さすがに嫌われる…! 友達がどんどん去っていく「女性の特徴」

文・三松真由美 — 2021.10.28
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、ギャラ飲みにパパ活とキラキラ生活を送る、自称イイ女の23歳女性。ある時、久々に男友達との飲み会に参加して…。三松先生が、友達がいなくなりやすい女性の特徴をお伝えします!

さやか(23歳)パパ活、ギャラ飲みでキラキラ生活。女としてのグレードが上がったと思っていたらまさかの友達レスに。

嫌われる 女性 友達 特徴

【レスなひとびと】vol. 136


「お疲れサマンサ〜」

モエで乾杯。今日は、六本木のタワマンのカラオケルームでギャラ飲み。

酔って騒いでお祭り騒ぎ。ノリのよさが重宝されて、さやかには毎週末、声がかかる。ずっとハイテンションでいるのも正直疲れるけど、数時間飲むだけで10万円もらえるのは美味しすぎです。

ほかにもパパ活をしていて、買ってもらうハイブランドモノは、フェラガモのバレッタからはじまって、果てはディオールのレディ。紙袋と一緒にインスタに投稿しまくる。

さやかの自宅は白金台のマンションだ。食事は自炊はせずにレストランかウーバー。

さやかは思う。「こんなにいい暮らししてるの、私だけじゃんよ。ふっふっふ」と。

インスタに流れてくる女友達の投稿は、どれもしょぼい。すぐ予約がとれる店でやっすい泡で乾杯して、「記念日デートしてきた」なんてよく投稿できるなあ。

ヴーヴで乾杯してる写真、投稿しとこっと。

ある日、IT社長のギャラ飲みが急遽中止になった。飲み足りない。インスタのストーリーをぼーっと眺めていると、大学時代の男友達が飲み会をしているのを発見した。「ねえ、私も行っていい?」と即DM。

「もちろんいいよ!」の返事に、そりゃあそうでしょ、イイ女さやかちゃんのお出ましに、メンズも狂喜乱舞のはずと思い、タクシーで向かう。

「おお、さやかじゃん。なんか雰囲気変わったなあ」

「そお?」

今日はプラダのカナパでわりとカジュアルめだけど。たまには大衆居酒屋も悪くはないかな。一応個室だし。でもメンズの話には、ちょっと引いた。

「やっぱ自炊するってなったら、一食300円は切りたいよな」

「だよな〜。材料のやりくり大変で、ついカップ麺になるわ」

「それな。てか最近雨ばっかで洗濯物も溜まりまくりだし。生活破綻してるわ」

そうかなあ。さやかが口を開く。

「えー! せっかくごはん食べるなら、おいしいものがよくない? 洗濯機はドラム式買えばいいじゃん。それか、コンシェルジュにクリーニングお願いすればよくない?」

少しの沈黙。

ひとりが「まあ、さやかはそうかもしれないけどさ」と言って、別の話題に変わってしまった。

そのあとトイレに立って、戻ろうとしたら迷子。ごちゃごちゃの大衆居酒屋はこれだから、と心の中で悪態をつく。ここかな、と思う個室の扉を開ける前に、間違っていたら困るので、一応室内に耳をすませた。

「なんか、さやか急に来といて、ほんとないよな」「調子乗りすぎじゃね」「めちゃくちゃ偉そうだよな」「インスタの投稿とかもさ、富裕層気取り」「てか、なんで金持ってんの? 売りしてる?」「俺、ぜってえ、無理。あんな女とやるの」「将来苦労するぜ、あいつ」…。

聞こえてくるぴえんな陰口に、さやか、呆然。泣きそう。


【三松さんからのコメント】

すてきなマンションに住んで、いいモノ食べて、着飾って。それは悪いことではありません。まずかったのは、マウンティング女子になっていること。いくらイイ女と思い込もうとしても、人のことを見下すようなことをしては、イイ女とは言えません。

彼らは将来に向けて下積み中かもしれないですし、お金より大事にしている何かだってある。価値観はさまざまなのに、「ね、私ってイイでしょ。この生活がフツーでしょ」とゴリ押しはNG。

自分に自信があるのはいいこと。でも、マウント取りたくなるのは生き方に迷いがあるからかもしれません。

「この生き方でいいのかな? 正しいのかな? まわりにすごいって言われたら正しいと思えるよね」

「まわりには幸せって思われていない気がする。幸せアピールをしておかなくちゃ」

そんな迷える気持ちが、SNSにも友達付き合いも出てしまうようでは、生活態度を改めないといけません。ブランド名をちりばめたり、聞いてもないのに幸せアピールをしたりしていないか。

ギクっとしたあなたは要注意。友達レスになる前に、生き方のどこに迷いがあるのか、一度見直してみて。

「自分の強みを知り、ギャラ飲みで稼ぐのはOK! でもでもお金のあるなしが基準になる人生だと友達レスになるよ」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


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