初エッチがうまくいく…男性がメロメロになる「ベッドで囁きたい魔法の言葉」

文・三松真由美 — 2021.4.22
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、30歳を目前に、今だ処女であることに焦りを感じている女性。悩みを解決したいと彼女が取った行動は、女性用風俗を利用すること。結果は…。三松先生が初エッチに向けた「練習方法」をお伝えします!

香穂子(29歳)‟人生ずっとセックスレス”。30歳までに脱出したいと焦っていたけれど迷走。

セックス エッチ 初体験 ヴァージン 処女

【レスなひとびと】vol. 115


香穂子は焦っていた。あと2か月で30歳。いまだにヴァージン。30歳で経験がないなんて周りに知られたら引かれそう。焦ってマッチングアプリに登録。懸命にスワイプとメッセージを繰り返し、やっと漕ぎ着けたデートの日。

マッチ彼氏から「うち寄ってかない?」。

心の声 「そりゃ、脱ヴァージンしたいけどさ、どんなふうに振る舞えばいい? 知ったかぶり? ウブなふり? このヒトのアソコ、舐めるのがマナー?…ああ混乱」

急な展開に、焦りまくる。

結果…「あっ、今日は帰ります」

「29歳 処女 解決策」とググる。女性用風俗のwebが出てくる。性感マッサージとか、アロママッサージって書いてある。「初回は好きな人がいいのでは?」とも考えた。だけど、いくつか見ていくうちに、香穂子と同じ悩みをもつ人のレビューが載ったサイトを発見。つい押してしまった、予約ボタン。

指定ホテルでそわそわしながら待つと、やってきたのは画像で見た通りの紳士。物腰がやわらかくて、清潔感がある。まずはおしゃべりから。決して香穂子を否定しない相槌にほっとして、気づけば悩み相談。

「男の人と付き合ったことがないわけではないんですけど、性経験はなくて。いざそういうことになると怖くて」

「知らないことを怖いって思うのは、人として当然です。香穂子さんが嫌がることは絶対にしません」

シャワーを浴びたあと、自然な流れで全裸になり、オイルマッサージを受ける。「肌がきれいだね」と加穂子のからだを褒めてくれる。気持ちいいと思うペースに合わせて、マッサージする手が徐々に下りてくる。きちんとコミュニケーションのとれる相手だとわかっているから、不思議と怖くはなかった。

ついに、触られた。官能小説に出てくる‟花芯”という突起。

「ん…ああっ」

はじめて聞く、自分の感じている声。はずかしい。でも、人に触ってもらうのってこんなに気持ちいいんだ。

「さ、触られた時ってどう答えればいいかわからなくって。これって変じゃない?」

「変じゃないよ。香穂子ちゃんの気持ちよさそうな声が聞けて興奮する。男ってみんなリアクションが返ってくると嬉しいよ。セックスって、コミュニケーションだからさ」

もちろん最後まではしないけれど、男のひとに触られたときの反応のしかたは習得できた。

帰り道、香穂子は3か月ぶりにマッチングアプリを開く。ずっとよくわからなくて怖かったエッチ。でもコミュニケーションの延長にあるものだとわかったら、なんだかほっとした。気持ちいいとも思った。次は好きな人と、お互いのペースを尊重しながらできたらいいな。焦る気持ちは消えて、香穂子はちょっぴりウキウキしていた。


【三松さんからのコメント】

初のセックスを人生のどのあたりで経験するか?! したくないならしなくて全く問題なし。いつの日か「抱かれてみたい♡」というステキな彼が見つかるまで大事にしておいていいんですよ。でも、腟メンテナンスはしておかないとダメだけど。その方法はまたいつかお伝えします。

30歳までに卒業したい! という女性、多いですよね。

実は30歳未経験って少なくない。厚生労働省の調査によるとその年代の約3人に1人は、性経験がないそうです。

ヴァージンを引け目に感じてしまうのは、男性から「重い」「めんどくさい」と思われるからでしょうか。そんな男性、こちらから御免被りたい! 恋愛に発展しても、ストレスを増やす男になりえます。

いざエッチとなったところで、初めてだって別に伝えなくたっていい。「やさしいのが好き」と言うのです。ただ香穂子さんみたいに恐怖心があるのなら、その呪縛を解いていかないと踏み出せません。

初めての行為で痛かったり、嫌な気持ちになったりすると、二度としたくなくなってしまう。

性感マッサージで練習しようと、決心したのはいいですが、どんなお店を選ぶかはよく吟味して。ぼったくりのお店や誠実でないお店もあるようなので。事前カウンセリングをするというところもあるので不安な人はそういうお店を選ぶようにね。

まずはおひとりさまエッチの充実を図るのがベターかな。

最近のプレジャーグッズは眼を見張るほどおしゃれでロマンチックです。使い捨てのプルプルゼリーやら、お風呂に浮かべるとほんわり光る幻想的な球体やら。ググるなら、そっちを先に。

「人生通年セックスレスなんて悩む必要はない。40歳でも50歳でもチャンスがやってくる。その時を信じて腟メンテナンスを怠るな」


参考
https://store.tenga.co.jp/category/feature_iroha_20210224
https://store.tenga.co.jp/category/iroha_ukidama

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


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http://fufunaka.com/

三松真由美 note 恋と結婚とエッチのテーマ更新中
https://note.com/suzune_16

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「君とはもうできない」と言われまして


©John Fedele/Gettyimages