最高のセックスをするために…「感度が高まる」秘密のトレーニング

文:三松真由美 — 2020.6.11
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、付き合ったばかりの彼との初エッチに意気込む27歳女性。彼と最高のセックスをするため、Stay Home中に彼女がヤッていたこととは…。三松先生による、感度が良くなるアドバイスも必見です!

【レスなひとびと】vol. 78

リコ(27歳)初エッチレスのままステイホーム恋愛。こうなったら最高の初エッチにしてやると鼻息荒い。

リコは、ソワソワと着信を待っていた。19時58分、59分、20時。LINEのビデオ通話スタートーー。

「たっくん」

「リコたん~。早く会いたいよ」

リコは都内のセレクトショップに勤務。今は休業中。

たっくんこと達也とは合コンで知り合い、付き合い始めたところだ。エッチはまだしていない。なぜなら付き合ったと同時に、緊急事態宣言が出てしまうという不遇な恋なのだ。

次こそはお泊りでデートをしようねと話していた矢先にステイホーム!

韓国ドラマみたいに、次々と不運が襲ってきて、それをクリアしていく…それもアリか。リコは前向きに考えた。

物流会社に勤めるたっくんの仕事量は前と変わらない。いや、むしろ業務量が増え、多忙になっている。そんな忙しい中でも毎日20時に必ず電話をくれるたっくん。

「20時の恋人」というドラマみたいなタイトルを勝手につけた。

想いは募るばかり。

20時20分頃、仕事に戻ると言って、たっくんの電話が切れた。よっしゃ、たっくんの声を聞いたことで気分上がった。

いつものセクトレメニューの開始だ。

セクトレとはセックスのための筋トレのこと。きつい仕事で疲れたたっくんを癒してあげたい…。再会できたら速攻エッチに突入のはず。

ステイホームになってからリコはセクトレを始めた。腰筋、腹筋、脚筋を鍛えることで、ハードな騎乗位にも耐えられるように肉体改造をするのだ。初エッチでたっくんを昇天させてあげよう。膣のしまりをよくするトレーニングもオプション追加。

「フンッ! フンッ!」

リコの頭からフローリングへ汗がほとばしる。毎日30分、ワイドスクワットや脚上げ、ヒップトレーニング。すべてはたっくんとの初エッチのためだ。

いい汗をかいたらお風呂へ。トレーニングはまだ終わらない。全身をボディソープでぬめぬめにしたあと、リコが取り出したのは耐水性のあるセクシートイ。目を閉じ、まだ見ぬたっくんの息子を想像する。そして静かに、トイを股間にあてる。

「あっ。たっくんダメ! そんなの恥ずかしい」

妄想もここまでできるとプロ並み。

たっくんは恥じらうM女が好きってことは、ビデオ会話からリサーチ済み。恥じらいながらも気持ちが良くて、つい、たっくんのおなかに乗っかってしまい、腰をくねらしてしまう自分を想像。

骨盤をクネクネさせてみる。

「あっイクゥッ」

セルフフィニッシュ後、何もなかったように半身浴をしてお風呂を出る。

今日のセクトレも完璧だ。

感度は日々高まっている。1か月以上、このハードなトレーニングをリコは続けている。

ピロリーン。たっくんからLINE。

「そろそろ会えそうだね」

嬉しくてウサギとハートのスタンプを連打。最後の追い込みだ。リコはベッドの上で再度、ローターのスイッチをオンにする。

「あっはあん。たっくん、私達の初エッチ、期待してね。一瞬でイカせてあげる…」

最強ポジティブなステイホーム。寂しい気分になっていた女性が多いなか、リコはワイルドで、たくましい日々を過ごしていたようだ。


【三松さんからのコメント】

恋人たちの再会が待ち遠しい季節。

たっくん…幸せ者ですね。初エッチでヘロヘロにされそうで心配だが。たっくんも腰と太ももは鍛えておかないと、リコさんについてゆけないのではないかと心配。

このセックストレーニング、セクトレ。ステイホームで行っている女性は、アフターコロナで恋の勝者になることでしょう。ハフポストによると、自粛期間で女性の3割がセルフプレジャーの回数が増えたと回答しているとのこと。私の想像通りです。さらに2割の女性が、プレジャーグッズを初めて購入or購入検討中ですと。

ようこそ、おひとりさまエッチ界に!!

膣や子宮まわりをメンテナンスし、血流を良くしておくことは女子のたしなみ。ストレス解消のみならず、健康にもよい。気分転換や運動不足解消に、セクトレやセルフプレジャーを取り入れるのは大大大賛成ですよ。

膣や子宮周りに潤いがなくなったり、中指がはいらないくらいカチコチになったりの下半身トラブルを予防する。たっくんみたいな彼氏がいてもいなくても、積極的に性器官のメンテナンスをしていきましょう。

「彼氏レスのセックスレスでも、彼氏ありのセックスレスでも、膣まわりのメンテナンスは最重要案件。Stay Homeの有効活用でセクトレを!」

三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。日本性科学会会員。ED診療ガイドライン作成委員。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。

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