“奥までガンガン…!”はどっち? ヤリモク男と誠実男性の「セックスの違い」

文・三松真由美 — 2021.12.16
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、マッチングアプリで男性と出会うたびに即エッチを繰り返してしまう24歳女性。友人のすすめで別のアプリに切り替えたところ…! 三松先生が運命の人に出会えるマッチングアプリの選び方、活用テクを教えてくれます!

モカ(24歳)マッチングアプリでいい人に全然出会えない。原因はリサーチレス!?

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【レスなひとびと】vol. 141


「モカちゃん、おはよ。ってまだ夜だけど」

ああ、またやってしまった。会った男と即エッチ。もうやらないって決めたのに。

「うちの猫見ていく?」ってキラーワードにやられて、ノコノコついてきてしまった。やられることは、わかってたのに。

「かわい〜!」って猫ちゃんとじゃれていたら、急にキスされて、抱っこされてベッドへ。おしゃべりしていたときのやさしい雰囲気とは打って変わって、エッチはけっこう、無理矢理系。嫌というほど鳴かされて、寸止めの繰り返しカケル6回。

「イかせてください、って言えよ」

「ん…はずかしい、やだぁ……イ、イかせてください」

「よくできました」

頭を撫でられて、ガンガン思いっきり奥を突かれた。果てて寝落ちして、今に至る。

エッチは嫌いじゃないけれど、ガンガンやられすぎてちょっとお股がいたい。彼女は探していないみたいだし、大事にされている感もナシ。完全セフレコース。ああ、帰るのめんどくさ。そろそろ大事にしてくれる、彼氏が欲しいよお。

友達のユナが、マッチングアプリで彼氏できたって言ってたからやりはじめたのに。できたのはセフレだけ。なんで?

ユナに相談したら聞かれた。

「アプリなに使ってるの?」

「えっ、〇〇だけど…」

「いや、〇〇はさ、ヤリ目が多いよ」

えっ、そうなの。ダウンロード数が多いから王道なんだと思ってた。ユナおすすめの〇〇を即、ダウンロード。

プロフィールも気合いを入れて書いた。エッチだけじゃなくて、もっと一緒に料理したり温泉旅行したりできて、まじめにお付き合いのできる人に出会いたい!

確かに〇〇に比べたら、まじめそうな人が多い。そのなかで、雰囲気に惹かれる人を発見。彼女としたいことの欄には、温泉旅行、ドライブ、料理。この人、いいなあ。

さっそく会ってみると、最近作った料理の話で大いに盛り上がり。でもその日のうちには家に行かず、後日やりとりを重ねてから私の家で料理をすることに。

ワイワイ言いながら、ほうれんそうのキッシュとかぼちゃのポタージュを作って食べて。お腹がいっぱいになって、一緒にお昼寝をした。

目が覚めたら彼から一言。

「モカちゃんみたいな子と付き合えたらすごく楽しいだろうなと思ってる。もっといろいろなこと、一緒にしたい。付き合ってください」

ペコリと頭を下げる。

うわっ、新鮮!

ふたつ返事でOKして、そのままエッチ。

「モカちゃん、痛くない? ああ、モカちゃん大好き、ほんとかわいい」

キスをされながら、甘々なセックス。やっぱり、女は大事にされてナンボだ。


【三松さんからのコメント】

女性の皆さん、アプリ選び、超重要です。目的はワンナイト? セフレ探し? 恋人作り? はたまた、結婚相手探し? あなたの本気度で選ぶアプリは変わります。それから、年齢も大事。登録している年齢層で、出会える層が大きく変わってきます。登録前にリサーチしてから選んで始めると、滑り出しが全然違うはず。

ちなみに、登録している人のキャラクターがなんとなく違うという話も。Tinderは明るくノリが軽め、withはやさしい系、Omiaiはまじめ系など。まわりの友人にヒアリングして、合いそうなアプリをリサーチするのが一番です。ネット上の感想は100%信じないでね。サクラありよ。

Tinderに登録するような、軽めのノリの人が好き。でもセフレは嫌。という私の知人は、プロフィールにこんな文を入れていました。

「恋人を作りたくて、登録しました。が、性病がこわいので、その日に会った人とはセックスしません」

これはちょっと直接的すぎるかもしれませんが、ある程度ブロックできます。モカさんのようにその場の雰囲気に流されやすい女性はあらかじめプロフィールのガードを固くするのも手。

そのほか、恋人としてみたいことや好きなものなど、詳しく書けば書くほどぴったりな人と出会える可能性も上がります。周囲へのヒアリングだけでなく、まず自分の欲望や好きをしっかりリサーチすることも大切なのです。

己を知る。

そしてよき出会いがあったら、彼好みの味やエッチをリサーチして、フィット感抜群の彼女になることが大切にされるためのカギです。

「手当たりしだいマッチデートするな。行き当たりばったりで寝るな。何事もリサーチから入る慎重さを。備えあれば憂いなし」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


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