エッチがめちゃ気持ちいい…! 32歳女性が開発できた「性欲スイッチ」

文・三松真由美 — 2022.6.16
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、仕事が忙しく性欲ゼロの32歳既婚女性。あることがきっかけでをたまらなくエッチしたくなり…。三松先生が性欲をパワーアップさせる簡単な秘訣を教えてくれます!

みくる(32歳)夫がアソコを固くしてるとちょっと離れたくなっちゃう。だって、性欲レスだから

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【レスなひとびと】vol. 163


出版社に勤めるみくるは、仕事が忙しい。毎日帰りは23時過ぎ。帰宅しても「次はどんな小説を誰に頼もうか」と仕事のことで頭がいっぱいだ。帰宅即シャワーを浴びて、歯を磨いたら、トレンドチェックのため、寝るまで情報収集タイム。今週は、動画配信サービスで韓流ドラマを鑑賞している。

だから、夫の健志が抱きついてくると、少し邪険にしてしまう。おっぱいや太ももに健志の足を挟んで、寝かしつけられる日はいいが、おっぱいやアソコをまさぐってくる日には、少しウンザリ。

仕事が忙しいからだけじゃない。
みくるには、性欲が「ない」のだ。

「ねえ、健志。ちょっと今日は疲れてて。週末だったらいいからさ」

と言いくるめるも、実際に週末になると、憂うつ。性欲がない時のエッチって、理性的になりすぎて、どうしても客観視しちゃう自分がいる。足を開いてあえいでいる自分を、ちょっと滑稽に思うもうひとりのわたし、みたいな。

週末。

「ねえ、みくる。気持ちいい?」

「ん…。気持ちいいよ」

乗り切れない心のまま、口ではそう答える。健志をがっかりさせないために。

そう、健志には嫌われたくないのだ。できたら、一緒にエッチを楽しめる女になりたい。いつまでも健志には好かれていたい。ラブラブ夫婦が理想なのだけれど、タイミングが合わず、どちらかが我慢する日々が続いている。

そんなある日。無性にエッチな気分になる日があった。こういう日が、たまーにある。

なんでだ? 思い当たることがあった。

エッチがしたい日は、仕事で官能シーンがある原稿をチェックした日なのだ!

知らず知らずのうちに刺激されている自分が恥ずかしい。んが、エッチがしたい! と思っていることがなんだかうれしい。

早くしたい、さわってほしい、ズドンと入ってきてほしい。そんな気持ちを抑えこみつつ、帰宅。すぐに後ろから、健志に抱きつく。Tシャツに手をすべり込ませて、「ねえ」と少し物欲しげな声で。

ああ、わたしって、こんなにエロい女になれるんだ。

その日はすごかった。ちょっと触られるだけで、めちゃくちゃに気持ちがよくて、腰を浮かせてしまって。健志のモノが入ってきたときなんて、思わず感嘆の声をあげてしまった。

「すっごく、気持ちいい」

性欲が湧くスイッチがわかってよかったよ。

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【三松さんからのコメント】

セックスレスという以前に、性欲がレスになって困っているという話はよーく聞きます。「まったくその気になりません」ってやつです。

原因は人それぞれ。両者がそうなら無理にエッチをすることはない。でも、みくるさんカップルは違う。

みくるさん、自分の性欲のスイッチに気づけてナイスですね。わたしはセクデザスイッチと呼んでいますよ。パートナーにはエロい気持ちを抱かなくとも、自分側のエロティック気分さえ高めておけば、意外とスムーズに「上質なセックス」が実施可能。

エロい文章に限らず、好きなシチュエーションの漫画やドラマ、アダルトビデオだってかまいません。
女性向けのAVで脳トレする。私なんざ、『GIRL’S CH』や『LOVE H』など観まくりの毎日です! 全部のシチュエーションを速攻でイメージングできる脳になってます。年下イケメンと体育館で、夫の同僚に寝盗られ、女子友との旅行先で夜這いに遭いなどなど、なんでもスイッチになります。

いつでもセクデザスイッチがはいる脳にしておくと合理的でタイパもいいです。「今日はごめん、週末」のセリフが続き、週末もその気になれなかったら、相手もガッカリです。相手のタイミングに瞬時に合わせられるセクシー脳を持つ女こそ、勝てる!(何に勝つんだ…)

スイッチが入ったあと中心部がジンジンするほど、したい気持ちが高まってきたら、こっちのもの。そこでのセルフプレジャーも最高に気持ちいいですが、したくてたまらない時に愛する人に触ってもらうと、ハッピー満開です。

「日々のエロ摂取で、道火線に火がつく脳を鍛えよう。上質なセックスはボディと腟だけに頼ってはいけない。セクシー脳が一番大事ってこと」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


恋人・夫婦仲相談所のオフィシャルサイト令和バージョン!!
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真由美所長、フェムテックの新会社Gladでinsta開始
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『夫とだけ、感じません』(KADOKAWA)
https://www.kadokawa.co.jp/product/322105000662/


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