男がメロメロになるセックス…肉体関係から始まっても本命になれる「女性のテク」

文・三松真由美 — 2022.12.15
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、ワンナイトエッチ後は、いつも相手と気まずくなって「ヤリ捨てられた」と感じてしまう25歳女性。三松先生のアドバイスは…?

里奈(25)主体性レスなエッチでヤリ捨てられ感満載。サムい恋愛体質になる

セックス エッチ やり捨て 告白

【レスなひとびと】vol. 186


エッチをしたあと、気まずくなってポッキリで終わるひとと、益々仲よくなって告られるひとがいる。前者は里奈。後者は朱莉。

里奈は、とにかく自己肯定感が低い。「大切にされてない」と感じたとたん、胸がザワザワ。自分が無価値に思えて苦しくなる。例えば、週末の忘年会ではこうだった。

久しぶりに大学時代のサークルの先輩後輩いっぱい参加の忘年会。当時、面倒をみてあげていた後輩の男子が、大人っぽくなっていてかっこよかった。

「ねえ、里奈さん、このあと抜け出さない?」

こっそり耳打ちされて、なんとホテルへ。まあ、ワンナイトの思い出はいくつあっても楽しいからいいか。こんな感じでつい“なんとなくエッチ”。

「里奈、かわいい下着つけてるじゃん。今日、俺とエッチするかもって思ってた?」

急に呼び捨て&タメ口で言われてキュン。不意打ちの展開が好き。押し倒されてそのままエッチした。イイところを突かれて悶えながら言う。

「やだ…わたしのほうが、先輩なのに…」

「先輩なのに、なんだよ。後輩にこんなに気持ちよくされて、恥ずかしいのかよ」

S会話にめちゃくちゃジンとしながらも、ふと我に返る。私、彼女じゃないよね? ワンナイトでもいいって思ったけど、コレって好きになっちゃう流れだよ。

一度わいた疑念はふくらみ、エッチの途中からは不安のほうが大きくなっていた。このままやり捨てだと、悲しくなるよう…。やるだけの女って言われるよう。最中に自己肯定感ダダ下がり。

里奈が焦っているあいだに、彼はドッカーン発射。

いきなりシャワー浴びて、サッサと服を着る。

「俺、明日の会議の資料作らなきゃなんだよね。タクシーで帰るわ。里奈さんはゆっくりしていって」

とドアの向こうに消えていった。

ああ、本当にやり捨てだ。私って馬鹿。メソメソメソ。

朱莉は逆に、エッチした人と間違いなく仲良くなってしまう。結構な割合で告白される。先行エッチで勝ちを取るタイプ。

朱莉に特別なテクニックがあるわけではない。ただひとつの違いは、朱莉が能動的にエッチをしているということ。

朱莉は「そんな流れになったから」という理由でナシ崩しのエッチは絶対しない。自分がやってよしとジャッジした人としかしないのだ。セックスの主役は自分。

先週マッチングアプリで会った人が好みの顔。指も長くて器用そう。「この人はどんなエッチをするんだろう? テクニックありそうだ」と興味津々。飲みのあと、朱莉から誘ってホテルに行った。

まずはオノレから「どんなところが気持ちいいの? どうしてほしい?」と聞いて一生懸命相手を気持ちよくする。よくしてもらったら全力でそれを言葉に出す。

ピロートークでもくっついて「とっても気持ちよかった。元カノに教わったの?」と過去の恋愛歴史を探りつつ、いちゃいちゃ。ベッドでしか話せないような、ふたりだけの秘密の話を展開する。結果的に相手の胸のうちにスルっと入り込んでしまう。

カラダの相性が悪かったらそこでカット。

「やり捨てられた」とは思わず、こっちが「味見してみた」という思考。女友達からはよく「やり捨てされた」って聞くけれど、エッチするって自分で決めたなら、それってただの責任転嫁じゃない? 知らんけど。

真反対の里奈と朱莉。あなたはどちらに近い?


【三松さんからのコメント】

実は、男性からもこういう話はよく聞きます。「仲よくなれるといいな」と思ってエッチをしたところ、ただ気まずくなって終わってしまったというケース。一体、なぜ?

鍵になるのは「女性側がどこに焦点を当てているか」。

エッチ後の告白に焦点を当てているのか、エッチ自体に焦点を当てているかがポイントです。

里奈さんのように、関係性をはっきりさせたいと思っていればいるほどエッチ後のことが気になります。その結果、エッチはどこか上の空。結果として、仲よくなりきれずにくすぶってしまう。そのうえ「私、ダメな女」思考で肯定感マイナスに振れる。

ならば、告白して同意を得てからセックスしろや!

もし関係性にこだわるタイプなら、その場の流れでエッチするのは絶対断って。欲しいのはエッチじゃなくて名前のついた関係性ってことをわかっておいてね。彼女とか恋人とか妻とか。

なんとなくパンツ脱いでしまうから「やり捨てされた」になるのです。セフレ道に進む間違った可能性も秘めている。エッチを仲よくなるチャンスあるいはツールと捉えて、積極的に楽しめるならやってよし。(やりすぎはいけません。ただのビッチです。節度を考えてね)

「主体性レスのセックスはヤリ損。あなたのカラダと心を大切にして肯定感高まるセックスワールドに旅立とう。どうせするならヤリ得セックス」


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三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。


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