30代以降の女性もぐしょぐしょに…セックスで「アソコが濡れまくるテク」

文・三松真由美 — 2022.12.8
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、最近セックスの挿入時に摩擦で膣が痛くなる31歳女性。三松先生のアドバイスは…?

祐衣香(31歳)エッチにもアップデートが必要だ。潤いレスでエッチ無理〜のボディになるぞ

セックス エッチ

【レスなひとびと】vol. 185


学生時代は、彼氏と1日中家にこもってエッチして、夜になってからラーメン食べにいくのが好きだった。「三度の飯より」とまではいわないけれど、エッチはかなり好きなほうだった。

お金はかからないし、気持ちいい。彼氏との仲はどんどん深まる。ベッドで暴れてカロリーも使うのか、ラーメン食べても太らない。祐衣香は かつて1日、何回でもエッチできた。

…でも。

「祐衣香ちゃん、痛くない?」

同棲中の彼氏、怜との週末エッチ中。ズイっと押し込もうとした怜が、祐衣香の顔色を伺うように聞いてくる。

痛いって答えないほうがいいに決まってる。しらけて彼が入れるのやめちゃうから。でも、しかめた顔でバレてる。なぜか最近、入れるときにひどく痛むのだ。

「い、痛いよ」

素直に答えると、怜はシュンとした顔でエッチ中断。ビンビンだったペニ君もシュン。怜はやさしいから、痛がってるのにそのまま続けることはしない。

怜が尋ねる。

「なんで最近、痛くなっちゃったんだろ」

思い当たることはいくつかある。最近、急におりものの量が減った。濡れにくくなった。だから、すべりが悪くて摩擦の痛みがあるんだと思う。

「なんでだろ、うーん。ローション使うとできるのかな」

「でも俺、そんなの使ったことないよ」

「そうだよね。するってなったときに、わざわざ出してココに塗るの興醒めだよね。ごめん」

「いやいや、興醒めとかはないよ。でもさ、今まで祐衣香ちゃんとのエッチが好きだったから、やりかた変えるの抵抗あって」

「うん…」

ローションの話は、ここで終わり。

この数か月祐衣香の腟の状態は変わっていない。ドライフェムだ。

今夜もエッチするタイミングで、また痛くて顔をしかめてしまった。毎度ビビる怜。ああ、ごめん。

「祐衣香ちゃん、痛いのなおらないね」

「うん」

「俺への気持ちが減っちゃったんかな。俺じゃ興奮しなくなったとか?」

怜が暗い声になる

「ち、ちがうよ。ずっと好きだよ」

否定するものの、ローションを使おうとしない怜に、ちょっと不満を抱く祐衣香。ほんとに祐衣香のことが大事で、エッチをし続けたいと思っているのなら。ローションを買って試してくれたっていいじゃないか。

問題を解決しようとせず、自分への好意を気にするとんちんかんな怜に、なんとなく腹が立ってくる。気まずい空気のまま、一緒に毛布にくるまって寝た。

(大好きな怜となら、一緒にいられるだけで幸せだけど。このままエッチなしの生活になっちゃうなんて、どうすればいい?)

祐衣香の枕が涙で濡れた。


【三松さんからのコメント】

年齢や環境が変わると、カラダも変わっていきます。特に女性はホルモンの影響を受けやすい性ですからね。
1か月の間にも生理やPMSに左右されます。お腹がジクジク痛くなったり、ブルー気分になったり、職場でイライラしたり、あるでしょ。気持ちだけでなく、子宮も腟も状態は七変化してるってこってす。

いくつになってもセックス現役でいたいのならば、柔軟に向き合い方を変えていきましょう。日々のフェムケアも早く開始すればするほどいい。

怜さんに先導してほしい気持ちはわかりますが。セックスの自立を薦める私としては、

「自分が快適なセックス環境とカラダは自分で作ろう」です。

メンズの話を聞いていると、男性は女性にくらべて、変化を嫌う傾向にあります。エッチスタイル現状維持したいってやつです。だから、最初は祐衣香さん主導でもいいのです。

「ローション買ったから使ってみよう」と切り出して。
でもでも、使っても引きつり感が残る、快感が少ないとなるとセックス黄色信号。日々のメンテナンスが足りない証拠。専用オイルでマッサージするなどフェムケアデビューしてください。

痛みがあるからエッチしないのがあたり前になってしまうと、セックスレスカップル誕生です。二人ともエッチする気持ちを忘れ去るか、あきらめてセクシャルデザイア(セクデザ)を封印することになります。

そして永遠に痛みを伴う腟(挿入時にね)になってしまいます。

怜さんは、自分への好意を気にしていましたね。興奮していたとしても、ストレスなどでホルモンバランスが乱れると、腟潤滑液の分泌が減ってしまうのです。

いずれ、アラフォー過ぎると怜さんのほうも勃起しにくくなり、フィニッシュしなくなったりする事態も出てきます。そういうときも一緒に解決して、末永くエッチを楽しみ続けられる関係でいたいものです。

もちろん痛いと感じたときは、病気が隠れていないかいち早く病院で診てもらうのは必須。その上での腟メンテナンスです。

「いつまでもあると思うな腟のうるおい。潤いレスにならぬうようフェムゾーンはお顔と同等の時間をかけてお手入れを。フェムケアはフェムテック時代の新様式だ」


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三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。ほか各人気コミック作家としても活躍中。


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©Tom Merton/Gettyimages