実は密かに…男性が一生大切にしたい「愛され女性」がしていること

文・三松真由美 — 2021.8.26
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、常にモテていた中学時代の同級生を今もうらやむ23歳女性。結婚したことを知り、ますます呪う気持ちが強まるが、ある日偶然彼女と再会し…。三松先生が誰でも愛され女性になれる秘訣を教えてくれます!

ミサト(23)努力レス&笑顔レス女の自覚。タワマン結婚のあの子に嫉妬してる場合じゃないのに

愛される モテる 女性 特徴

【レスなひとびと】vol. 129


ミサトには眠れない夜にやってしまう習慣がある。それは、Facebookで嫌いなあの子の名前を検索すること。

「こんな実りがないこと、やらなきゃいいのに、ついやってしまう。私って、呪うタイプなのかなあ」

いつものように彼女の名前を検索すると、ヒットしない。もしかして…? 共通の友人リストから探すと、苗字が変わっている。ミサトはため息をつく。

やっぱり結婚か。

お相手は、なにやらお金持ちっぽい。「入籍しました」の2ショットは、自宅で撮ったようだけど、ボケたバックの夜景でわかる。完全にタワーマンション。

「はあ、やっぱりとことん嫌な女」

中学時代からそうだった。彼女は大して勉強もしないし、話す言葉も薄っぺらい。ただ、自分がかわいいってことはちゃんと知っている。相手が喜ぶという確信のもと、誰にでも笑顔で話しかける。素直に甘える。昔から、学年トップクラスのイケメン男子を骨抜きにしていた。

ミサトが密かに思いを寄せていた宇津木くんだって、彼女がにこっと笑いかけただけで、嬉しそうだったもん。

ついたコメントを見ていると、仕事を辞めて専業主婦になったようだ。タワマンで、夫とかわいい猫と優雅な暮らし。与えられる愛を疑わず、自信を持って享受する。そういうところが昔から嫌いだった。かわいいだけで努力せず悠々と笑う彼女。

ずるい女!  あざとい女! したたかな女!

彼女を貶める敵対語を延々考える。

呪い気質のミサトにも彼氏はいる。翌日は、正人との映画館デート。

「ごめんミサト、ちょっと寝坊しちゃって」

待ち合わせの六本木に、正人は10分遅れてきた。服はいつもと同じシャツ、ジャージ素材のパンツ、通勤用のリュック。なんだかなあ。デートに気持ち入ってないなあ。

昨日、呪いすぎて夜更かししたせいか、映画はあまり頭に入ってこなかった。

「カフェでも行く?」

カフェで、正人は先に入って奥の席に座ってしまう。座ったら座ったで、すぐスマホ。いつも正人はそう。細かい気遣いなどない。でもでも「ミサトの笑顔が大好き」と言ってくれる正人が大好きなはず、だったのに。

なんだかうまく笑えない。タワマン結婚のあの子みたいにかわいかったら、大切にエスコートされるんだろうな。遅刻してきたりしないし、車で迎えに来てくれるのかも。

自分をタワマン結婚のあの子と比較して、つまらん想像をしてしまう。ガラス窓に映った自分は、髪も痛んでいるし、猫背だし、全然かわいいと思えない。何もかもが嫌になる。

「どうした? どっか調子悪いんか」

「なんでもない。今日は帰るね」

駅前で正人と別れて、あてもなく2時間もぶらつく。すると前方からジョギング姿のイケてる女が向かってくる。

「ミサトちゃんーー」

ギョギョギョ。タワマン結婚のあの子!! なんで  なんで  なんで。

「びっくりね。ミサトちゃん、久しぶり。お茶でもしない?」

引き寄せられるように同窓茶会。

「私、太り体質だから高校の時から毎日8キロ走ってるんだ」

「夫はね、両親を事故でなくしてから、がんばって起業したんだ。ずっと支えてきてよかったよ」

「勉強して宅建の資格取ったの。不動産のことは何でも聞いてね」

その他もろもろ。話を聞いてると、自分がしょぼい女に思えた。あの子は、努力レスなわけじゃないんだ。もともとの美貌もあるけど、あの笑顔は努力からくる自信、だったのかもしれない。

わたしって、しあわせなひとを呪う癖がついてる。努力レスで笑顔レスな自分を変えるなら今だ。

「涼子ちゃん、会えてよかったよ! あらためて、お友達になってくれない。LINE交換しよう」

ミサトはニッコリとスマホを差し出した。

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【三松さんからのコメント】

「女はね、自分ができなかったことをやった女が一番嫌いなんだよ」

映画『昼顔』の名言です。ミサトさんも、中学時代に自分ができなかった「男子に気軽に笑いかけること」をやってのけた女子が嫌いだったのですね。

笑いかけるくらい、サラッとやりゃいいじゃない。彼女にしてみれば、そう思うのかもしれません。でも、相当自分に自信がなければ、笑いかける勇気なんて持てない。ましてや、恋愛経験のない中学時代。持って生まれたかわいさゆえに、自信満々な彼女がうらやましい。

わかります。

でも、それから10年経った23歳。そろそろ持って生まれた資産だけでは、厳しくなってくるお年頃。ミサトさん、いいタイミングで大切なことに気がつきましたね。

自分磨きのきっかけになるなら、嫌いな女性がいるのも悪くない。

髪のトリートメントに、姿勢改善。もし自分が気になるのであれば、努力のチャンス。気になる箇所をひとつでも改善できたのなら、それは自信になって、笑顔のもとになるはずです。

「他者を呪ってる自分に気づいたら、立ち止まれ! 自分の中に3つくらいレスがあるはずだ。努力レス、笑顔レス、上昇根性レス。レス改善でハッピー体質になろうね」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。

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三松真由美 note 恋と結婚とエッチのテーマ更新中
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