にエッチした28歳女性。相性は最高だったが…。三松先生が絶対に聞き逃してはいけない「男性の発言」を教えてくれます!

麗(28)完璧な彼氏にプロポーズされた! と思いきやベッドの上でまさかの配慮レス発言が降ってくる

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【レスなひとびと】vol. 193


「んッ」

赤坂のとあるホテルの高層階。目の前の大きなダイレクトウインドウからは、ライトアップされた庭園が見える。そして麗の裸のおしりの向こうには、和馬のカタくなったモノがある。

乳首をクリーっとされて、声をあげる麗。そして、和馬が入ってくる。

「んあっ…すごい…」

手と足が大きめだから、ここも大きいかとは思っていたけれど。想像以上の大きさに、麗は驚く。

「どう、麗さん。苦しくない?」

「気持ちい…」

立ちバックの体位と和馬の角度が、麗のいいところにベストマッチ。これは、カラダの相性ばっちりだ。汗だくになりながら唇を吸い合い、フィニッシュ。ドタンとベッドに倒れ込んだ。

麗と和馬は、先月マッチングアプリで知り合った。「交際前にエッチの相性を確かめたい」という麗の希望で、今日はホテルで相性確認テスト。

相性を確かめるだけなのに、ハイクラスなホテルを予約してくれる和馬。親戚の会社を継いで、ワインの輸入業をやっている彼は、おしゃれで、自由に使えるお金がそこそこあるらしい。麗の7つ上の35歳。まだ結婚していないのが不思議なくらい、落ち着いていて、かっこよかった。

マッチングアプリでまさかこんな人に会えるなんて。しかも、エッチの相性までいい。これは、結婚を前提にお付き合いするしかないよね。

麗には夢がある。それは、20代のうちにウェディングドレスを着ること。だから、もう絶対、今年中にいい人を見つけるぞと鼻息荒く活動中なのだ。

「ねえ。麗さんのボディ…アソコもムッチャ気持ちいいんだけど。今までで一番かも」

「わたしも」

「麗のこともう離したくない。結婚を前提に、付き合ってほしい」

麗 心の声  “うぉーーー!やった”

「もちろん、喜んで」

はにかみながら伝える麗を「よかった」と満面の笑みで抱き締めてくる彼。年上で落ち着いているのに、時々見せる無邪気さがかわいい。

何かのドッキリかと思うくらいトントン拍子。でも、次に続いた言葉が、麗の心を曇らせる。

「そろそろ俺も結婚したいなと思ってたんだよね。言い寄ってくる子はたくさんいるけど、いい母親になれるのか? みたいな頭悪そうな子が多くてさ。賢くて、カラダがエッチっぽい子をさがしてたんだ。将来、子どもは留学させたいし、子どもと海外でゴルフとかしたいし。麗みたいな理想の子と会えて俺はラッキーだよ」

…!?

麗は今のところ、子どもは産みたくない。姉が難産で苦しんだの知ってるし、産むのが怖い。心身ともに自分ファーストでいたいと思っている。和馬とは子どもを持つ・持たないの希望が合わないこと以外は完璧なだけに、伝えるべきか迷ってしまう。
いや、てか、私を子ども産むため要員と思ってないか?

「そ、そうだね、わたしもラッキーだよ」

そう返したけれど…。お付き合いの前にこの問題、解決すべきか。


【三松さんからのコメント】

和馬さんは本当に、子どもの希望以外は「完璧」なのでしょうか。たった一晩で、こんな考え方してるひとと結婚してダイジョブか? と心配になるほど、マイナス要素が見え隠れしてますぜ。

子どもを持つという希望が合わないことは、結婚の大きな壁となるでしょう。

気になるのは自分の子の母になってくれる女性を探しているという発言。そして「子どもと〜〜したい」と平気で言っちゃう無神経さ。

子どもがいる人生はあたりまえのものではないということがわからないのか。今の時代に。
子どもはひとりで作れるものではないですよね。

交際スタートが決まって、舞い上がっているのかもしれませんが。産む本人である麗さんの希望をまったく聞かないまま、話を進めてしまっているあたり、配慮が欠けているではないかと。

いったん、交際は保留にして、様子を見てみたらどうかと。

20代のうちに絶対ウェディングドレスを着たいのであれば彼には、今のうちに希望と理由を伝えるべきです。

結婚目前になって、子どもの話で破局になる可能性が大きい。

いったん「子どもはつくらない」と決めたあとで「やっぱり俺、子ども欲しいわ」と言い出すこともあるのよ。友人が子どもと楽しく遊ぶ姿見たり、遊園地でかわいい子みたりしたらね。男性の心はうらはらです。

「配慮レスな発言を聞き逃すな。舞い上がってるときには彼の全部を受け入れたくなるもんだが、要注意せよ」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。


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©Witthaya Prasongsin/Gettyimages