敏感なアソコをペロペロ…エッチ三昧カップルが迎えた「衝撃的な末路」

文・三松真由美 — 2022.1.20
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、性欲旺盛な彼と交際中の29歳女性。将来の真面目な話をしようとしても、敏感なところをいじられてそのままエッチへ…。三松先生が付き合ってはいけない男性の特徴と、長続きカップルになるための秘訣を教えてくれます!

亜美(29歳)対話力レスなチャラ男とオサラバして地元にUターン!

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【レスなひとびと】vol. 145


「はあー、群馬に帰りたいな」

最近の亜美の口癖。30歳を目前に将来を考える。親の助けナシで働きながら子育ては無理な気がする。地元に帰って生活したい。まあ、まだ結婚してもいないんだけど。

彼氏の亮とは1年半前、東京での街コンで出会った。そろそろ、結婚の話が出てもおかしくない。

「亮ちゃん、これからのことなんだけどさ。私、地元で暮らすのもいいなと思ってて」

「へえ、いいじゃん。ところでさ」

ニットの裾をめくって、亮の手が入ってくる。ぐんぐんのぼっておっぱいに到達。

「んあ〜、ほんっと、気持ちいいおっぱいしてるよな、亜美。好きだよ」

「ちょっと! 真面目な話、してるのに」

「いいじゃん、いいじゃん」

頭ごとセーターのなかに入ってきて、敏感なところをペロペロ。ニット、のびちゃうよう。でも気持ちいい。結局、流されてエッチ。ああ、また将来の話ができなかった。

ここ3か月くらい、話そうとしてずっと話せていないのだ。亮が、すぐエッチに持ち込むから。歴代の彼女とも、全然真面目な話をしないでお付き合いしてきたらしい。それってちゃんと付き合ってるって言うのかな。

よって家デートをやめて、カフェデートにした。逃げ場のない状態で、目を見つめて、いざ。

「ねえ、将来のことなんだけどさ」

「ああ。ってゆうか、なんかここ寒くない? 亜美んちで話そうよ」

寒いなら、仕方ない。寒かったり、空腹だったりする状態で話し合うと、うまくいくものもいかないし。でも、家に帰ったら…。

「ねえ、亜美。エッチしよっか」

やっぱそうくるじゃん。ドア閉めて濃厚キッス。スカートの中に手がモゾモゾ。

「もう、ほんとやめてよ! なんで真面目に話聴いてくれないの」

ついにブチギレ。そのまま亮を玄関の外に押し出す。でも、よく考えたらいい機会だ。亜美の仕事はウェブライター。どこでだって仕事ができる。これを機に、群馬への帰郷を決意した。

アラサー彼氏ナシ、急に田舎の実家に帰ったらまわりに騒がれる気はしてたけど。

「亜美ちゃん、こっちで仕事すんの? 彼氏いないの? いい人、紹介するわよ」

出た、おせっかいおばさん。でも、ここはお願いしてみるか。

紹介されたのは、5つ年上の文化系男子、タカシさん。黒髪パーマに銀縁丸メガネ。かなりときめく。元新聞社勤めで、今は親の肥料会社を手伝いながら、地元のフリーペーパーを作っている。

話すうちに意気投合。ウェブライターだと話したら、いつか一緒に地元の雑誌作りの会社を立ち上げようと盛り上がる。「カラフルなこんにゃく作ってる山本さんを取材したいなあ」など楽しくてしょうがない。

なんだ、出会うべき人と出会えば、こんなにスムーズに未来が開けるんだ。

亜美、一気にワクワクしてきた。


【三松さんからのコメント】

対話力のない彼氏とは別れてしまえ。これ、ほぼ鉄則です。

亮さんは、歴代の彼女とも、真面目な話をしてこなかったとのこと。エッチとノリだけの付き合いがしたい幼稚なタイプ。こちら側の真面目な話をはぐらかすやつは「ひとを大事にしない」最低男。

本当に亜美さんとの将来を考えているのであれば、逃げ出さない。いくら口下手で、将来設計まで頭が回らないとしても、まず話を聞くくらいはできるはず。

チャラ男と別れてUターン。いい決断です。「もうすぐ30歳」だとしても、関係ない。タイミングを逃すのが一番惜しいです。人生の決断に年齢でバイアスをかけてはいけません。

新しい恋を見つけるにも、タイミングが重要。亮さんとの別れ、現職のウェブライター、理想だった地元での生活。全部がカチッとはまったうえ、舞い込んできたタカシさんとの出会い。

出会ってすぐに濃密な話ができて、いい相手じゃない。でもでも、これから進みたい道が食い違うこともあるかもしれない。そのときだって‟対話力”があれば、不幸にはなりません。

「エッチばっかして、ガチ話から逃げる男を信頼すんな。しょうもないエッチしてると情にほだされるから決断できなくなるぞ。エッチ禁止令を自分に命じて!」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


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