早くイッた方が負けね…「エッチに自信マンマン」男性のモテ人生が崩壊したワケ

文・三松真由美 — 2021.7.15
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、特定の彼女を作らず、複数のセフレと遊びまくっている26歳男性。いつものようにセフレとの濃厚エッチを楽しんだ後日、相手からある連絡が…。三松先生が、不倫や浮気がバレる決定的なきっかけを教えてくれます!

ユウタ(26)しっかり自分メンテしていたはずがアソコの健康管理レスで株大暴落↓↓

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【レスなひとびと】vol. 124


「美緒さん〜! 今日、出張で名古屋に行くんだけど、会えない? 久しぶりに美緒さんに会いたいな」

新幹線の車内から、サークルの先輩だった美緒にLINEを送る。不動産会社で営業をしているユウタ。普段は東京勤務だが、時々競売物件の現地確認などで、こうして地方にも出向く。

ユウタ、26歳。結婚にはまだまだ早い。遊び時だ。東京にいるセフレ3人以外にも、名古屋は美緒、京都は『HUB』で出会ったユナ、福岡は上司に連れられて行った中洲の店で出会った理央。各地に遊んでくれる女の子がいる。

ユウタはマメで美意識高い系。忙しいながらもジムとヒゲ脱毛で自分メンテを欠かさない。

もちろん、女の子との関係だって。しつこすぎず、ある程度突き放す。絶妙なタイミングの放置期間を置いて、愛情たっぷりの連絡をしていく。モテ男テクニックAランク。

名古屋での仕事を終え、名東区の美緒の家へ。駅チカ、新築、エッチつき。あえて「何か買ってく?」と聞かずに訪問して、玄関でハグだ。

「早く会いたかったんだ」。Aランクの対応が染みついている。

一日中外にいることが多いので、匂いケアだって欠かさない。脇汗にはデオドラントストーン、『ロウンズ』の革靴には消臭用のパウダーを仕込んである。歯ブラシやマウスウォッシュは常に携帯。女の子と触れ合うのに、いつでも準備万端なカラダでいる。

女の子のほうが脱毛だの勝負下着だの大変だっていうけれど、男だって準備が必要なのだ。ユウタはモテ男ポリシーを持っている。

「先にイっちゃったほうが負けね。コンビニアイス奢りで」

軽妙なアダルト会話で即エッチ。美緒の弱いところばっかり攻めて攻めて、もう嫌というくらい鳴かせる。

「はい、美緒さんの負け」

濃密エッチのあと、美緒はユウタの胸板にうっとりした顔で頬擦りする。

「ユウタくんのカラダって好き。働いて3年くらい過ぎると、みんなおじさんっぽくなっていくもん。太ったり、口臭キツくなったり。それに比べて、ユウタくんはいっつもきれいだし、いい匂いだし、ずっとおじさんにならなさそう」

そりゃあ、ケアしてますからね。と思いつつ

「そお? 美緒さんだってずっときれいじゃん。僕より1コ上で、もうアラサーなのに」

「ちょっと!」笑いながらじゃれあう。恋人であると錯覚させるような、そんなやりとりも欠かさない。我ながら完璧。

ところが2週間後、美緒からのLINE。

「ユウタくんとエッチしたあと、ちょっと体がヘンで。婦人科で診てもらったらクラミジアだった。最近ユウタくんとしかしてないんだけど。最低。もう会わないから!」

ゲゲゲ?!

ここ最近、ユウタは少なくとも東京のセフレ2人、福岡の理央、そして美緒とエッチした。避妊はしてる。いつから? 誰から? 頭が真っ白になって、フリーズする。


【三松さんからのコメント】
 

ユウタさん、今すぐ女の子たちへの連絡を。そして速攻で病院へGO。ああ、かっこワルっ!でも恥ずかしがってる場合ではない。急を要します。清潔感や体型に気を配っているところは素敵だし、「THE モテ男」だったのに、残念すぎる。

女性にとって性感染症は、その時のカラダの不調だけでなく、放っておくと不妊にもつながり、一生の問題になります。嫌われてしまいそうで、打ち明けるのがツラいぜと思うかもしれませんが、そんなことを言っている場合ではない。早く伝えなければ、彼女たちの人生を狂わすことに。

特定のパートナーも配偶者もいないとなると、誰とエッチしたって怒られることではないでしょう。成人であれば、エッチを謳歌する時期があってもよし。

でも、自分のセックスには責任を持つこと!

不特定多数と関係をもつなら、妊娠・性感染症のリスクを考えよ。コンドームを100%当てにするな。お口で感染るケースもある。粘膜を意識せよ。

わたしの知人のモテ男は、月イチで検査してます。最近は2週間おきにPCRもしてる…。性感染症もユウタさんのように未症状罹患しているケースがあります。検査はモテ男のたしなみです。

ちなみに、性感染症をきっかけに浮気や不倫がバレるのは重々承知しておいて。私の夫婦仲相談所には性病での不倫バレ相談がドドっと寄せられます。女性の皆さんも、ワンナイトで遊んだりしてませんか。自分が病気をもらってる場合があるので、彼やセフレに運ぶ可能性ありよ。

「エッチするのはいいけれど、アソコの健康管理はオトナの責任。油断するな。脇が甘そうな人とのエッチは絶対禁止」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


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三松真由美 note 恋と結婚とエッチのテーマ更新中
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「君とはもうできない」と言われまして


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